[CML 055151] テント日誌 2019年2月26日(火) 経産省前テントひろば1807日目後 913日目
木村雅英
kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2019年 2月 28日 (木) 12:49:04 JST
(転送します。
日誌とともに次も掲載しています。
○原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その10
世界で読まれたハーシー著「ヒロシマ」は放射能の影響を軽視する原爆被災物語
〜柴田優呼「“ヒロシマ・ナガサキ”被爆神話を解体する」から〜)
経産省前脱原発テント日誌 2月26日(火)版
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2019年2月26日は、座り込み2,726日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎辺野古基地建設をめぐる投票に参加の人あり 2月20日(水)
暖かな日になった。定刻にセッティング終わる。Yさんが瓶貯金をもって来てくださった。小銭をためてくれたもの。重い。暖かくなったのでと自転車で来られる。いろんな話をする。この間、机の上に沖縄の辺野古基地建設についての投票用紙を置いている。座り込みに立ち寄ってくれた人に投票をお願いする。3時過ぎに来られた女性2人は「メールで、経産省前の座り込みのところに投票用紙があると聞いたので来た」と言って、投票してくださる。お友達にやるようにすすめるからとチラシと用紙を5枚持っていかれた。通りがかりの男性も、机に貼ってある投票呼びかけを見て、投票してくださった。
今日は「福島原発事故自主避難者の賠償請求神奈川訴訟」の判決が横浜地裁であった。60世帯175人が54億円の賠償を求めたのだが、判決は賠償約4億2000万円だった。裁判では、国は津波の危険性を2009年には予測できたとした。Kさんは、朝、横浜地裁の判決の傍聴に行き、そのあと、規制委員会への抗議に行き、さらに経産省前にきて、原発を直ちにやめよという抗議の演説をしていた。そのあと、東電に対して行なわれる神奈川の避難者たちの抗議行動に参加されるそうだ。ジョニーHさんも横浜の判決に行き、しばしテントひろばで休まれ、そのあと東京メトロ労働者のコマース判決に行き、そのあと東電に行くと言っておられた。非正規のメトロ労働者の正社員と同じに賃金を支払えという訴えは認められた。勝訴!
別の裁判に来られた人がカンパをしてくれた。テント裁判の弁護士の吉田先生が挨拶していかれた。「斎藤美智子さんが座り込みをされていることに励まされる」と通りがかりの人が言われた。女子高校生3人が通ったので、チラシを渡して、座り込みについて説明させてもらった。3人は逃げないでよく聞いてくれた。
夕方になったら黒雲が出てきた。予報通りなので、夜に雨が降るかもしれない。
(T・I)
◎安倍政権・官僚の無責任を嘆く 2月22日(金)
経産省抗議行動では、沖縄に行ってきたYさんが「土木技術者の視点で据えた辺野古新基地建設の問題」の冊子を片手に、防衛省の無計画な工事、基地建設不可能を伝えた。基地が出来なくても、普天間・嘉手納基地を継続使用できる米軍、普天間移設を目論み中と言い訳できる日本政府と官僚たちは困らないのだ。原発問題も同じで、安倍政権が醸成したこの無責任を何とかしないと、と怒りと抗議の声が響いた。
勝手ながら、椅子類の片づけをKさんとHさんとMさんにお任せして、首相官邸「裏」の抗議行動。珍しく若い女性が初参加、大声で安倍政権の不正を糾弾した。
(K.M)
◎利にとらわれた人に原発の危険は通じない 2月23日(土)
ありがたいことに今日は気温が高かった。陽射しをいっぱいに受けたコートも温まっていて心地よかった。でも風がとても強くて、早々にバナーをしまった。北風と太陽がせめぎ合う中、幟(のぼり)がバタバタと励ますかのように、はためいていた。
・Japan is fragile
原発と利権が結びついている人に原発は危険といっても通じない。
(O・O)
◎辺野古基地の賛否を問う模擬投票も反対が多かった 2月24日(日)
