RE: [CML 056584] 「表現の自由回復のために  表現の不自由展実行委員会が望むこと」

motoei at jcom.home.ne.jp motoei at jcom.home.ne.jp
2019年 8月 17日 (土) 07:56:22 JST


                (情報記載いしがき)
小野政美 さん

お世話様
3日の閉鎖後、ガソリン(ファックス)の犯人も逮捕され、解決したと思いますが、
未だに再開されていない、理由がわかりません。
 できましたら、閉鎖が解かれない理由を、早急に教えていただきたいのですが。

   石垣敏夫 (埼玉県)平和資料館を考える会)

小野@名古屋です。
重複送信をお許しください。
夜分すみません。転送・転載可です。

この間、
現在も展示が行われている「あいちトリエンナーレ」で、河村名古屋市長・菅官房長官などの行政権力の企画展への政治的介入・圧力や企画展つぶしの電話・メール攻撃などによって、3日間で展示中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」
多くの個人・団体が声明を出したり署名活動をおこなったり、抗議・要請行動などをおこなっていますが、を企画の「表現の不自由展実行委員会」が『表現の自由回復のために
表現の不自由展実行委員会が望むこと』(20190815)を発表しましたので、以下に貼り付けます。

本日も、右翼宣伝カーによる大村愛知県知事を攻撃する街宣車5台が、愛知県庁前で街宣活動を行いました。
日本社会における「表現の自由」を守り抜くために、いま、「表現の不自由展・その後」の再開のために、私たちに出来ることはまだまだあります。

*<ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった* * 私は共産主義者ではなかったから*

*社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった* * 私は社会民主主義者ではなかったから*

*彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった* * 私は労働組合員ではなかったから*

*そして、彼らが私を攻撃したとき* *私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった>*

*(ドイツのルター派牧師であり反ナチ運動組織・告白教会の指導者マルティン・ニーメラーの言葉)*
お元気で。再見。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

表現の自由回復のために 表現の不自由展実行委員会が望むこと



主に日本で起こった検閲や言論規制を受けた作品を集めた展示企画、あいちトリエンナーレ2019
の「表現の不自由展・その後」は、大規模な言論テロによってわずか展示開始3日目にして終了に追い込まれました。

いま、「表現の不自由展・その後」の入り口は巨大な壁で塞がれています。

しかし、会場内は封鎖される前のまま維持され、私たち実行委員会が交代で保全・見守りを続けています。

まず、私たち表現の不自由展実行委員会は、以下の点でこの「大規模な言論テロ」に対し憂慮すべきとともに社会的犯罪として抗議の声をあげます。



1)作家の作品を公開する権利を奪ってしまったこと

2)展示施設で働くスタッフの方々に対する「言葉の暴力」で心身両面での疲弊を強いたこと

3)美術展示施設の表現の自由を破壊したこと

4)痛ましい京都アニメーションの放火事件を連想させる犯罪教唆で社会的不安を引き起こしたこと



まず今回の件でなすべきは、展示終了までの経緯を詳細に至るまで明らかにし、いまや日本社会全体の問題となってしまったこの「表現の危機」の情報を広く分かち合い、議論を喚起することに思います。そして、私たち実行委員会は、展示再開というかたちでの「表現の自由」を回復することこそが、この「表現の危機」に立ちむかう最良の手段であると信じてやみません。

先日、あいちトリエンナーレ2019
実行委員会にお渡しした「『表現の不自由展・その後』中止に対する公開質問状」は、再開のための衆議を分かち合うためのステップと位置づけています。

あいちトリエンナーレ2019
実行委員会の「展示終了」という最終決定は、表現の不自由展実行委員会に正式な最終通告がなく、大村知事の記者会見をネット等の傍聴で知らされました。この相互協議のない一方的な措置は、表現の不自由展実行委員会と出展作家の権利を損ねるものであり、批判の声明を出しました。



これは美術展示の意思決定は公正なものでありたいという思いから出したもので、美術界の改善と公共性の向上の願いが根底にあります。決して、あいちトリエンナーレ
2019実行委員会との対立を企図してのことではありません。

この「表現の危機」において求められるのは、結束の力です。先ごろ72
組の本展と「表現の不自由展・その後」の作家が合流し、「再開の呼び掛け」を訴えるアーティスト・ステートメントがなされました(8月15日現在83
組)。私たち実行委員はこれに強く勇気づけられました。その生まれる過程では、私たちが出展作家の仲立ちをし、かれらが合流した経緯もあります。

また、本件で多くの市民の方、ジャーナリスト・有識者団体からも再開を求める支援の声をいただきました。私たちはその期待に応える責務を重く受け止めています。

今度は、私たち表現の不自由展実行委員会とほぼ途絶えがちとなってしまったあいちトリエンナーレ2019
実行委員会との間で対話を回復させ、ともに手を携え、再開のための人事を尽くす番だと思います。

私たちが求めるのは、安全かつ安心なかたちでの再開です。私たちは企画準備初期(4月)から、保安上の問題に対しては、私たちの長年の経験をもとに、専門家の知見もいただき、おそらくは最高レベルの対処マニュアルと注意喚起をし続けてきました。抗議行動もある程度予測していました。

そうした事態になった場合、最も懸念されるのは、最前線に立たされる電話応対される職員の方、会場のボランティア監視員の方たちの心身の消耗です。ですから事前の研修の必要性と心身の消耗のケアの重要性も指摘もしてきました。そうした準備が十分になされていなかったことは本当に残念でなりません。

これらに加え、今回の事態の詳細な情報開示を受け、より広い専門家の参集で事態の分析をともに行っていきたいと思います。

その過程を経て、ご来場いただく方々には安全かつ安心して作品の鑑賞ができる環境づくりを見出すことができると信じています。

ヴェネチア・ビエンナーレやドクメンタを筆頭とする、海外の国際美術展は、近年社会のタブーを直視する政治性の強い美術表現を集め、世に問題提起を投げかけています。日本の美術展示ではそれがかなり希薄であることがしばしば指摘されています。



あいちトリエンナーレ2019
「表現の不自由展・その後」にも、そうした世界潮流に呼応する意味合いがあります。本展出品作のなかに含まれる、強制連行や日本軍「慰安婦」、天皇制、在日米軍基地、政治と社会の右傾化、福島の放射性物質汚染、といった主題はまさにこの「日本社会のタブー」そのものです。

そうした意味合いを持つ「表現の不自由展・その後」を、圧力に抗して再開させることは、日本の美術と社会の改善と発展に資するものがあるでしょう。



また「表現の不自由展・その後」の原型である、2015
年のギャラリー古藤で始まった「表現の不自由展」は、いま日本社会に蔓延しつつある検閲と規制の問題を扱うことで、この社会に公正さと公共性を確保したいという問題意識から生まれました。今回の件で「言論表現の危機」が改めて明らかとなりました。この事態に対し、私たちは再開によって応えたいと思います。

あいちトリエンナーレ2019
実行委員会・大村秀章会長、津田大介芸術監督には継続して対話を呼びかけていきます。一緒に力を合わせ、多くの市民やジャーナリスト、識者の方からの応援のもと、再開を実現したいと決意しています。

            2019年8月15日



表現の不自由展実行委員会

              アライ=ヒロユキ、岩崎貞明、岡本有佳、小倉利丸、永田浩三


CML メーリングリストの案内