[CML 052717] IK改憲重要情報(236)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2018年 5月 25日 (金) 19:34:58 JST


IK改憲重要情報(236)[2018年5月25日]

 

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信します。

 

(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由です)

 

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

 

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884

 

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。

 

http://www.southcs.org/

__________________

(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありません。御了解ください)

 

  米朝首脳会談の中止をめぐって

 

 私は、「IK改憲重要情報(235)」で米朝首脳会談の前途に暗雲が立ち込めてきた、と警告を発しましたが、事態は私の予想をも上回り、遂に、6月に予定されていた米朝首脳会談は中止となりました。

http://www.sankei.com/world/news/180525/wor1805250027-n1.html

 

 

この理由につき、上記産経ニュースの内容は正確だと思われます。

 つまり、アメリカとしては、北朝鮮が打ち合わせに現れず、アメリカが連絡をとれない状態が続いているところに、北朝鮮の崔善姫外務次官が米国との核戦争も辞さないという談話を出したので、北朝鮮に核放棄の意思なし、と判断して中止に踏み切ったというところでしょう。

 問題になっている崔善姫の談話は、次のサイトで確認してください。

https://www.sankei.com/world/news/180524/wor1805240028-n1.html

 

 

問題は、北朝鮮の行動をどう理解するかでしょう。

 デイリーNKジャパンは「言っていることが支離滅裂┈┉金正恩氏のメンタルは大丈夫か」という記事を掲載しています。

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12240-033100/

 

 

  私は、金正恩が、いつものようにアメリカや日本などを騙せると思っていたところ、アメリカが予想外に手ごわいため、中国に泣きつき、その結果、中国の後ろ盾を得て気が大きくなり、好き放題のことをやり始めたのが真相ではないか、と推測しています。この推測は、トランプが金正恩と習近平の大連会談以降、北朝鮮の態度が変化したと述べている事、最近、金桂冠や崔善姫などの国際舞台で活躍したかつての面々が前面に出てきたこと、崔善姫の発言に見られるように、北朝鮮が「核保有国だ」ということを前面に出すようになったこと、北朝鮮が「リビア・モデル」を批判するだけで自らの「段階的非核化」の中身を一切明らかにしないこと等に基づく私の推測です。

 

 では、今後はどうなるのでしょうか。

先の産経ニュースは追加的制裁を示唆しています。しかし、誰もが気にするのが、もうほんとうにダメなのか、再交渉はないのか、ということでしょう。

  小学生の喧嘩とは違います。再交渉がなされるためには、北朝鮮がトランプにお土産を差し出さなければならないでしょう。

 北朝鮮は、トランプの中止発表に対し「いつでも対話する用意がある」と言っているようですが、こんなことで「お土産」にはならないこと、トランプが交渉の再開に応じるはずがないことは、北朝鮮が一番よく知っているでしょう。

http://www.bbc.com/japanese/44248835

 

 

私は、残念ながら、当面、北朝鮮にも中国にも「お土産」を作る能力はない、と思います。

 だから私は、当面、北朝鮮に対し圧力を強めるしかない、しかし、問題の性質上、アメリカは軍事的攻撃には踏み切れず、どこかの時点で再交渉の話が必ず大きくクローズアップされる時が来ると思うのです。

 そのためには、日本国内でも、国際的にも世論の盛り上がりがもっと必要です。北朝鮮問題についても拉致問題についても、日本の民衆運動はいつまで沈黙を続けるのでしょうか。

 

 今日は、私の独断的見解に、多くのスペースをとってしまいました。お許しください。

 

 

            以上

     



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