[CML 054055] 【YYNewsLiveNo2649】■3年4カ月ぶりに無事解放され帰国されたジャーナリスト安田純平さんに最大限のエールを送りたい!

山崎康彦 yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2018年 10月 26日 (金) 00:10:58 JST


いつもお世話様です。                          

【YYNews】【YYNewsLive】【杉並からの情報発信です】【YYNewsネット世論調査】を主宰する市民革命派ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です!

本日木曜日(2018年10月25日)午後9時30分から放送しました【YYNewsLiveNo2649】の放送台本です!

【放送録画】 73分35秒

https://ssl.twitcasting.tv/chateaux1000/movie/502397848

☆今日の最新のお知らせ

〆週土曜日(2018.10.27)午後2時半-4時半に第16回『根っこ勉強会』が開催されます。今回のテーマは「日本最大のタブーの一つ『天皇制』とは何か?」です。いつものようにYYNewsLive、日本海賊TVでライブ中継します。

☆今日の画像

ゞ路で帰国したジャーナリストの安田純平さん(左)=2018年10月25日午後6時36分、成田空 (朝日新聞デジタル記事より)

官房機密費の使い方は3類型 (新聞「赤旗」2018年3月30日付け記事より)

【官房機密費】情報公開で入手した2017年3月の支出関連文書。この月に「政策推進費」1億5290万円を使っていたことがわかる。(新聞「赤旗」2018年3月30日付け記事より)

☆今日の映像

ヾ攅馮鷄塚探査報道機関『ニュース・タパ(打破)』制作『ジャーナリスト国際大会2018.10.05-07(ソウル)』(日本語字幕)

https://www.youtube.com/watch?v=GudK9B7ItVw

ニュース打破日本語字幕配信プロジェクト

2018/10/11 に公開

2018/10/7放送

二年に一回開催されている国際ジャーナリスト大会のアジア大会がソウルで開かれ、ニュース打破は三つの主催団体の一つとして、この大会を準備した。4分30秒。ニュース打破の立ち位置がよくわかると思います

韓国非営利探査報道機関『ニュース・タパ(打破)』制作 『偽科学 製造構造の秘密』 国際共同取材』(日本語字幕)

https://www.youtube.com/watch?v=Gmvmkv8NDhM

ニュース打破日本語字幕配信プロジェクト

2018/10/04 に公開

二か月にわたってニュース打破で継続取材している。偽国際学術誌、学術大会問題の第一弾。ニュース打破とドイツ公営放送NDR、フランス・ルモンドなど20の言論団体の共同取材だ。 続編の9・12放送の偽学会事件の政府実態調査と合わせて見ていただければ、市民放送局ニュース打破の価値が分かる内容です。

審査なしで登録費さえ払えばだれでも発表できる低劣国際シンポジウムに参加し 出張費として国費を浪費する大学教授たち。背景の大学、研究室の評価基準や予算を使い切るための低劣シンポジウム参加など徹底調査している。 43分

③偽国際学会問題 ついに政府が調査開始(2018-9-12放送)

https://www.youtube.com/watch?v=YAbt2d29RAA

ニュース打破日本語字幕配信プロジェクト

2018/10/04 に公開

ついに政府調査開始。

7・19以降ニュース打破が連続して、韓国の有名大学の教授たちが水準の低劣な国際学会に参加して研究費や出張費を乱用し、研究の信用をしっついさせている問題。

ついに政府が調査を開始し、大学研究機関が自主的に対処を行わないと大学の評価に影響することを発表。

権力から独立したメディアが社会問題を問題化していくための大きな役割を担っていることを示す 一連の偽学会連続報道だ。 ニュース打破は2か月余りの間に 10本以上の偽学会シリーズでの報道を特集している

☆今日のひと言

3年4カ月ぶりに解放された安田純平さんの言葉:

「日本政府が動いて解放されたかのように思う人がいるんじゃないか。望まない解放のされ方だった」(共同通信・東京新聞記事より)

安田純平さんと同じ時期にシリアでイスラム過激派組織「ヌスラ戦線」に拘束され約一年後に解放されたスペイン人ジャーナリストの言葉:

[ジャーナリストがシリアに行くのは、シリアの人々のためだ。シリアの人々は私たちを必要としている。ジャーナリストという『証人』のいない戦争は最悪の戦争だからだ。この仕事を続けてきた安田さんが見捨てられるはずがない。一日も早い解放を願っている]

 山崎康彦の言葉:

「年間12億円の『官房機密費』は首相と官房長官が領収書なしで自由に使える『ポケットマネー』だ!こんなでたらめな首相と官房長官による『公金横領=権力犯罪』がよくも長年公然と許されて来たものだ!」

た景后崟峇」2018年3月30日付け記事の言葉:

官房機密費 領収書なし56億円 安倍政権の5年 識者「異常だ」「根本的見直しを!
第2次安倍政権が発足してから5年間に支出した内閣官房機密費(報償費)約62億円のうち、領収書がいらない「政策推進費」が全体の91%、56億円になることが29日、本紙が情報公開で入手した資料で判明しました。毎月平均9千万円超の公金が領収書すらないまま支出されている異常な実態』

☆今日の注目情報 (No.005)

ゝ〔費 領収書なし56億円 安倍政権の5年 識者「異常だ」「根本的見直しを」

2018年3月30日 新聞「赤旗」

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-30/2018033015_01_1.html

第2次安倍政権が発足してから5年間に支出した内閣官房機密費(報償費)約62億円のうち、領収書がいらない「政策推進費」が全体の91%、56億円になることが29日、本紙が情報公開で入手した資料で判明しました。毎月平均9千万円超の公金が領収書すらないまま支出されている異常な実態が浮き彫りとなっています。

