[CML 055107] 関西救援連絡センターニュース 第343号 2019年2月
shoichi matsuba
mauricemerleau at yahoo.co.jp
2019年 2月 22日 (金) 13:09:37 JST
第343号 2019年2月
関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
電 話 06-6372-0779
振替番号 00910-2-73915
発 行 隔月刊(原則として)
賛助会費 月 額 1口 500円
年間購読 送料共 1部 1,000円
■続く関生支部への弾圧
滋賀県警・検察・大津地裁の人権無視の対応に抗議する
◆逮捕者は延べ六十一名に(二月十八日、滋賀県警が一名を再逮捕)
二月五日、滋賀県警は、湖東協事件の「実行犯」として、十五名を逮捕した(内三名は大津協事件で勾留中)。
湖東協事件では、まず協同組合役員を逮捕。組合と共謀したとの自白をとってから関生支部委員長・副委員長・執行委員二人を逮捕した。この被疑事件の一月二五日の法廷では、大津地検検事が、被告らの別の事件での再逮捕・追起訴があると明言している。
大津協事件では、コンプライアンス活動を威力業務妨害であるとして、組合役員と現場行動をした労組員を逮捕起訴。企業側については身体不拘束で起訴している。
滋賀県の事件は、工事現場での違法行為の指摘や、大企業周辺でのビラ配付など、違法性のない行為を、「恐喝目的で共謀」「業務妨害目的で共謀」と「目的の共謀」を付加して犯罪とした。そして、「目的の共謀」は会社側関係者の自白が中心的な証拠であり、調書を作った会社側関係者は全て早期に保釈されたが、関生労組員の勾留は半年になる。しかし、大津地裁の裁判官は「証拠隠滅」だけでなく家族もあり職場もある労働者に対して「逃亡のおそれ」を理由に保釈を認めない。
起訴勾留者は現在十名(のべ十一名)。
■関生関連弾圧一覧
◆担当・ 滋賀県警刑事部組織犯罪対策課
◇湖東協事件(恐喝未遂)
七月十八日 四名逮捕→三名起訴(保釈)、一名処分保留
八月九日 三名逮捕→起訴(二名保釈、一名勾留中)
八月二八日 三名逮捕→起訴(勾留中)
二月五日 十六名逮捕
◇大津協事件(威力業務妨害)
十一月二七日 八名逮捕
◆担当・大阪府警警備課
◇威力業務妨害事件
九月十八日(三菱宇部) 十六名逮捕→九日七名起訴(保釈)九名処分保留
十月九日(大阪中央)八名逮捕(五名は再逮捕)→五名(再逮捕四名)起訴(保釈)三名処分保留
十一月二一日 四名逮捕(三菱宇部+大阪中央)→三名起訴(勾留中)一名処分保留
関生弾圧関連公判
大津地裁(抽選)<滋賀 湖東生コン協同組合恐喝未遂事件>
2月25日10時20分 〜5時
2月27日10 〜5時
3月25日10〜5時
3月26日13時20分〜5時
3月27日10〜5時
3月28日10〜5時
<滋賀 大津生コン協同組合威力業務妨害事件>
2月28日11〜12時 第1回
大阪地裁(抽選)
<大阪 威力業務妨害事件>
5月15日10〜17時
5月22日10〜17時
6月19日10〜17時
6月21日10〜17時
※裁判などの詳細については
連帯広報委員会(連帯ユニオン関西地区生コン支部のHP)
http://rentai-union.net/archives/2467
ストライキが犯罪か! 労働組合つぶしの大弾圧を許さない!3.10集会
3月10日(日)14時〜16時 13時半 大阪市立西区民センター
プログラム:弁護団報告・被弾圧者からのメッセージ・関生弾圧に怒るアピール/熊沢誠さん(労働研究家)、関西・全国の仲間から
主催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会
■十月に家宅捜索のあった三名を大阪府警公安三課(所轄は淀川署)が逮捕
2月21日、通帳の詐欺罪および犯罪収益移転防止法で、逮捕。
■人民新聞・オリオンの会弾圧控訴審 控訴棄却 直ちに上告!
