[CML 057489] 関西救援連絡センターニュース 第348号 2019年12月号

shoichi matsuba mauricemerleau @ yahoo.co.jp
2019年 12月 23日 (月) 11:36:29 JST


第348号 2019年12月
関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
   電  話 06-6372-0779
   振替番号 00910-2-73915
発  行  隔月刊(原則として) 
賛助会費  月 額 1口   500円
年間購読  送料共 1部 1,500円

■終わらない関生弾圧
 副委員長と執行委員を再び逮捕

 十一月十四日、和歌山県警は、関生支部の湯川副委員長(京都拘置所に勾留中)と西山執行委員を(保釈中)を和歌山広域協事件の共犯として逮捕した。しかし、この事件では、三名が今年八月九日に起訴され、第一回公判も開かれ、現在後半整理中であった。
 公判が既に開始されているにもかかわらず、何度にも分けて逮捕起訴が繰り返されるのは、大津地裁で争われているチェリオ(湖東協)事件が定型的である。チェリオ事件では五度にわたって逮捕・起訴が繰り返され、しかも検事は公判廷において、起訴の予定があると明言するなど、事実が既に判明しているにもかかわらず、一括で起訴せず、捜査を長引かせ、保釈妨害を行ってきた。
 今回も同じ手法が使われたが、さすがに裁判維持が難しいと考えたのか、十二月四日に二名は、処分保留で釈放された(但し、副委員長は京都と滋賀の事件で保釈が認められておらず、勾留中。勾留は逮捕以来十六ヶ月に及ぶ)。
 湯川副委員長は八回目、西山執行委員は三回目の逮捕であった。
* * *
三度にわたる訴訟妨害
 今回の逮捕は、西山執行委員が原告の関生支部への家宅捜索に対する国賠訴訟への妨害も意図されていたのではないかと疑われる。
 この訴訟は、二〇一四年九月にXバンドレーダー基地設置反対集会に参加者を運んだとして「道路運送法」違反で、翌年六月に三名が逮捕された際の関生支部への家宅捜索に対して、違法性が争われている訴訟である。
 今年二月十二日に原告と警察官二名の証人調べが予定されていたが、昨年十一月に大阪府警により威力業務妨害の共犯で逮捕され、出廷も認められず、警察官二名の証人尋問が原告不在で行われた。
 そこで裁判所は、拘置所での原告の証人尋問を予定したが、直前に滋賀県警に再逮捕され身柄が滋賀県に移送されたため、この出張尋問も取りやめとなった。
 そして、保釈後の十一月十五日に原告調べのための口頭弁論期日が指定されたのだが、その前日である十一月十四日に、和歌山県警による逮捕がなされたのである。
原告調べ期日決定!一月三一日十三時半一〇一〇法廷

11月15日現在    逮捕者延べ89名(57人)うち2回逮捕9名、3回逮捕4名、6回逮捕1名、8回逮捕1名、勾留中2名(委員長〔京都〕と湯川副委員長〔滋賀〕)
⑩タイヨー生コン事件は2015年、⑬近畿生コン事件は2016年、⑰ベストライナー事件は2013年、それ以外は2017年の事件、⑭東横イン事件の起訴は逮捕された4名のうち2名と、逮捕されなかった1名が起訴されている。

※12月14日に静岡の会が結成されました!


★関生弾圧公判日程一覧★
関生弾圧公判日程一覧
裁判は、大津地裁2グループ、大阪地裁2グループ、京都地裁2グループ、和歌山地裁と7つの法廷で進行。
※傍聴券は抽選。抽選の〆切時間は、裁判によって異なるので、「傍聴券交付情報-裁判所」で検索して確認を。
※裁判や被疑事件の等の詳細については連帯広報委員会
(http://rentai-union.net/archives/2467)
「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」のHP(https://kannama-tokai.jimdofree.com/)で確認を。
大津地裁の情報や大津署への抗議行動は「かんなま勝手連 滋賀」で検索して、複数あるFacebook等で確認を。
◇※予定ですので、変更の可能性があります。また大津地裁Aグループの何人かは大阪や京都の事件と併合される可能性があります。

◆大津地裁◆
A(4名)+B(3名)グループ
「湖東協8・9、8・28弾圧、大津協11・27弾圧」「大津協11・27弾圧、湖東協2・5弾圧」併合されました。
 12月24日