天候は晴れ、冬の日差しは弱いが、風が吹かなければ、暖かさを感じる。今日は句会の日で、参加者がいると賑わいをみせる。小生も川柳を捻りながら、311のリーフレットが入ったテントニュースを配ると、意外にも受け取りが良く、すぐに7〜8人の人に手渡した。元々ケースに10部ぐらいしか入ってなかったので、残2部となったところで配布はやめた。辺野古投票の人もいて、カンパを頂いた。事務所に戻って高瀬さんを交えて辺野古投票の開票をやり、結果は反対票が圧倒的に多かった。民意を無視し、出鱈目のし放題政権にNOを叩きつける結果であろうと思う。原発についても木村雅英さんの経産省批判には頭が下がります。まだまだ我々の闘いも続きます。皆さん健康に留意しながら頑張っていきましょう。(S・K)
[辺野古基地建設の賛否を問う投票 経産省前での 結果]
皆さん、長瀬さん、ありがとうございました。今日、日曜日座り込みのメンバーで開票しました。
開票したメンバーは、長瀬さんの写真の通りです。(高瀬)
投票総数 228票
埋め立てに賛成 3票
埋め立てに反対 222票
どちらでもない 3票
追加)
帰宅後の21:00頃に知人から反対票の21票がありましたとの報告をいただきました。
追加していただけたら合計249票となります。(Oさんより)
◎2月24日(日)正午より脱原発青空テント川柳句会が開催された
選者は乱鬼龍氏、席題は「統計」「悪夢」2時20分投句締切、2時40分より入選者の発表、披講となりました。
本日は日差しが暖かく春の訪れを感じる日でした。今回の参加者は9名、入選句の発表後選者より入選者へ雑誌や手帳、ひなあられなどの景品が手渡されました。
入選句は以下の通りです。(S.E.)
「統計」
特選
・忖度がここまでこわす国のタガ - やまつつじ
秀句
・統計は改ざんづくし安倍政治 - パドマ
・資料集信じていいのと子ども達 - 草地
・原子力数字改ざんお手のもの - 芒野
・統計と言えば如何にも正当性- 落葉
・アレもダメコレもデタラメ安倍政治 - 水蓮仏
「悪夢」
特選
・悪夢から覚める気配のない日本 - 草地
秀句
・ぬけちゃった社会の底がぬけちゃった - やまつつじ
・自民党悪夢続けと祈ってる - 原子力ドンキホーテ
・安倍がやる悪夢が正夢やな世だな - 水蓮仏
・もう8年覚めない悪夢の中にいる - 芒野
・悪夢しか見させぬ政治やめてくれ - 原子力ドンキホーテ
脱原発テントひろばは、3月末まで、土曜、日曜、冬時間につき正午から午後3時まで、となっています。次回の脱原発青空テント川柳句会は2019年3月31日(日)正午からの予定です。句会の後には日比谷公園でのお花見も予定しています。是非ご参加ください
◎昔の友人の話も聞けたいい日だった 2月25日(月)
11時半に事務所に着くと、既に月曜担当者が出発の準備中。12時に二人で椅子、テーブルのセットを終えて間もなく、常連さん1名が増えて、しばらく3人で座っているところにIさんも来る。その間、幾人かの方からのカンパがあって、また朝のうちの曇は消えて風もなく、日差しが暖かい。
久しぶりに富山からKさんが上京されて、高岡に住む大学時代の友人Oさんの話を聞かせてくれる。3時前に通りを挟んで聳える高層ビルに太陽が隠れて、幾分冷えてくる。昨日は、沖縄で辺野古埋め立てに関する住民投票があり、話題が尽きなかっただけでなく、スマホを持った若いお姉さんから、T病院への道を聞かれるなど退屈しない半日だった。昨年末から今年にかけて、何回か、私の都合で曜日を変更して経産省前に来ることがあって、皆さんにはいろいろとご協力頂きました。ありがとう。
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その10
世界で読まれたハーシー著「ヒロシマ」は放射能の影響を軽視する原爆被災物語
〜柴田優呼「“ヒロシマ・ナガサキ”被爆神話を解体する」から〜
2019年02月24日 木村雅英
3.11後満8年をむかえ、安倍政権と福島県は被曝影響隠しを続けている。
3年半前からそれを危惧していた柴田優呼「“ヒロシマ・ナガサキ”被爆神話を解体する―隠蔽されてきた日米共犯関係の原点」(作品社、2015年7月)を紹介する。
アメリカによりヒロシマ・ナガサキの<原爆の爆発力を重視し、放射能の影響を軽視する語り>が創られ、日本がアメリカでの語られ方を踏襲し、福島の場合は<放射能の影響を軽視する語りが継続する可能性が高い。それどころか、事故の影響が語られなくなる可能性すらある>と警告している。
この語りをもたらした書がジョン・ハーシー著「20世紀アメリカ・ジャーナリズムの業績トップ100」の第1位に選ばれた世界的ベストセラー広島ルポ「ヒロシマ」だ。
<空爆前後の運命の変転に焦点を当てた印象的な書き出しで知られる>同書は<原爆の爆発力とその威力、ひいてはアメリカの軍事力を誇示することにもつながっている。放射能の影響を否定はしていないが、爆発量の描写に比べると、矮小化されている。>