十二月十一日午後三時十五分かた開かれた判決公判で、大阪高裁第一刑事部(樋口裕晃裁判長、佐藤洋幸・柴田厚司両裁判官)は控訴棄却を言い渡した。
法廷内では「山田洋一さんは無罪」の横断幕が掲げられ、「樋口はやめろ」「裁判無罪」とコールが続き、「退廷命令」が六人に出された。裁判長は警官の法廷への「派出」を要請、機動隊の制服警官六人が法廷に入り、傍聴人から抗議の声が上がった。
控訴棄却(有罪)の理由は「カードの使い方が新生銀行の規定に違反している」というものであり、被害の認定もないままでの有罪判決であった。
樋口裁判長は、十一月十三日の初公判でも、一回結審に抗議する傍聴者に対して、退廷命令を出している。
■京大生が京大でビラをまいて逮捕・起訴
十一月二十日、京大構内でビラをまいたとして三名が建造物侵入で京都府警に逮捕され、十一月三十日には起訴された。
京都大学は二〇一六年九月の「告示」において、ビラ配布を「教育研究活動を妨害する行為」「迷惑行為」として、これを行った場合は「大学構内への立ち入りを禁止する」としている。
また二〇一七年七月には、バリケード封鎖に関与したとして停学(無期)処分になっていた学生四名が、「学生の本分を守らない者」として放校処分になっている。
松本学長時代に学長の決定権が拡大した。山際学長になり、管理強化が改善されるのではないかと思われたが、従来からの約束であった吉田寮自治会との話し合いも拒否され、立て看の強制撤去など、管理は強化される一方である。
◆京都大学が吉田寮に仮処分を申請
一月十七日午前、吉田寮に京都地裁の執行官が現れ、「占有移転禁止の仮処分」を下した。これは、明渡し請求裁判の前提として行われる措置である。仮処分の対象は現棟と食堂で、数十名の寮生が「債務者」として公示された。
■法務大臣による殺人に抗議する!常態化しつつある再審中の死刑執行
もう年内の執行はないだろうと誰もが思っていた十二月二七日、大阪拘置所で二名に死刑が執行された。十二月二七日の執行は、森山眞弓法相による二〇〇一年の長谷川俊彦氏、朝倉幸治郎氏への死刑執行以来である。
死刑が執行されたのは、「コスモリサーチ事件」(二〇〇四年九月十三日上告棄却)の岡本啓三(旧姓河村)氏、末森博也氏。岡本氏は三冊の本を上梓する獄中作家であり、再審請求中であった。
昨年の死刑執行数は、「オウム事件」死刑確定者十三名とあわせ十五名という今までにない執行者数となった。
安倍内閣は、第一次に十名、第二次以降現在の第四次で三六名,計四六名という過去最多の死刑を執行した。
■腰縄・手錠国賠大阪訴訟
「外さなかった理由は逃亡」と、被告国が答弁
今回も裁判長から被告国の代理人である訟務検事に対して、「入廷前に腰縄・手錠を外した場合の弊害はなにか」との質問がなされ、一般論で応えた被告に対し、再度裁判長から「この事案における場合の弊害は」との問いかけがなされた。検察官はようやく「この事案の場合は逃亡です」と認め、この訴訟の争点が確定した。
「裁判官の裁量権が、刑務官の監護権に優先する」「腰縄・手錠を外さなかった理由は逃亡の可能性」との前提で、次回までに、原告・被告双方が全ての主張等を提出することになった。
次回、裁判所は証拠調べの採否の判断を示す意向のようだ。次回で結審の可能性も充分考えられる。注目を!
次回口頭弁論は、八一〇法廷 二月二五日 午前十時十五分〜
■行政上の法律関係等確認訴訟
被告の反論は再主張へ
原告は、刑事判決の取消変更は再審請求で行っており、この裁判では刑事判決の取消変更は求めていない。刑罰権という行政権の行使について、審査を求めているのである。しかし被告国は「適切な訴訟形態ではない」「再審請求によるべきである」との主張を繰り返しており、裁判長から被告の主張とかみあう反論をするようにと被告に促しがあった。次回は被告から書面が提出される予定。
次回口頭弁論は、八〇六号法廷 四月二五日 十時〜
■2月25日(月)、即位・大嘗祭違憲訴訟第1回口頭弁論
●原告は全国の市民、宗教者(キリスト教、仏教)など241名、被告は国
●12月10日東京地方裁判所に提訴
第2次提訴(2月末締切)募集中! 詳細はHPで。
即位・大嘗祭違憲訴訟の会 〒202-0022 東京都西東京市柳沢2-11-13
e-mail : sokudai at mail.zhizhi.net URL : http://sokudai.zhizhi.net/
東京地裁による「即位の礼・大嘗祭違憲訴訟」分離、差し止め請求却下決定を糾弾する!