(矢野昌弘)

本紙が入手したのは、2012年12月の第2次安倍内閣から昨年末までの官房機密費の支出に関する3種類の文書です。

これによると、菅義偉官房長官が出納責任者となっている官房機密費は毎年約12億円が支出されています。
3種類の使い方

官房機密費の使い方には3類型ありますが、菅長官は“つかみ金”の要素がもっとも強い「政策推進費」を5年で56億4460万円、月平均9250万円を支出していました。
その他二つの「活動関係費」と「調査情報対策費」の支出では領収書が必要で、出納事務に内閣総務官らがたずさわります。二つの支出5年分を合わせても5億5400万円ほど。「政策推進費」の6カ月分です。

一方、「政策推進費」は、菅長官自身が管理します。しかも領収書が不要となっています。

税理士の浦野広明さんは「一般社会には通じない異常な使われ方だ。会社で使途が明かせない場合には、法人税に加えて支払金額の40%を『使途秘匿金課税』としてとられている。官房機密費だけがフリーパスになっている現状はおかしい」と指摘します。
写真

(写真)情報公開で入手した2017年3月の支出関連文書。この月に「政策推進費」1億5290万円を使っていたことがわかります

必要な支出か?

裁判で官房機密費の「政策推進費」を開示させた原告と弁護団は今月、「このような闇ガネの『政策推進費』の管理実態を改めないのであれば、ただちに廃止すべき」などとする根本的見直し要求書を菅長官に送っています。

「政策推進費」の毎月の支出額をみると、いくつかの法則がありました。毎年3月になると、翌月への繰り越しに1000万円ほどを残して、月平均の1・5倍になる1億4000万円ほどを「政策推進費」にあてることを毎年繰り返していました。また「政策推進費」は毎月8400万円台か9100万円ほどのどちらかになるケースが大半を占めています。
こうした使い方について、機密費情報公開訴訟弁護団の谷真介弁護士は「定期的に支出した形にして、何かにつかっているのか、官房長官のポケットに入っているのかわからない。何か必要に迫られて支出しているとは思えない」と指摘します。

官房機密費と情報公開 

その支出は長く秘密のベールに覆われ、会計検査院に対しても、領収書を提出することはなく、支払い相手を明かさなくてもよいとなっています。大阪の市民団体「政治資金オンブズマン」が2007年に、不開示決定の取り消しを求めて大阪地裁に提訴。今年1月に最高裁が「政策推進費」に関する一部開示を命じました。判決を受け、今月19日に、官房機密費に関する支出が初めて開示されました。

(1)今日のメインテーマ

■3年4カ月ぶりに無事解放され帰国されたジャーナリスト安田純平さんに最大限のエールを送りたい!

と同時に我々は、湯川さん、後藤さんを見殺しにし、今回も安田さんを見殺しにしようとした安倍晋三首相と菅官房長官と自公ファシスト政権の『冷酷な棄民政策』を徹底的に糾弾し一日も早く彼らを政権の座から追い出し全員を刑務所にぶち込まなければならないのだ!

【関連記事】

安田純平さん成田に到着 機内で「まず家族に会いたい」

下司佳代子

2018年10月25日 朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASLBT51JLLBTUHBI01C.html?iref=comtop_8_01

空路で帰国したジャーナリストの安田純平さん(左)=2018年10月25日午後6時36分、成田空港

内戦下のシリアでイスラム過激派組織に拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さん(44)を乗せた飛行機が25日夕、成田空港に到着した。
安田さんは日本に向かう機内で朝日新聞の取材に応じ「自由になれたのは本当にうれしい。事実上の虐待状態がずっと続いていたので、体力が極度に落ちてしまった」などと話した。黒いTシャツにサンダル姿で、エコノミークラスの通路側に着席。少し疲れたような表情を見せたものの健康状態はほぼ良好とみられ、はっきりした口調で取材に答えた。

安田さんは3年4カ月間の拘束生活のうち、約8カ月間は高さ1・5メートル、幅1メートルの独房に監禁されていたという。「虐待状態がずっと続いていた。精神的な負担もかなりあった」と説明した。帰国後は「まず家族に会いたい」と話した。

安田さんの知人によると、安田さんは2015年6月下旬、内戦の取材のためシリアに向かった。トルコ南部からシリア北西部のイドリブ県に徒歩で渡った後、音信不通になったという。

16年3月に安田さんの拘束が明らかになり、インターネット上に安田さんとみられる男性の動画が投稿された。髪やひげを伸ばした男性が英語で「私はジュンペイ・ヤスダです」「彼らから『メッセージを送っていい』と言われた」などと話した。今年7月にも相次いで2回、安田さんとみられる男性が映った動画が投稿された。(下司佳代子)

▲以下は今回の安田さんの無事解放に関して誰もが持つ疑問とそれに対する私の答えである!

★疑問1:安田純平さんと同じ時期(2015年6月)にシリアでイスラム過激派組織[ヌスラ戦線]に拘束されたスペイン人ジャーナリスト3人はなぜ約一年後に無事解放されたのか?

