[CML 055633] 弁護士大量懲戒請求「違法」判断。55万円の賠償判決
Yabuta Tohru
ynntx at ybb.ne.jp
2019年 4月 24日 (水) 20:25:34 JST
藪田です
「余命3年時事日記」という、ネットウヨブログに扇動されて、ちとばかり知性の足りない中高年ら約1000人ほどが、弁護士らへ各弁護士会に大量の懲戒請求を出すという事件があった。もちろん、請求内容はスカスカのもので、懲戒請求制度と弁護士らに混乱をもたらした。
弁護士らは、憤りを覚え、各請求者を逆提訴するという次第になった。
今般、金哲敏弁護士が起こしていた裁判で、東京・品川区の女性に対し55万円の賠償判決がでた。
もともと、弁護士らも穏便な和解を前提に動いていたが、出廷もせず、あるいは出廷してもトンチンカンな主張を述べるなどの被告もいて、今回の「55万円の賠償判決」となった次第で、今後も何件か類似の賠償判決が出る可能性があるが、今回の弁護士大量懲戒請求のようなトンデモ事案の抑制につながるあろう。
「余命3年時事日記」の著者は、羽賀芳和という70歳の元タクシー運転手。タクシー運転手時代に、組合のまとめ役みたいなことをやっていて、屁理屈と人心収攬術を覚えたらしく、「余命3年時事日記」ブログを通じて、大量の懲戒請求を煽ったのである。懲戒請求しても、出した本人の個人情報はわからないなどと、ウソをついていたため、ちとばかり知性の足りない中高年ら約1000人らは、一人当たり数人から、10人の弁護士への懲戒請求を出してしまった。弁護士側が、反撃に損害賠償裁判をおこし、事態が大騒動になったら、羽賀芳和は「余命3年時事日記」ブログを閉鎖し、本人もどこかへ身を隠している。ただ、「余命3年時事日記」ブログは、3月17日から再開している。いずれ、弁護士たちは、「大量の懲戒請求」事件の首謀者である羽賀芳和を、提訴するつもりであるようだ。
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https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190419/0028574.html
弁護士大量懲戒請求「違法」判断
04月19日 16時12分 NHK web
インターネットのブログの呼びかけを受けて、在日コリアンの弁護士に懲戒請求を行った女性に55万円の賠償を命じる判決が言い渡されました。
裁判所は、懲戒請求は違法だと明確に認める判断を示しました。
東京弁護士会に所属する在日コリアンの金哲敏弁護士は、おととし、ブログ上の呼びかけによって、958件の懲戒請求が出されたのに対し、「人種差別を目的とした申し立てだ」として、懲戒請求をした人たちに裁判を起こしました。
このうち東京・品川区の女性を相手にした裁判では、女性が「在日コリアンの弁護士の団体に在籍したことだけでも重大な非行だ」などと主張して争いました。
判決で東京地方裁判所の田中秀幸裁判長は、「懲戒請求は、法律上の根拠を欠き、請求者は不法行為をした責任を負うべきだ」と指摘して、懲戒請求は違法だという判断を明確に示しました。
その上で「大量の懲戒請求を短期間に集中して受けた精神的苦痛は大きい」として、女性に対し、55万円の賠償を命じました。
日弁連・日本弁護士連合会によりますと、弁護士に対する大量の懲戒請求はおととし突如増えて、全国でおよそ13万件に上り、日弁連では制度の趣旨にあわないとして審査しない方針を公表しています。
別の被告に対して同様の裁判を起こしている金竜介弁護士は、判決後の会見で、「懲戒請求をした人たちには、人種差別を理由に請求したこと自体が違法行為で、社会で認められない行為だと重く受け止めてもらいたい」と話していました。
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