Cグループ
「湖東協2・5弾圧」
 進行協議中

◆和歌山地裁◆
「和歌山広域7・22弾圧」(3名)
 公判整理手続中

◆大阪地裁◆
Aグループ(8名)「大阪9・18、10・9弾圧」
 11月13日 終日
 12月11日 終日
   1月17日 終日
   2月17日 終日
   3月16日 終日
Bグループ(3名)「大阪11・21弾圧」
 11月12日 終日
 12月  5日 終日

◆大阪地裁◆
Aグループ(8名)「大阪9・18、10・9弾圧」
(変更の可能性あり)
 1月17日 / 2月17日 / 3月16日

Bグループ(3名)「大阪11・21弾圧」
 1月14日被告人調べ(武委員長)

◆京都地裁◆
Aグループ(2名)「加茂生コン、近畿生コン、ベストライナー事件弾圧」
 公判前整理手続中
Bグループ(3名)「加茂生コン事件弾圧」
 公判前整理手続中

◆和歌山地裁◆
「和歌山広域7・22弾圧」(3名)
10月24日 14~15時


■関西生コン事件で日本労働法学会有志が声明発表

 十二月九日、「日本労働法学会」の有志七八名が、憲法で保障された労働基本権を無視しているとして、「組合活動に対する信じがたい刑事弾圧を見過ごすことはできない」との声明を発表した。
 声明は以下のように捜査や裁判所を批判し、適正な対応を求めた。
「…略…本件は、連帯労組の関生支部の組合活動をめぐる事件であり、労働組合運動を理由とする刑事事件としては、戦後最大規模といえます。
 本件で威力業務妨害と恐喝未遂の公訴事実とされているのは、一年以上前の日常的な組合活動です。運転手等の組合員が建設現場で法令の遵守を求める「コンプライアンス活動」も、産業別労働組合や職業別労働組合に見られる一般的な組合活動です。連帯労組は労働組合法上の労働組合として認められている適格組合ですから、何よりも労働組合の組合活動の正当性の有無の観点から 関生支部の組合 活動を判断して対応すべきものです。
 現在の警察や検察は、組合活動としての正当性の有無を具体的に検証することなく、連帯労組の活動を「軽微な違反に因縁をつける」反社会的集団による妨害行為と捉えて対応しているとしか思えません。県によっては、「組織犯罪対策課」が捜査主体となり、一部の裁判所が傍聴人席に遮蔽板まで設置するあり様です。労働者の労働条件の改善を求める行為や法令無視による不公正な競争を防止しようとする組合活動が、当該組合活動の正当性を判断されることもなく、違法行為とされ刑事処罰されるならば、憲法二八条の労働基本権保障も、労働組合法による組合活動保障も絵にかいた餅になってしまいます。
 また、公訴理由では組合役員や組合員の共謀が強調され、当該組合活動に参加していない者も逮捕、起訴されています。
十九世紀初頭、コンスピラシー(共謀)を理由に、労働組合運動を弾圧した労働基本権成立史の一コマをみるようでもあります。組織犯罪対策課が捜査主体となって、共謀立証を理由に長期にわたり身柄を拘束するという手法からみると、先に成立した共謀罪法(組織犯罪処罰法)が直接間接に影響を与えているのではないかとも危惧しています。
 私たちは、労働法を研究する者として、今回の事件において、警察・検察当局の憲法を無視した恣意的な法執行に強く抗議するとともに、戦後積み上げられてきた組合活動保障を意図的に無視するものとして重大な懸念を表明するものです。警察官や検察官には、憲法遵守義務を負って いる公務員として、憲法二八条の団結権・団体行動権の保障、そ の確認としての労組法 一 条二項の組合活動の刑事免責を踏まえて、適正な法執行に努めることを強く求めるとともに、裁判官には、労組法上の適格組合に対して、「反社会的集団」との予断をもつことなく、組合活動の正当性の有無を真摯に判断することを求めます。」