なぜならば、スペイン政府はトルコ政府とカタール政府の仲介で[ヌスラ戦線]と交渉して秘密裏に一人当たり約370万ドル(約4億円)の身代金を支払ったからである。

【関連記事】

▲2016年5月7日に解放されたスペイン人ジャーナリスト3人はやはりスペイン政府が身代金を払ったから解放された!  山崎康彦

2016.06.10 ブログ『杉並からの情報発信です2』

http://7614yama.blog.fc2.com/blog-entry-2869.html

[ISに売ると脅かされた]ヌスラ戦線が拘束の記者語る 

朝日新聞2016.06.10記事 書き起こし

内戦中のシリアで、アルカイダ系武装組織[ヌスラ戦線]に長期間拘束されたスペイン人ジャーナリスト、アルヘル・サストレさん(36)が朝日新聞のインタビューに応じた。

食事は十分与えられたが、人質を殺害することが多い過激派組織[イスラム国](IS)に売り渡すと連日のように脅され、[精神の崩壊と闘わねばならなかった]と語った。

インタビューは7日、スペインのマドリードで行われた。

サストレさんは昨年7月11日、他のスペイン人ジャーナリスト2人と計3人でトルコ南部ハタイ県kらシリアに潜入。地元少年の手引きで国境警備隊の眼を盗んでオリーブ畑を歩いて越境した。同13日、アレッポを車で移動中、後続車から降りてきた覆面姿の男6人に全員拉致された。

建物を転々と

サストレさんらは約3カ月後、この一団からヌスラ戦線に引き渡された。その後は民家らしき建物を転々とさせられた。監禁されたどの部屋にも監視カメラがあり、窓には鉄格子がはめられていた。ガラスの外側にはビニールが貼られ、そとの様子は見えなかった。遠くに砲撃恩を聞いたが、空爆や戦闘に巻き込まれたことはなかった。

ヌスラ側からは[脱走を試みるなど抵抗しなければ、丁寧に扱う]と約束されたという。食事はサラダ、オリーブ、ゆでたジャガイモ、ゆで卵、米、パスタなど。週に数回は鶏や肉料理も出た。

サストレさんは腕立て伏せや腹筋、スクワットを毎日欠かさなかったが、しばらくすると禁じられた。代わりに聖典コーランやイスラム教を解説する英文書籍2冊、ノート、テレビが提供された。テレビは300以上のチャネルが映り、英BBCや米CNNを見ることができた。映画専門局でハリウッド映画を楽しむことも出来た。

精神安定を保つ

最もつらかったのは、ヌスラ戦線のメンバーに、毎日のように[スペイン政府はお前たちを見捨てた][もう『イスラム国』に売り渡す]と聞かされたことだ。サストレさんは精神の安定を保つために、もらったノートに冒険小説を書いた。シリアでの自らの経験を基にした。ノートは7,8冊に達したが、解放前に取り上げられた。

5月7日に解放され、翌8日にスペインに帰国。国王フィリップ6世からねぎらいの電話をもらった。[解放に尽力してくれた政府関係者をはじめ、国民は私たちを見捨てなかった、スペイン人に生まれて、本当に良かったと思った]

トルコ紙などによると、スペイン政府はトルコとカタール両政府に協力を要請。交渉の結果、人質一人につき370万ドル(約4億円)をヌスラ側に払うことで決着したという。

サストレさんは、ヌスラ戦線に拘束されたと伝えられるジャーナリスト、安田純平さん(42)の身を案じる。サントレさんは拘束中、安田さんらしき人を見たことはなかった。

[ジャーナリストがシリアに行くのは、シリアの人々のためだ。シリアの人々は私たちを必要としている。ジャーナリストという『証人』のいない戦争は最悪の戦争だからだ。この仕事を続けてきた安田さんが見捨てられるはずがない。一日も早い解放を願っている

★疑問2:なぜ安田純平さんだけが3年4カ月もの間イスラム過激派組織に拘束され続けたのか?

なぜならば、安倍晋三首相と自公政権が『テロリストとは交渉しない』として身代金の支払を拒否したからである。

なぜならば、毎年12億円もの税金(官房機密費)を領収書もなく自分たちだけのために勝手に使いきる安倍晋三首相と菅官房長官にとって、安田純平三の命をすくために官房機密費から4億円を支払うことなど『問題外』だからである。

彼らにとって湯川さんや後藤さんや安田さんらは、手に『自己責任』で危険地帯に行って拘束されたのであり「助ける必要のない人間」なのである。

【関連記事】

■安倍晋三は湯川さん、後藤さんに続いてフリージャーナリスト安田純平さんをも見殺しにするのか?
 山崎康彦

2015年08月11日 ブログ『杉並からの情報発信です』

https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/3ed5cdba1a1679a94c5c7bf3ae6273b0

フランス政府は身代金を払ってイエメンで誘拐された仏人女性を6か月ぶりに開放・帰国させたが、日本の安倍晋三は湯川さん、後藤さんに続いてフリージャー
ナリスト安田純平さんをも見殺しにするのか?

自国民がイスラム国などイスラム過激派に誘拐拉致された場合、秘密裏に交渉して身代金を払って身柄を確保して帰国させるのが、欧米諸国では一般的である。

しかし米国と英国そしてアングロサクソン同盟国(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ)はテロリストと交渉しない態度を幾分緩和してきたが、それでも身代金を払ってでも自国民を生還させる方針は取っていない。

日本の安倍晋三政権は、湯川さんと後藤さんがイスラム国に拉致され身代金の要求やヨルダンでの自爆テロで死刑判決を受け拘留中の女性死刑囚との捕
虜交換の要求には応ぜず、米国親分の言う通りテロリストと直接交渉せず二人をみすみす見殺しにしてしまった。
今回、安田さんが3人のスペイン人ジャーナリストと一緒に誘拐されたことが事実であれば、安田さんが単独で誘拐された場合と比べると、解放される可能は高くなると私は思う。

