[CML 055492] テント日誌 2019年4月5日(金) 経産省前テントひろば1807日目後 957日目

木村雅英 kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2019年 4月 8日 (月) 10:02:16 JST


(転送します。
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう!その12
汚染土を再利用するな! 全国に拡散するな!〜青木美希「原発事故の汚染土、再利用に反発の声相次ぐ」(岩波科学3月号)から〜 
も添えています。)

テント日誌4月5日(金)
経産省前テントひろば1807日後

今日から座り込み時間が延びた 4月1日(月)
今日から4月、経産省前座り込みも一時間延びて6時になりました。   今日の天気予報は午後から次第に雨で夕方からは雷も伴うとのことだったので傘を持って経産省前へ出掛けた。
 経産省前は相変わらず冷たい風が強く吹いていて準備に手間取った。準備が終わって座り込んでいたら帯状疱疹を患って杖を手離せなくなったSさんが早めに来られ、どら焼きを差し入れてくださった、皆で美味しく頂いた。
私は別の用事があるので1時から4時過ぎまで経産省前を離れた。その間にカンパして下さった方が四人程いたとのこと。私が帰ってきた時も、いつも気になって、と言ってカンパして下さった人がいた。辛抱強く、一日も休まず経産省前で座り込みをやっているのを認めて下さる人が少しずつ増えているように思います。
今日の座り込み者。経産省前に帰ってきた時、毎月第一月曜日来られるI名誉教授が早番のSさんと談笑されていた。その後、火曜担当のOeさん、レジェンド・Sさんが来られた。レジェンドさんにはこれからかなり寒くなるから夜の防衛省抗議行動はやめた方がいいと言ったがどうしても行くと言うのでそれ以上止めなかった。
今日は天気予報通り夕方になるに従って気温が下がり冷たい風も相まって寒くて手袋が必要な程であった。幸い雨は降って来なかったが。6時近くなったので皆で急いで片付けをして事務所に引き揚げた。(保)

裁判官の法衣はなぜに黒いかという話 4月2日(火)
昼の経産省前は暖かな日差しもあって、そこそこに快適。4人で椅子と幟、横断幕をセットして座り込み始めると、河原井さんがやってきた。彼女はいつも瓦せんべいの差し入れをしてくれる。今日は、日曜の花見の残り菓子とともに瓦せんべいも皆でくことになった。
さて河原井純子さんは同僚の根津公子さんとともに、東京都立養護学校の教員として卒業式の「君が代」不起立を理由にして2008年に停職処分された。先月14日には、その処分取り消しと損害賠償を求めた裁判の控訴審で、棄却判決を受けている。「週刊金曜日」3月22日号の記事によれば、かつて河原井さんは教師として養護学校高等部の生徒を裁判所見学に引率した際に、法衣を着てみる体験をさせた。その際「法衣はなぜ黒いのか」という質問が出て、皆で話し合った結果、「黒は何色にも染まらない。裁判官(が法衣を着るの)は外からの圧力には屈しないという意味ではないか」という結論になった、という。
4月の官庁街には、黒いスーツ姿の新人たちが歩いている。彼らにも初心を忘れずに上司からの圧力に屈することなく頑張ってもらいたいものだ。その後に曇り空になって幾らか冷たい風が吹くなか、経産省敷地内に咲く桜を見ながら近くで買ってきた弁当を食べる。来週までには散ってしまうのだろうか。夕方になって、10分間ほどの降雨があり地下鉄入口に一時避難する。今週から夏時間、6時まで座り込みをすることになった。(O・E)

