[CML 056487] 「統監」の明治政府の非道みる 芸者の視点...松本清張

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2019年 8月 7日 (水) 07:14:59 JST


「統監」 <http://kntr01.jugem.jp/?eid=75> 松本清張 双葉文庫

文庫本の短編集、そのため表紙の題名が違うが「統監」 <http://kntr01.jugem.jp/?eid=75>
が圧巻。短いなかで、くっきりと植民地支配を描く。

いやはや統監、伊藤博文!の妻公認の愛人の視点。貧しい女は新橋芸者、というより金持ちの性交相手としか行きていけない現実。そのなかで、最初は朝鮮への同行すら嫌がっていた彼女なのに、しだいに朝鮮貧民に親しい感覚を抱いていく。そして支配者どもの手口に憤る。金子文子を思い出すなあ。

資料を挟み込みつつ展開していくのが清張ならでは。難しいので飛ばして読んでも、なまなましい小説。拍手。



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大山千恵子
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