なぜならば、スペイン政府は身代金を払ってでも自国民3人の解放に向けた交渉を既に開始しているはずであり、当然ながらスペイン政府は日本政府に
対して安田さんの解放交渉も一緒にしていることを通知しているだろうと思われるからだ。

安倍晋三首相がスペイン政府による人質4人全員の解放交渉を受け入れて一緒に対応するのであれば、安田さんはスペイン人と共に無事解放される可能
性は高いだろう。

しかし安倍晋三首相がスペイン政府による4人のジャーナリスト全員の解放交渉を断って、安田さんの交渉は日本だけでやると断ったら、湯川さんと後藤さんの場合のように悲劇的な結末になる可能性は高くなるだろう。

我々が今要求すべきことは、安倍政権による報道規制で安田さんの拉致事件が一切報道されない異常な状態を徹底的に批判し糾弾し情報公開を要求することだ。

そして安倍政権に対して、スペイン政府と歩調を合わせて身代金を払ってでも安田さんと3人のスペインジャーナリスト全員の解放を実現すべきことを広く世論に訴え安倍政権に強く要求することだ。

★疑問3:なぜ安田純平さんは3年4カ月もの間劣悪な環境の中で長期拘束に耐えることができたのか?

それは、安田さんは「とんでもなくタフ」だからだ!

【関連記事】

安田さん「とんでもなくタフ」=長かったと友人の常岡さん

2018.10.24 時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102400030&g=soc

シリアで拘束されていたとみられるフリージャーナリスト安田純平さんの解放の一報を受け、友人のジャーナリスト常岡浩介さんは23日、「非常に過激なグループに捕らわれていたと聞いていた。安田さんはとんでもなくタフなので参っていることはないと思うが、(拘束されていた)3年以上の時間は本当に長かった」と胸をなで下ろした。

常岡さんが得ていた情報によると、安田さんは2015年に消息を絶った当初、「規模の小さい地元の暴力団のような勢力」に拘束され、その後国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に身柄を移された。さらに今春、ヌスラ戦線から分派したより過激な集団に引き渡されたという。

常岡さんは、安田さんの拘束場所とみられていたシリア反体制派最後の拠点イドリブ県の情勢が転機を迎えていたと指摘。「安田さんの状況もこれから動くとみていた。安田さんを拘束しているグループは過去に人質を殺害したことはないとも聞いていたので、良い方向に動いてくれるかどうか気にしていた」と明かした。 

★疑問4:なぜこの時期に安田純平さんは解放されたのか?

なぜならば、カタール政府が安田さんの身代金3億円をイスラム過激派組織に支払ったからである。

本来であればカタール政府は、誘拐犯のイスラム過激派と日本政府の間を取り持つ『仲介役』でしかないのだが、安倍晋三日本政府が『テロリストには身代金を払わない』と頑として譲らないためにカタール政府が『一次的に肩代わり』してカタール政府の『人道主義』を日本政府と世界世論にアッピールしたかったのだ。

その背景には人口220万人の小国カタールが、ムスリム同胞団への支援やイランとの接近を理由に、イスラム諸国(サウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプト、イエメン、モルディブ、モーリタニアなど)が2017年6月に国交を断絶したために大変な苦境に落ちいている国内事情があるのだ。

【関連記事】

「安田さん解放に身代金」=カタール支払いとシリア監視団

2018/10/24 時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102400239&g=pol

【カイロ時事】シリア入国後に行方不明になり、解放情報が伝えられたフリージャーナリストの安田純平さん(44)について、在英のシリア人権監視団は23日、解放に際し「多額の身代金が支払われた」と主張した。信ぴょう性は不明。

日本政府は、テロリストに身代金を払わないというのが公式の立場。人権監視団のアブドルラフマン代表は「身代金は日本ではなく、カタールが支払った。記者の生存や解放に尽力したという姿勢を国際的にアピールするためだ」との見方を示した。菅義偉官房長官は23日深夜(日本時間)の記者会見で、解放の情報はカタールから提供されたと述べていた。

人権監視団によれば、安田さんとみられる男性はシリア北西部イドリブ県の西部で拘束されていた。4日ほど前にシリア領内でトルコの仲介により、トルコと関係の深い非シリア人武装組織に引き渡されたという。

(終わり)

(2)今日のトッピックス

 「拘束生活 地獄だった」 安田さん帰国の途に

2018年10月25日 共同通信・東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201810/CK2018102502000255.html

24日、トルコ南部からイスタンブールへの機内の安田純平さん=ロイター・共同

【イスタンブール、アンタキヤ=共同】内戦下のシリアで二〇一五年に行方不明になり、解放されてトルコに二十三日出国したジャーナリスト安田純平さん(44)は二十四日夜「日本に帰れるのはとにかくうれしい。これから何があるのか、どうしていけばいいか全く分からない」と安堵(あんど)と戸惑いの気持ちを語った。拘束生活については「地獄だった」と振り返った。

トルコ南部ハタイ県の空港から搭乗した航空機内で、ロイター通信やNHKなどに述べた。

安田さんは最大都市イスタンブールで航空機を乗り換え二十五日未明、日本へ向け出国した。日本時間二十五日夜に成田空港に到着する見込み。シリアで武装組織に約三年四カ月間拘束された後の帰国となる。

安田さんは「地獄だった。身体的なものも精神的なものも、今日も帰されないと考えるだけで日々、だんだんと自分をコントロールできなくなってくる」と発言。拘束されていた間、日本語を話していなかったため、正しい言葉を見つけるのが難しいとも話した。

