[CML 053971] 【今日の注目記事】■(書き起こし)世界の探査ジャーナリズムネット・アジア大会をソウルで開催 「#Me Too」報告に伊藤詩織さん登壇
山崎康彦
yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2018年 10月 16日 (火) 13:33:53 JST
いつもお世話様です!
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰する市民革命派ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。
昨日月曜日(2018.10.15)夜に放送しました【YYNewsLiveNo.2643】の『今日の注目記事】を下記にまとめました。
【今日の注目記事】
■(書き起こし)世界の探査ジャーナリズムネット・アジア大会をソウルで開催 「#Me
Too」報告に伊藤詩織さん登壇
辻麻梨子・ジャーナリスト/早稲田クロニクル・リサーチャー
『週刊金曜日』2018年10月12日号
(はじめ)
72カ国の非営利・独立のニュース組織で作る世界探査ジャーナリズムネットワーク(GIJN)が主催するアジア大会が韓国ソウルで開催された。10月4日から7日間の大会期間中に400人越えるジャーナリストらが参加した。
6日にはアジアにおける#MeToo運動をテーマにしたセッションがあった。その日はアメリカ「ニューヨーク・タイムズ紙の告発記事を契機に#MeToo運動が本格化してちょうど1年。被害者が声を上げづらい実態が報告され、ジャーナリストの連携が提起された。
「自分で戦うしかなかった」
セッションには約100人が参加。ほぼ満席だった。ジャーナリストで香港大学教授のイン・チャンさん、元「NYタイムズ紙のドリーン・ワイゼンハウスさんほか、
日本からジャーナリストの伊藤詩織さんもスピーカーとして登壇。詩織さんは昨年、自らのレイプ被害を告発し、セクシャルハラスメントの実態を明るみに出した。詩織しさんは現在英国ロンドンを拠点に活動する。優れた映像作品などを顕彰する米国ニューヨーク・フェスティバルの2部門で銀賞を受賞した。、
スピーチで詩織さんは被害を記者会見で告発した当時、「被害者らしさ」を求められたと振り返った。会見後、反対に批判されることもあった。孤立感を感じた。街を歩くのが怖くなった。レイプ被害を相談した警察は一旦捜査を拒んだ。その後操作は始まったが被害当時の状況の再現を求められたと言う。セカンドレイプと指摘される状況だ。参加者から悲鳴が上がった。詩織さんは「証拠があったにも関わらず不起訴になった」と指摘。逮捕状が取り消された不可解さを参加者に訴えた。「レイプは家族やコム二ティーとの関係性も全て崩壊兵器になる」
傷は今も言えない。今回宿泊したホテルの部屋に入ると「あの日の恐怖がよみがえった。」と語った。
「自分の身に起こったことを「自己探査報道(セルフ・インベスティーゲーション)する必要がある。私はジャーナリストだから」
会場で生まれた#Me Too運動
質疑応答ではパキスタンの女性ジャーナリストがマイクの前に立った「私は質問しないけただ「私も(me
too)と言いたい」
そして自らの体験を語り始めると、すぐに涙声になった。
「私は9歳のときに近所の人から性暴力被害にあった。これまで家族や友人に話しても、相手にしてもらえなかった。いつも近くに加害者がいて、本当に怖かった」
彼女は詩織さんに、「あなたは1人じゃないと伝えたかった「と語りかけた。詩織さんは席を立った。彼女に近づいた。抱き合った。会場から拍手が起こった。他の登壇者とも次々と抱き合った
被害者が声を上げづらい状況はアジアで共通する特徴だ。チャンサンの調査で中国の女性記者の83.7%がセクシュアル・ハラスメントの被害を軽減、その被害が報道されたのは3.2%にとどまることがわかった。ロシアなどでも同様の傾向があると言う。「#Me
too
」と言う言葉がSNSで使用できなくなったことも紹介。人々は米(中国語でmi)とウサギ(tu)の絵文字を使い、#Me
Too運動の意思表示を続けたと言う。
チャンサンは「人々は非常に賢く、強い意志を持っている。ジャーナリストは被害者と共に戦なければならない」と語った。
セッションでは他にワイゼンハウスさんが「米国では報道を契機に文化転換が起こり欧州では法整備も進んだ「と話し、行動の重要性を訴えた。
司会を務めたジャーナリストでGIJNのアン・コッホさんはセッションでこう締めくくった。
「勇気ある告白とジャーナリストの報道で少しずつ世界を変えることができると感じる
(終り)
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