訪れる人もたちと談義し、桜もみた  4月3日(水)
寒い1日だった。セッティングの最中から北風は吹きまくり、最初からバナーを張ることを断念した。桜はどうかいなと言うと、満開の寸前で、風が強いのに花びらは舞わず。しっかり咲き乱れていた。
今日座り込みに登場した人々。
 座り込みを開始してすぐ、時々通りすがりに声をかけてカンパをしてくださる男性。その声掛けは「原発反対ではないんだけれど、あなたたちがこうも粘り強く座り込みをしていることに敬意を表して。頑張ってください。」なんかわけがわからないけど、激励してくれている。通りかかった女性がカンパしてくださる。チラシを受け取ってにっこり笑って立ち去られる。
 松本ヒロさん寄られる。今日は国会前での澤地さんの3の日行動「安倍政治を許さない」に参加して、そのあとテントに寄って、それから医者に行くということだそうだ。カンパをしてくださった。ヒロさんはいつも3の日行動に参加しているようだ。今日は澤地さんも来られていたとのこと。寒い日なので心臓に大丈夫か。
 いつも金曜日行動のとき「座りこめここへ」の歌をうたってくれるSさんも3の日行動に参加したのち、寄られた。当番のOさん登場。寒いけどオーバーはもう片付けてしまったので下着を着こんで来たという。下山さんが来られる。
どら焼きを持ってきてくれた。下山さんが書かれた淵上さんへの弔辞に心を打たれたと大島さんは言われた。ほんとだ。規制委員会前で抗議行動をしたKさんが来られ、いつものようにマイクで経産省職員向かって抗議の演説。今日は、ニーメラー牧師のことばを話されていた。それからアイヒマンのことを話された。
 京都から来られた方が登場。テントのブログでテント日誌を読んでおられるそうだ。「京都から来ました。国会前の『アベ政治を許さない」行動に参加してその後来ました。京都の金関行動にもできるだけ毎週参加していますが、その行動のお手本となっている経産省前座り込みに参加できて光栄です。今後とも『あきらめない』一念で続けていきましょう。K」と書いてくださいました。そして、カンパまでくださいました。
レジェンド斎藤は風に吹き飛ばされそうにしてこられました。斎藤さんに通りがかりの女性がキャラメルを差し出しました。斎藤さんに下さったのにみんなで分けていただきました。経産省に用事がある人が寄られ、私も原発には反対だと表明。こちらに会釈して通り過ぎる男性あり。
今日は第一水曜日で、東海原発再稼働阻止の本社抗議行動(上野末広町)と東電前抗議行動の日で、Kさん、京都のKさん、斎藤さんは4時過ぎに行かれた。9条改憲阻止の会のSさん、Hさんもそれを機に事務所に行かれる。その後は寒いし立ち寄る人なし。保っちゃんと二人で、「令和」について論議。
「令」は命令の令、法令の令と解するのが自然。令は人がひざまずいて恭順の意を表す象形文字だそうだ。令婦人とか令息とかご令嬢なんて言うのしか思い浮かばない。令月なんて習ってこなかった。「何事をするにもよい月」と解説されているが、それも上から目線の令嬢などと同じではないか。令和なんて「年号」はとんでもない。安倍に騙されるなだということに落ち着く。6時に座り込みグッズを畳み、事務所へ。保っちゃんは東電前行動に寄るそうだ。
(T)

裁判の帰りの反原連のHさんと淵上さんの思い出話をした 4月4日(木)
 12時少し前経産省前に着くと勝爺とYさんで準備をしているところだった。
少し陽ざしが強くなった感じだが風はまだ冷たい。
経産省前は特別な気がする。少し余計に着て来て良かった。
おまけに時々強い風が吹き、幟が倒れそうになって困った。
しばらくすると反原連のHさんが現れた。
裁判所からの帰りに渕上さんのことを思い寄ってくれたそうだ。

しばし昔話に花が咲く。
通りがかりの老人がじっと見ていたので「原発反対で座っています」と伝えたら、皆が通るところに座っていて邪魔だ!と小さくつぶやいて去って行った。
そうかと思うと頑張って下さいと言ってくれた人もいる。
世の中さまざまですね。
 2時ごろ作業員がやって来て地面に白いチョークのようなもので線を引き始めた。何をするのですか?と聞いたら電気工事だそうです。
私たちどうしよう?と言ったら深夜に穴を掘ってまた埋めるから大丈夫とのことだったけど・・・・
 3時少し前ハワイから来たと言う外人が頑張って!と近づいてきたのでYさんがチラシを渡した。
何年か日本に暮らしたことがあるそうで流暢な日本語だった。
その後、鎌倉からMさんが座り込みに来てくれたので私は帰途に着いた。
(I.K)