武装勢力にシリアとトルコの国境まで車で連れていかれた後、トルコ側に引き渡され入管施設に入ったという。解放時の心境について「荷物を全て奪われ頭にきている。四十カ月全く仕事もできなかった上に、カメラや仕事道具まで奪われた」と憤った。

トルコから日本大使館側に引き渡され、帰国へとつながった経緯を念頭に「日本政府が動いて解放されたかのように思う人がいるんじゃないか。望まない解放のされ方だった」と複雑な思いも口にした。拘束中はシリア北西部イドリブ県内を転々と移動させられていたと説明。空爆や戦闘機の音も聞こえたという。

◆健康状態問題なし 菅官房長官

菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十五日午前の記者会見で、解放された安田純平さんの健康状態を在外公館の医務官が診断した結果として「特段の問題はないと報告を受けている」と話した。

▲轡螢反体制派、追い詰められ安田さん解放か=劣勢鮮明

2018年10月24日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3194565?cx_part=latest

【10月24日
時事通信社】内戦下のシリアで安田純平さん(44)が拘束されていたとみられる北西部イドリブ県は、アサド政権と戦闘を続けるシリア反体制派にとって最後の牙城だ。2011年から7年超の内戦で、アサド政権は全土の約6割を制圧。イドリブへの総攻撃を画策するアサド政権と、イスラム過激派や反体制派を切り離す「非武装地帯」が今月15日に設置されたものの、戦闘に疲弊して力をそがれた反体制派は窮地に陥っており、追い詰められた末に解放に応じた可能性がある。

今年に入ってアサド政権は各地で攻勢を強め、首都近郊の東グータ地区や南西部ダルアー県などの反体制支配地域を次々と奪還した。政権支配下に入るのを拒んだ戦闘員らはイドリブ県などへ逃れるのを強いられ、今や同県とその周辺の人口は推計約300万人に膨れ上がっている。

イドリブ県は、トルコが支援する「国民解放戦線」や、国際テロ組織アルカイダの流れをくむイスラム過激派など、思惑が異なる武装組織が入り乱れる状況にある。互いの内紛も頻発し、安田さんも拘束主体が途中で代わることがあったようだ。

アサド政権の後ろ盾ロシアと反体制派に近いトルコの合意に基づき、イドリブ県には非武装地帯が設けられ、反体制派の多くが重火器撤去に応じた。しかし、アサド大統領は非武装地帯を「一時的なもの」と主張し、イドリブ奪還に乗り出す可能性を排除していない。戦闘が激化すれば、アサド政権軍とロシア軍の圧倒的な軍事力を前に、反体制組織側が壊滅的被害を受けるのは確実だ。

安田さんを長期にわたり拘束し、解放条件として主に身代金を求め続けてきた反体制派は、劣勢が鮮明となる中で、これ以上解放交渉を続けるのは賢明ではないと判断したとも考えられる。(c)時事通信社

2縄の選挙が教えるもの 「排除の論理はとらない」

2018年10月23日 田中龍作ジャーナル

http://tanakaryusaku.jp/

創価学会の3色旗を持つ男性のすぐ傍を玉城デニー候補が駆け抜けて行った。この頃、学会票が
なだれ
を打って玉城側に来るとは誰も想像していなかった。=告示日の9月13日、沖縄県庁前 撮影:筆者=

オール沖縄が負ければ、安倍官邸に抗する勢力はなくなる・・・悲愴な覚悟で沖縄取材に入ったのは炎暑の8月だった。取材が終わると季節は秋になっていた。激動の3ヵ月を振り返る―

独裁政治の完遂を寸前で食い止め、オール沖縄を圧勝に導いたキーワードは「寛容」だった。それは玉城デニーの出馬表明(8月29日)にしっかりと盛り込まれていた。

在京民放の有名キャスターが質問した。「前回2014年の選挙は公明党が自主投票だった。ところが今回は公明党が自民党の候補につくが(どう受け止めるか)?」。

玉城は決然と「排除の論理はとらない」と答えた。出自のせいで子供の頃から随分と辛い思いをしてきた玉城は敵を作らない性格だ。

「10本の指はみな形が違うけど、それぞれちゃんと役を果たしている」「人を皮(外見)の違いで判断してはいけない」―
育ての親からの教えは、玉城が政策の一つに掲げて戦った「一人も取り残さない」と素直につながる。多様性とは違いを認めること、他者に寛容であることだ。

寛容の精神は選挙戦でいかんなく発揮された。離反者とはいえ学会員が選挙を手伝うことを受け容れたのだ。オール沖縄の一角には学会と不倶戴天の共産党がいるのにもかかわらず、だ。

共産党の赤嶺政賢衆院議員が元自民党の仲里利信前衆院議員の肩を抱いて談笑する。オール沖縄の凄みだ。=8月31日、玉城陣営の決起集会 撮影:筆者=

前稿でも述べたが、学会員が玉城デニーのパンフを配り、商店などを訪問し「今度の選挙はデニーに入れて下さい」と頼んで回ったのだ。

玉城の街頭演説会場には創価学会の3色旗が翻った。学会旗をめぐっては、最終的にOKを出したものの選対内で賛否両論あった。結論として「持ち込みは可だが演説が始まったら旗は降ろす」ということになったようだ。

選挙戦初日、県庁前に3色旗が上がった時、選対幹部の一人は驚き、確認のため旗のそばに駆け寄った。3色旗を持つ男性は「学会員です」と力強く言った。どちらからともなく手を差しのべ合った。握手したグリップの強さから、お互いに「本物だ」と認め合ったという。