「即位・大嘗祭」違憲訴訟の会 2019年2月8日
東京地裁(民事38部・朝倉佳秀裁判長)は2月5日付けで、昨年12月10日に私たちが提訴した「即位の礼・大嘗祭違憲訴訟」のうち、一連の天皇「代替わり」儀式に対する国費支出の差し止めを求めた部分について、ただの一度も口頭弁論を開かないままに、「訴えを却下する」との決定を下した。
私たちの訴訟は、即位の礼・大嘗祭儀式をはじめとする一連の儀式全体の違憲性を問いただし、儀式に対する国費支出の差し止めと、合わせて、すでに進行している儀式の準備によって生じた損害賠償を求めるものである。しかしながら裁判所は、一体であるべきこの訴訟を勝手に分離させ、前者差し止め請求を「行政事件」として、後者損害賠償請求を「一般民事事件」として、別々の部に係属させた。弁護団・原告はそれを不当として、ふたつの裁判を併合するように申し立てを行ってきたところである。
損害賠償請求については、2月25日(月)に1回目の口頭弁論が開かれる予定であるが、それに先立ち、今回東京地裁は、行政事件部分に関して請求却下の決定を下した。その理由としては、法律は、原告らが主張するような「納税者基本権」などの権利を保障していない、また、国費支出の違法性を理由として支出差し止めを求める訴訟を認める規定も存在していないので、本件訴えは不適法であり、「口頭弁論を経ないでこれを却下する」ことにしたというのだ。
前回の即位・大嘗祭訴訟においても、結果的に「納税者基本権」は認められなかったものの、口頭弁論の過程、あるいはそれをふまえた判決文において、「納税者基本権」の是非について一応の検討はなされている。しかし今回の地裁判決は、そうした立場にさえ立たず、文字通りの「門前払い」をくわせたものである。
今回の決定が、「代替わり」儀式の本格的な開始を前に、儀式それ自体への異議申し立てに議論の余地はない、とりわけ天皇制に関わる問題に対しては、一切の議論をすることもせずに「前例を踏襲」するという、これまでの国・政府の立場を追認するものでしかないことは明らかだ。
私たちは、この不当判決に対して抗議するとともに、ただちに控訴の準備をおこなう。さらに2月25日の口頭弁論の場においても、「即位の礼・大嘗祭」等儀式の違憲性を主張して闘い続けることを明らかにする。
※この差止め請求却下に対しては、控訴の予定である。
東京・ノー!ハプサ二次訴訟 判決 5月28日(火)午後3時 103号法定
■公判日程
2月22日15時 「戦争法」違憲訴訟* 大阪地裁(民)
2月25日10時15分 手錠・腰縄国賠(大阪) 大阪地裁(民)810号
3月4日13時10分 白バス弾圧ガサ国賠請求訴訟※1 大阪地裁(民)
3月8日11時半 琉球遺骨返還請求訴訟※2 京都地裁(民)第1回
3月28日16時 和歌山カレー中井&山内民事訴訟 大阪地裁(民)RT
4月12日15時 人民新聞押収品不返還訴訟 大阪地裁(民)第3回
4月25日10時 公法上の法律関係確認訴訟 大阪地裁(民)第4回
5月14日14時 マイナンバー違憲訴訟・大阪 大阪地裁(民)第13回
5月17日16時 和歌山カレー中井&山内民事訴訟 大阪地裁(民)RT
5月30日15時 森友学園(売買契約書不開示)裁判 大阪地裁(民)判決
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*は傍聴券が抽選になる可能性の高い裁判です。 RT=ラウンドテーブル
森友学園の裁判は2月19日に結審。判決日は「森友学園問題」を考える会のFacebook(https://www.facebook.com/groups/700114636825339/)で確認してください。
※1 原告調べが大阪拘置所で行われる予定。
※2 琉球遺骨返還請求訴訟=沖縄県今帰仁村の百按司(ももじゃな)墓から旧帝国大学の人類学者が遺骨を持ち出し、京都大学が保管。返還に応じないことに対して、墓の祭祀継承者ら5人が遺骨の返還と損害賠償を求めた裁判。昨年12月4日提訴。