■十一月六日、威力業務妨害で釜合労委員長ら四名を令状逮捕

 容疑は、「あいりんセンター(西成労働福祉センター)」の駐車場に国と府が設置した防犯カメラのレンズ部分にゴム手袋をかぶせ、五月三一日から六月四日まで撮影不能にし、医療区業務を妨害したというものである。この監視カメラは西成労働福祉センターの業者用駐車場に設置されたが、四月二四、二五日の国と大阪府によるシャッター閉鎖以降、センター前の団結テントに向きを変えた。
 「釜ヶ崎弾圧救援会」の声明によると、十一月六日の家宅捜索は、センター前の団結テントにも及び、大阪府商工労働部の参事が家宅捜索に立ち会ったという。しかも五カ月以上も前の「事件」を理由に逮捕・家宅捜索を行った。
 九月七日から「あいりん総合センター跡地などの利用検討に向けたワークショップ」を開き、地域住民の意見を聞いたという体裁を再度作った大阪市・府・国は年内には「本移転の基本構想」を決めるという。
 検察官の勾留請求を裁判所は却下し、八日夕方、全員釈放された。
* * *
 十一月十四日の大嘗祭を前に、事前弾圧が全国で起きている。
 十月二日、警視庁と埼玉県警は、一月末に埼玉県の民家から飛翔弾がみつかったとして「氏名不詳」「爆発物取締罰則違反」の被疑事実で、党派事務所に家宅捜索。
 十月八日、北海道警は、闘病中の友人に代わり口座からの支払いを行ったことをもって「窃盗」罪で逮捕(十一月一日釈放)。
 十月十八日、福岡県警は、知人に一万二千円を貸したことを「貸金業法違反」として、元福岡築港日雇労組委員長を逮捕・勾留。

■大阪弁護士会が「死刑廃止」を決議
 十二月九日、大阪弁護士会は臨時総会を開催し、政府や国会に対し、死刑制度の廃止や執行停止を求める決議を採択した。
 札幌・滋賀・宮崎弁護士会が死刑廃止決議を採択しており、四番目。

■再審請求中に死刑執行されない権利の確認訴訟
 二月二十日、いよいよ判決へ

 昨年三月十六日に大阪地裁に提訴された「再審請求中であるため、執行は違法であり、原告が死刑執行に応じる義務のないことを確認する」訴訟は、十二月十三日結審した。担当部は大阪地裁第七民事部)。
 原告は、「再審請求自体には刑の執行を停止する効力がないが(刑訴法442条本文)、再審請求中の者は、裁判を受ける権利を行使中の者であり、検察官は確定判決の執行を『再審請求についての裁判があるまで』停止する権限も規定されている(刑訴法442条但書)」「再審開始が決定されれば、裁判所は刑の執行を停止する権限を有しており(刑訴法桑442条2項)、再審請求中の者について、敢えて刑の執行をすることは、裁判所の権限を侵害する」と主張している。
 この主張を補完すべく十月十日には、熊本大学の岡田行雄教授の意見書、免田氏の父宛てに福岡刑務所が出した「再審中は死刑が執行されることはない」との書簡、国会図書館作成の「死刑をめぐる論点」と題する資料など八点の証拠が提出された。


■安倍靖国参拝違憲訴訟・東京
 最高裁が棄却&不受理決定

 安倍靖国参拝違憲訴訟の会・東京および安倍靖国参拝違憲訴訟弁護団の抗議声明の要旨。
 十一月二一日、最高裁判所第一小法廷(裁判長=木澤克之、裁判官=池上政幸・小池裕・山口厚・深山卓也)は、「裁判官全員の一致の意見」で、本件上告の棄却と上告審としての不受理を決定した。(裁判長の木澤克之は、加計学園の元監事)
 二〇一三年十二月二六日に、政権成立一周年を機に、周囲の反対を押し切って靖國神社を強行参拝した安倍晋三首相の違憲の行為に対して、国内外の六三三名が原告となっておこされた本訴訟に対して、東京地裁は二〇一六年四月二八日、安倍首相の言い分をそのままなぞった恥ずべき「忖度判決」を下した。これに対する控訴審も、一審判決の「コピペ」とも言うべき不当判決が、二〇一六年十月二五日に下されてしまった。
 首相による明白な政教分離違反の行為に対して、人格権等の侵害を理由として損害賠償を求めた私たちの裁判は、本件参拝行為が、立憲主義を破壊し、強権的な政治支配を進める安倍政権によって、「国のために死ぬことは名誉なこと」であるとする靖國の思想を民衆に浸透させることで、戦争に向かうその精神的基盤を確立しようとする戦争政策であることを、膨大な書面や意見書、さまざまな証拠によって明らかにするものであった。そして裁判所に対しては、徹底的な審理を尽くして、「憲法の番人」たる裁判所の使命がきちんと果たされるように求めるものでもあった。
 しかし今回、最高裁は、上告人の主張を、完全に門前払いした。
 最高裁が上告棄却の理由としてあげているのは、(最高裁への上告が許される)民事訴訟法第三一二条一項および二項所定の場合に該当しないというものだ。この第三一二条一項は「判決に憲法の解釈の誤りがあるその他憲法の違反があることを理由とするときに、(上告を)することができる」という条文にほかならない。最高裁の今回の決定は、司法機関は憲法判断をする役割を放棄すると宣告したに等しい。(以下略)