選対幹部の一人とは故翁長知事の次男で那覇市議会議員の翁長雄治。懐の深さは父親譲りだ。

帰京すると、さっそく耳に飛び込んできたのは、ある自治体の首長選挙での野党の不協和音だった。某党の最高顧問が自分の子飼いを出馬させたかったのに、他党が早々と候補者を立てたことに機嫌を損ねているのだそうだ。あげくに「野党共闘という言葉は使わせない」とダダをこねている、と聞く。

連合の意向を汲んだ政党幹部が「●●党とは組めない」などと言っているようでは、野党はいつまで経っても政権を奪還できない。ばかりか消滅してしまうだろう。

野党議員たちは沖縄にインターン研修に行った方がいい。いや行くべきだ。(敬称略)

~終わり~

せ長史観にからめ捕られた「明治150年」安倍政権の危うさ

高野猛

2018/10/25 日刊ゲンダイ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240187/1

明治改元から150年を記念する式典で演説する安倍首相(C)共同通信社

安倍晋三首相が23日午前に東京・憲政記念館での「明治150年記念」の政府式典に出て、その後に北京に向かい「日中平和友好条約40周年記念」の日中首脳会談に臨むというのは、歴史の皮肉な巡り合わせというほかない。

安倍政権の明治150年の迎え方の基本は、「明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは大変重要」(内閣府ホームページ)というもので、明治以降のこの国の歩みをノーテンキなほど肯定的に捉えて、それを「日本の強み」に自信を深めるバネにしようとしている。しかし、その150年を中国はじめアジアの側から見れば、日本に侵略されてその傷跡が今なお癒えないでいる惨憺たる時代である。それを何とかしなければいけないということで日中国交が正常化されて46年、さらに平和友好条約を結んで40年も経ったのに、いまだに両国はまともな隣人関係を築くことができないでいる。

そもそも「明治の精神」とは何か。私に言わせれば、薩長中心政府の野蛮な国権主義と対外拡張主義による「大日本主義」のことである。その代表的なイデオローグである吉田松陰は「北海道を開墾し、隙に乗じてカムチャツカ、オホーツクを奪い、琉球にもよく言い聞かせて幕府に参勤させるべき。また朝鮮を攻めて古代の昔のように日本に従わせ、北は満州から南は台湾・ルソンの諸島まで一手に収め、次第次第に進取の勢を示すべき」(「幽囚録」、著作集=講談社学術文庫所収)といっていた。1869年北海道併合、79年琉球併合、95年台湾併合、1910年朝鮮併合……と、薩長政府はそこに書いてあることをほとんどその通りに行い、中国からさらに南進してルソン島まで攻めていって自滅した。

戦後になって日本人はその大日本主義の罪をきちんと総括して歩み始めなければならなかったが、それがどうもうまくできないのは、松陰の侵略主義の流れを引く岸信介、佐藤栄作、安倍晋三らが長く政権を支配して、薩長史観によって歴史の真実を覆い隠してきたからではないか。

明治150年が安倍の歪んだ視点にからめ捕られ、再びこの国が大日本主義の道を暴走して、中国はじめアジアに禍をもたらすきっかけとならないようにしなければならない。

ズ杜泪スにスタンガン、手錠…中国ウイグル収容施設の実態 180か所超存在

2018年10月25日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3194615?cx_part=latest

中国・新疆ウイグル自治区ホータンのモスクで、礼拝を行うウイグル人たち(2018年4月16日撮影)

【10月25日 AFP】中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous
Region)で大勢のウイグル人のイスラム教徒らが再教育施設に拘束されているとされる問題で、自治区内にはこうした施設が少なくとも181か所存在することが、AFPによる政府文書などの調査で明らかになった。施設向けにスタンガンや警棒、手錠などが大量に調達されていることも判明。「教育施設」どころかむしろ刑務所に近い実態が浮かび上がった。

国営の中国中央テレビ(CCTV)は先週、新疆ウイグル自治区の「職業訓練センター」について、幸せそうな学生たちが標準中国語を学んだり、職業技能を磨いたり、スポーツや民族舞踊などの趣味に打ち込んだりしている近代的な学校であるかのように報じた。

しかし、こうした施設の一部を管理する同自治区ホータン(Hotan)の当局は今年、警棒2768本や電気棒550本、手錠1367個、催涙スプレー2792缶など、教育とはほぼ無関係な物品を数度にわたって購入している。

これらは、ウイグル自治区内の地方政府が2017年初め以降、「職業訓練センター」の建設・運営に関連して1000回以上にわたって調達してきた物品のほんの一例だ。

国際人権団体はこうした施設を政治的な「再教育キャンプ」と呼び、少数民族ノウイグル人らイスラム教徒およそ100万人が収容されていると主張。施設は国際社会の厳しい目にさらされている。

中国政府は収容施設の存在そのものを否定していたが、国連(UN)や米国などからの国際的な非難を受けて、存在を認めた上で反論する方針に転換。施設は「自由な」教育と職業訓練を通じて、宗教的な過激主義や分離主義、テロリズムの拡散を防止するものだと喧伝している。

だが、入札関係の見積書や予算案、作業報告書など、公的に入手可能な中国政府の文書1500点以上をAFPが検証したところ、この施設の運営実態は学校よりも刑務所のようだということが分かった。

Εバマ氏やCNNにパイプ爆弾 トランプ氏政敵標的か

2018年10月25日  AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3194580?act=all