11時に京都地裁玄関付近に集合、口頭弁論終了後13時より京都弁護士会館3階大会議室にて報告集会。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1月29日11時から、大阪・花岡中国人強制連行国賠訴訟の大阪地裁判決の言渡しがあった。判決は「日中共同声明により賠償請求権は失われた」として請求を棄却したが、強制連行については「日本の国策として政府関係機関の全面的関与の下で行われた」と指摘し、「衣食住が著しく制限され、多数の中国人が命を落とした」と認定した。原告らは、直ちに控訴した。
★催し物★
◆即位礼・大嘗祭 関西の地で、何ができるのか ご相談/学習会
2月25日(月)午後6時半〜エルおおさか南館10階101号室
講師:加島 宏 弁護士
申込不要/参加費500円 主催:反天皇制市民1700ネットワーク
◆日弁連・京都弁護士会主催
公開シンポジウム「死刑、いま命にどう向き合うか〜京都コングレス2020に向けて〜」
3月2日(土)10時10分 〜 17時30分(開場9時50分)
龍谷大学 響都ホール校友会館(アバンティ9階)JR京都駅「八条東口」南向かい(地下改札より直結)
定員:330名(先着)/参加費不要
午前の部(10時10分〜)
映画「三度目の殺人」(監督:是枝裕和 主演:福山雅治)
午後の部(13時20分〜)
●基調報告「京都コングレス2020〜日弁連がめざすもの〜」
●ゲストスピーチ 国会議員
●ゲストスピーチ「カトリックから見た死刑」
前田万葉氏(ローマカトリック教会枢機卿)
●ゲストスピーチ
アリスター・カーマイケル氏(英国国会議員)
●対談「対テロ戦争における命」
ゲスト 安田純平氏(ジャーナリスト)
聞き手 堀川惠子氏(ジャーナリスト)
●講演「国家が人を殺すとき、死刑を廃止する理由」
ヘルムート・オルトナー氏(ドイツ人ジャーナリスト・編集者・著述家)
●パネルディスカッション「死刑、いま命にどう向き合うか」
<パネリスト>
浜井浩一氏(龍谷大学教授)、安田純平氏、堀川惠子氏
問い合わせ: 日本弁護士連合会法制部法制第二課 TEL.03−3580−9985
京都弁護士会 TEL.075−231−2337
◆主催:大阪弁護士会
シンポジウム「死刑廃止を考える日」
3月16日(土) 午後0時30分〜午後4時30分 大阪弁護士会館 2階
映画「獄友」とは、冤罪をテーマに「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」「袴田巖 夢の間の世の中」といった作品を手がけてきた金聖雄監督が、人生の多くの時間を刑務所の中で過ごし、互いを「獄友(ごくとも)」と呼び合う冤罪被害者たちにカメラを向けたドキュメンタリー映画です。
「狭山事件」の石川一雄さん、「袴田事件」の袴田巌さん、
「布川事件」の桜井昌司さんと山卓男さん、「足利事件」の菅家利和さんという5 人が、同じ痛みを抱えるものとして互いを支え合う様子や、獄中での出来事や出所後のそれぞれの人生を改めて語る姿を通し、奪われた時間の中で彼らが失ったもの、得たものは何か、そして司法の闇や人間の尊厳とは何かを描き出していくというものです。(上映時間/115分)
講演: 金 聖雄氏(映画監督)
小川秀世氏(弁護士、袴田事件弁護団事務局長、静岡県弁護士会)
◆主催:アムネスティ・インターナショナル日本 死刑廃止ネットワーク大阪
米国と日本の死刑−死刑制度廃止への道は−
笹倉香奈さん講演会
いわゆる先進国の中で米国と日本が死刑を存続していますが、米国では約4割の州が死刑を既に廃止しています。米国の死刑制度廃止への歩みと日本の問題について、えん罪救済センター副代表の笹倉香奈さんにお話をしていただきます。
4月7日(日)午後2時〜4時半 (開場1時半)ドーンセンター5階 特別会議室
定員100名 事前申し込み不要(先着順) 参加費1,000円
問合せ shihaiamnesty at yahoo.co.jp 06-6227-8991
◆第三期/第4回(最終)靖国連続映像学習会
4月12日(金)6時30分 エルおおさか・本館5階視聴覚室
講演:植民地支配と靖国
講師:矢野秀喜(朝鮮人強制労働被害者補償立法をめざす日韓共同行動・事務局長)
参考上映:「考えてみよう靖国問題」(制作:日韓共同ドキュメンタリー あんにょんさよなら上映委員会)
参加費:800円
主催: 靖国合祀イヤです・アジアネットワーク
CML メーリングリストの案内