原発推進政策糾弾が満開 4月5日(金)
 15時過ぎに本館前に到着、暖かい風で過ごしよい座込み。F車が到着してテントの7年半を振り返る映像の上映開始。私は、「さようなら原発」リーフとテントニュースのセットを撒く。「東電の電気を使うのを止めよう」と訴えると結構受取りが良い。文科省前の朝鮮学校差別反対の行動に少し参加、田中宏さんから丁度100年前の歴史を教わる。
 17時から経産省抗議開始。経産省に嘘をつくな…コールのあと、次々に抗議アピールが続く。
斎藤さん:なぜ原発を止めないのか、世界中が驚いている。
堀江さん:ともに抗議の声をあげよう。地方選挙で原発反対の候補者を。
堀口さん:原発もMOXもとんでもない。忖度駄目。
全員:「座り込めここへ」の歌
木村:今年中の新たな再稼働はない。高浜・美浜・東海第二の老朽原発の運転延長を止めよう。東京電力を税金を原発に注ぐ蛇口にしてはいけない。朝生では脱原発が勝ち。
由井さん:東京学芸大学時代の渕上さんを思い起こす資料「戦後左翼の証言」配布。敵でない者はすべて味方にしよう。
三上さん:この場所を拠点に闘いを持続。権力の悪事に怒り。亡き渕上の意志をつぐ。
熊田さん:MOX燃料は再処理できない。核燃料サイクルは破綻している。
小川さん:規制委と関電との意見交換会で火山灰の層厚20cm超えが明らかに。規制委は高浜原発停止命令を! 東電はSクラスの保安規定違反を何度も繰り返している。
旭さん:一昨日にも日本原電本店前で東海第二再稼働反対行動。原発事故を無かったことにする経産省。安倍政権の富国強兵策も経産省の原発推進策も糾弾。
沼倉さん:先週の朝生で自民議員は原発ゼロ法案を知らないと言う。日本消費者連盟のパンフ紹介。
終了後も、ビデオ上映と峠の茶屋で座り込み場所はにぎわっていた。
(K.M)


原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう!その12
汚染土を再利用するな! 全国に拡散するな!
〜青木美希「原発事故の汚染土、再利用に反発の声相次ぐ」(岩波科学3月号)から〜
 2019年03月24日  木村雅英
 毒は撒き散らしてはいけない。放射性汚染物も撒き散らしてはいけない。ところが、安倍政権は放射性汚染土を全国に撒き散らそうとしている。
 青木美希さんが岩波科学3月号で環境省が進めようとしている汚染土再利用へのあちこちの地域の住民の反発の声を紹介している。

<…。除染で取り除いた土は福島県内だけでも最大で2200万立方メートル。
政府は、福島県内の汚染土は、双葉町・大熊町の「中間貯蔵施設」に入れ、さらに県外のどこかに作る最終処分場に運ぶ、としている。…
 が、全量を処分するのは実現性が乏しいとして、汚染土を放射性セシウム濃度を低減したうえで土砂やアスファルトで覆う方法で、道路や農地の全国の公共事業などに再利用しようとしている。
 福島県内では再利用に向けた実証事業が行われているが、住民らの反発は根強い。
二本松市で市道に使う事業は「近くの仮置き場内に置かれた大型土嚢約500袋を破って、異物を除去し、路床に使い、そのうえで舗装道路にする実験」をしようとして住民の反対で再検討となり、南相馬市内で常磐道拡幅工事に使う計画には地元区長らから反対の声が上がっている。>

◆[福島県外でも岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の7県内で汚染土計約33万立方メートルが保管されている。
◆那須町でも汚染土を袋から取り出して埋め直すことが、天然鮎で有名な那珂川に繋がっているなど水について心配の声が上がっている。
◆千葉県内の柏市など9市に計約3700トンの指定廃棄物があり「仮保管」が「何年になるか分からない」と住民が心配している。

<汚染廃棄物の行方は、見えないままだ>

 「原子炉等規制法」で定められた100Bq/kg以下は「廃棄物を安全に再利用できる基準」であり、「放射性物質汚染対処特別措置法」が定めた8,000Bq/kg以下は「廃棄物を安全に処理するための基準」として、環境省がダブルスタンダード状態を続けている。
 この2重基準を使って、放射性物質を焼却したり再利用したり他に拡散したりすることは許されない。
 青木一政さんが「常磐高速道を南相馬からいわき方向へ南下すると何台もの大型ダンプトラックの車列とすれ違う。大型ダンプの正面には「環境省除去土壌等運搬車」「特定廃棄物運搬車」などの大きな緑色の看板を付けている。」とレポートしている。(ちくりん舎「恐ろしい除染土輸送の実態」、http://chikurin.org/wp/?p=5301)
 3月28日の「環境回復検討会(第20回)」でも環境省は「官民連携によるリサイクル事業」を強調している(http://josen.env.go.jp/material/session/020.html)。
 しかしながら、放射性汚染物は崩壊による減衰を除けば放射能を維持し続ける物質であり、除染は所詮は移染であり、焼却しても空や大地を汚し高濃度の汚染灰が残り、リサイクルはあまりに無謀だ。エントロピー増大の法則を考えれば、放射性汚染物質を拡散させてはいけない。全国に被曝を強要してはいけない。
 環境省あるいは東京電力が責任を持って汚染土を収集・保管・管理するべきだ。


4月12日(金)経産省前抗議行動 17時〜18時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分〜

4月10日(水)南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟
第15回口頭弁論 14時〜東京地裁103号法廷
報告集会:15時15分ころから 参院議員会館 B107


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木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail  : kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter : @kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/



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