【10月25日 AFP】米国で、パイプ爆弾がバラク・オバマ(Barack
Obama)前大統領とヒラリー・クリントン(Hillary
Clinton)元国務長官を含む民主党の著名政治家やCNNテレビ支局に相次いで送付される事件が起きた。当局が24日、発表した。標的はいずれも共和党のドナルド・トランプ(Donald
Trump)大統領の支持者による憎悪の対象となっている人物や組織で、当局は中間選挙を目前に「恐怖をあおる」ことが目的と指摘している。

米国では、トランプ大統領に対する審判の機会とみられている11月6日の中間選挙まで2週間を切る中、社会の分断が深まっている。CNNテレビはここ2年間にわたり、2016年の大統領選でクリントン氏を破りオバマ氏の後任に就任したトランプ大統領に批判的な報道を繰り返してきた。

一連の爆弾送付事件は22日、富豪でリベラル派献金者のジョージ・ソロス(George
Soros)氏がニューヨーク州に構える自宅で見つかった装置から始まった。FBIのブライアン・パーマン(Bryan
Paarmann)捜査官は「一連の装置は今のところ、パイプ爆弾とみられる」と説明。実行犯は同じタイプの複数の小包を一斉に送付したとみられると語った。

不審な装置はマンハッタン(Manhattan)にあるアンドリュー・クオモ(Andrew
Cuomo)ニューヨーク州知事(民主党)の事務所にも送付された。またフロリダ州でも、民主党のデビー・ワッサーマン・シュルツ(Debbie
Wasserman
Schultz)下院議員の事務所付近で不審な小包が見つかり、警察が調査に当たっている。

ホワイトハウス(White
House)は事件を「卑劣な」行為と非難。トランプ氏もホワイトハウスで発表した声明で、米国には政治的暴力行為の「居場所はない」と言明した。

CNNのニューヨーク支局では24日、郵便集配室でパイプ爆弾と白い粉が入った小包が見つかったことを受け、局内から従業員が退避。警察によると、現場には爆弾処理班が派遣された。不審物はCNN気付けでジョン・ブレナン(John
Brennan)中央情報局(CIA)前長官に宛て送られていた。ブレナン氏はこれまで識者として番組に出演してきたが、CNNとの雇用関係はない。

米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret
Service)は23日、クリントン氏と夫のビル(Bill
Clinton)元大統領が暮らすマンハッタン北郊ウェストチェスター(Westchester)の邸宅宛てに送られた小包を回収。24日には、首都ワシントンのオバマ家宅に送られた2つ目の小包を回収した。

ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de
Blasio)市長は「恐怖をあおる行為」を批判。同じく民主党に所属するクオモ州知事と共に、選挙で選ばれたすべての政治家に対して、過激な言論を控えるよう訴えた。これはトランプ大統領を念頭に置いた発言とみられる。

一方の共和党議員らも直ちに事件を糾弾。ミッチ・マコネル(Mitch
McConnell)上院院内総務は事件を「国内テロ未遂」と呼び非難した。

(3)今日の重要情報

‥傾長長,明治150年式典に欠席した理由!
安倍政権の“明治礼賛キャンペーン”に利用されることを忌避したとの見方

2018.10.25 Litera

https://lite-ra.com/2018/10/post-4331.html

式辞を述べる安倍首相(政府インターネットTVより)

昨日23日、政府が「明治150年」を記念した式典を都内で開いた。「明治150年」とは1868年の10月23日に慶応から明治へと改元されたことを指し、式典は、安倍首相が自ら委員長を務めるなど肝いり。菅義偉官房長官によれば「明治以降のわが国の歩みを振り返り、未来を切り開く契機とするためのもの」(23日会見)といい、国会議員ら約300人が参加した。

ところが、この「明治150年」式典に、明仁天皇と美智子皇后の姿はなかった。朝日新聞によると、宮内庁の西村泰彦次長は「政府からお声がけがなかった」としているというが、額面通りに受け取る人はほとんどいないだろう。

佐藤栄作内閣時の「明治100年」の政府式典には昭和天皇と香淳皇后が出席しているし、そもそも150年前の改元の詔は、王政復古の大号令ののち明治天皇によって出されたものだ。その末裔である今上天皇が、明治改元を祝う式典に参加しないというのは、なにか特別な理由がなければありえないはずだ。

実際、皇居周辺では、水面下での官邸からの要請を天皇側が固辞したとの見方も根強い。
「従来の流れを考えれば、当然、官邸は宮内庁を通じて天皇・皇后両陛下に出席を要請したはず。宮内庁は表沙汰にできませんから誤魔化すしかありませんが、事実上、天皇側が出席に難色を示したと考えるのが妥当でしょう。改憲姿勢や『生前退位』などをめぐり、天皇陛下が安倍政権について快く思っていないことは再三指摘されていましたが、皇室にとって極めて重要な明治改元から150年を祝う式典への出席まで拒否されたとなると、これはもう、おふたりの強い意志が働いたとしか思えない」(皇室担当記者)

では、その「明治150年」式典に、今上天皇と皇后が姿を見せなかったのは、なぜか。それはおそらく、安倍首相が主導して繰り広げている極めて政治的な“明治礼賛キャンペーン”に利用されるのを忌避したからだろう。

実際、菅官房長官は式典後の会見で「明治期の取り組みを全て称賛したり、素晴らしかったという一方的な見方を押しつけたりするものではなかった」と言い張ったが、安倍首相による式辞は、お得意の明治礼賛一色だった。

「近代化への道のりは、大きな危機意識の中で始まりました。当時、技術に先んじる列強が植民地支配を進め、その波がアジアにも押し寄せていました。国力に後れを取っていた我が国は、正に国家存亡の危機に直面していたと言っても過言ではありません」
「明治の人々が、勇気と英断、たゆまぬ努力、奮闘によって、世界に向けて大きく胸を開き、新しい時代の扉を開けたことに想いをはせながら、私たちは、この難局に真正面から立ち向かい、乗り越えていかなければならないと思います」(首相式辞より)