■公判日程
★12月17日、森友学園(売買契約書不開示)裁判大阪高裁、全面勝訴判決!★

12月25日15時   吉田寮現棟/食堂明渡請求訴訟*※1 京都地裁(民)第3回
1月10日11時   白バス弾圧ガサ国賠請求訴訟    大阪地裁(民)
1月16日14時半  和歌山カレー中井&山内民事訴訟  大阪地裁(民)RT
1月23日14時   マイナンバー違憲訴訟・大阪*   大阪地裁(民)第16回
1月28日15時   戦争法違憲訴訟・大阪*      大阪地裁(民)判決
1月31日13時   白バス弾圧ガサ国賠請求訴訟    大阪地裁(民)
2月4日14時   大阪・花岡国賠訴訟*       大阪高裁(民)判決
2月12日15時   人民新聞押収品不返還訴訟    大阪地裁(民)第7回
2月27日14時   琉球遺骨返還請求訴訟      京都地裁(民)第4回
2月20日13時10分 公法上の法律関係確認訴訟    大阪地裁(民)判決
4月20日15時半  フェミニズム科研費裁判*    京都地裁(民)第4回
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*は傍聴券が抽選になる可能性の高い裁判です。 RT=ラウンドテーブル
※1/詳細は以下のURLへ 吉田寮広報室:https://twitter.com/yoshidaryo_koho
吉田寮公式サイト:https://sites.google.com/site/yoshidadormitory/


★即位・大嘗祭違憲訴訟第4回口頭弁論
 2月5日(水)14時半、東京地裁103号法廷
 詳細は、即位・大嘗祭違憲訴訟の会HPへ  URL : http://sokudai.zhizhi.net/
★ノーハプサ2次訴訟
 第1回口頭弁論1月20日(月)15時、東京高裁101号
 当日夜、港勤労福祉会館で集会予定


■催し物■

◆権力犯罪を許さない 忘れない、糟谷孝幸追悼50周年集会
1月13日(月・休)午後1時半~ PLP会館大会議室(〒530-0041 大阪市北区天神橋3丁目9-27)
お話:海老坂 武さん(フランス文学)「1969年とは何であったのか?」
特別報告:「11.13 裁判・付審判闘争の報告」他
11.13 闘争元被告・糟谷孝幸君虐殺事件告発を推進する会元事務局
スピーチ:糟谷君同級生・山〓博昭プロジェクト・全国各地から その他…
 1969年11月13日、佐藤訪米阻止闘争(大阪扇町)を闘った糟谷孝幸君(岡山大学法科2年生)は機動隊の残虐な警棒の乱打によって虐殺され、21才の短い生涯を閉じました。あれから50年。風化する記憶や記録を掘り起こし、糟谷君とその時代の意味を考え、本として残していきたい(2020年11月をメドに)と糟谷プロジェクトをスタートしました。糟谷孝幸君追悼50周年集会にご参加ください。そして糟谷基金にご協力ください。
主催:糟谷プロジェクト(詳細はhttp://kasuya1969.com/index.html)
1969糟谷孝幸50周年プロジェクト:内藤 秀之(080-1926-6983)
〒708-1321 岡山県勝田郡奈義町宮内124
事務局連絡先 〒700-0971 岡山市北区野田5-8-11 ほっと企画気付
電話 086-242-5220(090-9410-6488 山田雅美) FAX 086-244-7724

◆動き始めた世界の薬物政策 薬物使用と非犯罪化~私たちは、どうするのか~
1月25日(土)13時~18時(12 時開場)龍谷大学深草キャンパス和顔館地下
 講演「薬物使用と非犯罪化ー再使用と回復支援ー」 
イーサン・ネーデルマン(薬物政策問題研究者・アメリカ)
詳細は龍谷大学犯罪学研究センターのHPへ(http://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-4692.html) 
 対談「いま、あなたに問う~薬物使用は、犯罪か?~」
イーサン・ネーデルマン&ジョー横溝(ラジオDJ/ライター)
課題共有型“えんたく” テーマ「メディアスクラムとソーシャル・インクルージョン 
~ 当事者の位相、支援者の位相、協働の位相~」 



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