[CML 056361] 「れいわ旋風」現象についての分析の試み
まっぺん
mappen at red-mole.net
2019年 7月 22日 (月) 20:29:48 JST
【引用・転載自由】
まっぺんです。今回の「れいわ旋風」とも言える動き、その開票結果について考
えてみます。
⬛️ れいわが獲得した成果
れいわ新選組の得票数が出ました。開票率99%で228万票!山本太郎が99万票、こ
れは個人としては最高票数です。次が蓮池さんで2万票、 大西さんもほぼ同じ。
素晴らしい成果です。なぜこのようなことになったのか、山本太郎の戦略の巧み
さ、捨て身の戦い方のいさぎよさについては ここでは述べません。それよりも
全体を通して大きく変動した要素があります。
⬛️ 自民党は敗北した
今回の選挙には、今までと大きく違う特徴があります。それは「投票率が下がっ
ているのに自民党が後退し、野党が前進した」事です。自民党は 66議席から57
議席へと議席数を大幅に減少させました。マスコミはこれをあまり大きく取り上
げていない。というよりも、この自民党のダメー ジを隠そうとしているかのよ
うに思える。焦点は確かに改憲への道を拓く「3分の2議席のゆくえ」ですが、
自民党はそれを単独ではできず、過半 数にも及ばなかった。それどころか9議
席も減らした。ここにもっと注目するべきでしょう。
⬛️ 組織票と浮動票
そして自民党が後退した理由にも注目するべきです。今まで投票率が下がれば野
党が負けていました。なぜか。それは組織票を持つ党が有利に なるからです。
だから浮動票を拡大させなければ勝てない。山本太郎の戦略もそこにありまし
た。ワクワクするような「面白い選挙」を演出 し、注目させ、それによって今
まで政治に失望していた人たちにも「もしかして・・・」という希望を与え、そ
の人たちを投票所に連れて行こ う、というのが山本太郎の戦略でした。この戦
略は成功したかに見えました。
⬛️ 組織票が減少した
ところが蓋を開けてみると、投票率は下がってしまった。50%にも達しなかっ
た。しかし、それなのに驚くべきことが起こったのです。全体 の投票率が下
がったのに、自民党が9議席も失ったのです。そしてれいわが躍進し、立憲民主
党も躍進した。こんなことは今までならあり得な い。そsの「あり得ない」こと
が起こった! 考えられることは一つです。これはつまり自民党の組織票が減少
しているのです。しかも組織票 が減ったばかりではなく浮動票が拡大している
のです。組織票の現象は公明党にもみられます。そしてどこにも縛られない自由
な立場から、自 分の意志で投票する人が増えたことが、今回の事態を招いたの
だと考えられます。
⬛️ 自由な個人の時代
組織票、つまり同じ思想や、同じ宗教、あるいは今まで人間関係のしがらみの中
で投票していた人たちも、流石に安倍政治のウソ・ハッタリに うんざりしたの
でしょう。だから組織票が大幅に減少した。支持者たちをただの集票の道具にし
か思わず、ウソでもデタラメでも何をやっても 大丈夫だと、そこにあぐらをか
いていた自民党が没落することになったのだと思われます。そしてその投票率の
減少に隠れていますが、実は浮 動票が伸びていたのだと考えてもいいと思いま
す。さあ!自由な精神を持つ個人が自分で政治を決める時代の幕開けです。ポ
ピュリストの時代 が始まります。我々が主導権を握り、新しい政治を作って行
きましょう!
⬛️ 衆議院選挙こそが主戦場
これは一時的現象なのでしょうか? いいえ。この勢いは止まらないと私は考え
ます。山本太郎は次の衆議院選挙では100人規模の候補者を 立てると息巻いてい
ます。それは一人「れいわだけ」ではなく、実は与野党の力関係を逆転させるに
十分な要素を内包していると私は思いま す。この傾向はさらに拡大するでしょ
う。自民党から人々は離れて行き、自分の意志で投票する人々が増大する。ほん
とうの民主政治が始まり ます。今回の選挙はその予兆です。今後に期待しま
しょう。今後に希望を持って突き進んで行きましょう!
CML メーリングリストの案内