明治新政府の中心となった長州の末裔である安倍首相は、明治維新は国家存亡の危機から救ったと胸を張り、その精神を礼賛し現代社会に注入すると力を込める一方、帝国主義のもとで行った侵略戦争などは完全にネグっている。式典を欠席した共産党は〈戦前の侵略戦争と植民地支配の歴史と戦後の歴史を一緒にして150年を丸ごと肯定する立場に立たない〉(24日しんぶん赤旗)としているが、至極当然だ。

負の歴史をネグり明治の日本=大日本帝国を礼賛する安倍首相

言うまでもなく、明治の日本=大日本帝国は、天皇を神と崇め、国民は天皇のために命を捧げることを強制される絶対君主制国家だった。人権は著しく制限され、貧困者や女性の参政権も認められず、身分制も根幹は解消されないまま。富は財閥と大地主に集中し、庶民は徹底的に搾取された。また、対外的には帝国主義国家として、数々の侵略戦争を引き起こし、多くの国の人間の命と自由を奪った。しかも、この体制はその後、80年にわたって続き、「神国日本」というカルト的な思想によって日本自体も滅亡の危機に追い込んだ。

一方、安倍首相は今年の年頭所感でも「150年前、明治日本の新たな国創りは、植民地支配の波がアジアに押し寄せる、その大きな危機感と共に、スタートしました。国難とも呼ぶべき危機を克服するため、近代化を一気に推し進める」などと語ったように、明治の精神をこれからのモデルにしようと国民に呼びかけている。

侵略戦争や人権侵害などの負の歴史を完全にネグり、ひたすら明治を賞賛する安倍首相の思想が、皇室を国民支配のシステムとする復古的な国家観に根ざしていることは、本サイトでもたびたび指摘してきたとおり。安倍首相は政治力を総動員してこの明治礼賛プロジェクトを推し進めてきた。

たとえば、2015年には安倍首相のゴリ押しで、帝国主義の象徴でもある「明治日本の産業革命遺産」を世界遺産に推薦、登録させた。ほかにも、安倍首相は側近の極右議員や日本会議と連動して、11月3日の「文化の日」を「明治の日」に変えようという祝日法改正運動を推し進めるなど、明治日本の復活キャンペーンをしきりに展開。官邸ホームページには「明治150年ポータルサイト」なるサイトが開設され、「明治150年」関連施策として実に100を超える事業がラインナップされた。そして、その安倍政権による明治回帰キャンペーンの集大成が、今回の「明治150年」政府式典だったのだ。

一方、今上天皇は戦争を経験し、戦後に即位した初の天皇として、この国の戦後民主主義とともに歩んできた存在だ。第二次安倍政権発足以降は、安倍政権による「戦争のできる国づくり」に警鐘をならすかのように、踏み込んだ護憲発言も行った。その今上天皇が、安倍首相の明治回帰キャンペーンに政治利用されることに強い警戒心を抱き、出席を拒否していたとしてもいささかも不思議ではない。

安倍政権は「天皇陛下在位30年記念式典」でも日の丸を強要

実際、今上天皇には苦い経験がある。2013年4月28日に行われた「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」でのことだ。4月28日は1952年にサンフランシスコ講和条約が発効し、本土がアメリカの占領から独立した日。第二次安倍政権はこの日を「主権回復の日」と位置付け、政府主催で初めて式典を開き、天皇と皇后を出席させた。

式典は極めて復古的な、右翼色の強いものだった。当日、菅義偉官房長官が閉式の辞を述べ、天皇・皇后が退席しようとしたとき、突然、会場の出席者らが両手を挙げて「天皇陛下万歳!」と叫んだのである。安倍首相らも壇上でこれに続き、高らかに「天皇陛下万歳」を三唱。天皇と皇后は、足を止め、会場をちらりと見やり、わずかに会釈してから会場を去ったが、その表情は固まったままだった。

実は、この式典の開催は、自民党が野党時代から公約にかかげるなど、安倍首相の強いこだわりがあった。しかし、天皇・皇后は事前段階から周辺に拒絶感を吐露していたといわれている。実際、2016年12月24日付の毎日新聞朝刊記事によれば、〈陛下は、式典への出席を求める政府側の事前説明に対し、「その当時、沖縄の主権はまだ回復されていません」と指摘されていた〉という。

こうしたことも含めて考えれば、やはり、今回の「明治150年」政府式典を欠席したのは、明治回帰のキャンペーンを張る安倍首相の真の目論見や、その歪さを、天皇が見抜いていたことの証左と言えるのではないか。

しかし、それでも安倍政権は、天皇の存在を自らの復古的な価値観に利用し続けるらしい。実際、来年2月に政府主催で開かれる「天皇陛下在位30年記念式典」について、安倍首相を委員長とする式典委員会の今月19日に行われた初会合では、式典当日に公共機関や学校、会社などで日の丸を掲揚するよう要望する案が示されたという。

だが、皇室を国民支配の道具にしょうというこうした動きに抵抗しているのは、共産党などの少数野党をのぞけば、当の天皇皇后夫妻しかいないというのが現状になっている。

天皇と皇后が退位すれば、安倍政権の動きは、さらにエスカレートしていくだろう。新天皇夫妻はその動きに抗することができるのか。「平成」の終わりとともに、150年前の国家観や人権感覚に逆戻りさせるようなことを許してはならない。

(編集部)

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【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
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