確かに次のような事実はあまり知られていない。
★米軍の准将が1945年9月に帝国ホテルで記者会見し「広島・長崎では、死ぬべきものは死んでしまい、9月上旬現在において、原爆放射能のため苦しんでいるものは皆無だ」と虚偽の声明を発表。
★GHQの命により、広島、長崎は1945年12月まで外国人記者の立ち入り禁止区域とされた
★ハーシー著「ヒロシマ」はアメリカ人によるアメリカ人のための原爆被災物語。
★永井隆「長崎の鐘」(1949年)が、米軍占領下で出版が許可され普及した日本の被爆者の語り。永井のイメージが先行した長崎では、「怒りの広島」に対し「祈りの長崎」と呼ばれた。
★永井を誰も批判できない状態が20年も続き、多くの被曝者が自分の信条を吐露する機会を失ってしまった。
★被爆体験の語りにおいて、放射能の影響が前面に出てこなかった理由には、爆発力に焦点を当てた語りとともに、放射能と疾病や障害との因果関係のわかりにくさが関係している。
要するに、米国がハーシー「ヒロシマ」で原爆の爆発力とその威力を誇示して放射能の影響を矮小化し、日本政府がアメリカでの語られ方を踏襲し、日米共犯関係が隠蔽されてきているのだ。
今も、ABCC(原爆傷害調査委員会 )と厚生省国立予防衛生研究所(予研)原子爆弾影響研究所を再編してできた財団法人放射線影響研究所(放影研)による核兵器と原発の為の被曝の影響隠しに騙されてはいけない。
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デモ・集会のおしらせ:
★3月1日(金)経産省前抗議行動 17時〜18時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分〜
★3月3日(日)は「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる日
13時から国会正門前でも行われます 参加を!
★大間原発裁判報告集会
日時:2019年3月11日(月)15時〜16時半
場所:霞が関 参議院議員会館 講堂
主催:大間原発反対関東の会
080−6616−9604(玉中)
★3.11脱原発テントひろば院内集会
〜古賀茂明さん「原子力ムラとの最後の戦いが始まった!」〜
日時:2019年3月11日(月)16時半〜18時
場所:霞が関 参議院議員会館 講堂
講演:古賀茂明さん
「原子力ムラとの最後の戦いが始まった〜3.11から始まった経産省の長期戦略とは?」
主催:経産省前テントひろば
入場無料
注意:録音・録画・配信はご遠慮下さい
私たちは、3・11事故から半年後の2011年9月11日に経済産業省敷地の一画に脱原発テントを設置し、全国の方々とともに脱原発を訴え続けた。さらに、2016年8月の経産省による脱原発テント強制撤去後、「経産省前テントひろば」は経産省本館正門玄関前歩道に座り込んで、平日も休日も毎日福島原発事故の責任を追及し脱原発を訴え続け、毎週金曜日夕刻には本館前で抗議集会を実施している。
福島原発事故は収束していない。ところが、経産省は東電を残して原発推進する施策をし続け、原発を存続させる「エネルギー基本計画」を施行している。当然、「国民」の理解は得られず、核燃料サイクルも原発輸出も破綻している。
イチエフ福島原発事故後から丸9年目を迎える3月11日、2011年9月に経産省を退任し「日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起して原子力ムラと対決」を開始した古賀茂明さんに講演をお願いした。この8年間の経産省・安倍政権の施策を振り返り、原発推進政策を糾弾し、原子力ムラとの最後の戦いを考える。
沢山の方々の参加を呼びかける。
問合せ:
経産省前テントひろば
〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
070−6473−1947
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木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter : @kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
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