[CML 052714] ●緊急資料 米朝首脳会談中止関連 ( トランプ書簡全文、これに対するキム・ゲガン談話全文 )
kenju watanabe
nrc07479 at nifty.com
2018年 5月 25日 (金) 09:52:54 JST
日韓ネット@渡辺です。
ここ数日間の米朝間のやり取りで何となくそんな気配もしていたとはいえ、トランプ大
統領の米朝首脳会談中止の突然の発表で目がテンとなった方も多いと思います。
こういう時こそ、やたらの解説などより原資料を読み解くことが必要だと思います。
下記に資料としてトランプ大統領の金委員長宛書簡全文、これに対して今朝、朝鮮中央
通信が配信したばかりのキム・ゲガン外務第1次官の談話を紹介します。
6・12シンガポール会談はほぼ中止とならざるをえませんが、双方の主張をよく読むと
双方とも首脳会談への期待感はしぼんでいないように見えます。
いずれにせよ、対話によってしか朝鮮戦争を終わらせ朝鮮半島の平和体制構築と非核化
は実現しません。
私たちも、朝鮮半島・アジア・世界の人びとと共に「米朝首脳会談を実現せよ」の声を
高めていきたいと思います。
----------------------------------------------------------------------------
トランプ大統領の米朝首脳会談中止発表に対する
朝鮮外務省キム・ゲガン第1次官の談話
【平壌5月25日発 朝鮮中央通信】朝鮮外務省の金桂官第1次官は25日、委任によ
って次のような談話を発表した。
今、朝米間には世界が非常な関心の中で注視している歴史的な首脳の対面が日程にの
ぼっており、その準備も最終段階で推し進められている。
数十年の敵対と不信の関係を清算し、朝米関係改善の新たな里程標を立てようとする
われわれの真摯(しんし)な模索と積極的な努力は内外の一様な共感と支持を受けてい
る。
そのような中で24日、アメリカ合衆国のトランプ大統領が突然、すでに既定事実化さ
れていた朝米首脳の対面を取り消すという公式立場を発表した。
トランプ大統領はその理由について、わが外務省の崔善姫次官の談話内容に「大きな憤
怒と露骨な敵対感」が盛り込まれているからであるとし、久しい前から計画されていた
貴重な対面を行うのが現時点では適切でないと明らかにした。
私は、朝米首脳の対面に対するトランプ大統領の立場表明が朝鮮半島はもちろん、世
界の平和と安定を願う人類の念願に合致しない決定だと断定したい。
トランプ大統領が取り上げた「大きな憤怒と露骨な敵対感」というのは事実上、朝米首
脳の対面を控えて一方的な核廃棄を圧迫してきた米国側の度の過ぎた言行が招いた反発
にすぎない。
この忌まわしい事態は、歴史的に根深い朝米敵対関係の現実態がどんなに重大であり、
関係改善のための首脳の対面がどんなに切実に必要であるのかをありのまま見せている
。
歴史的な朝米首脳の対面について言うなら、われわれはトランプ大統領が過去のどの
大統領も下せなかった勇断を下して首脳の対面という重大な出来事をもたらすために努
力したことについて依然として心のうちで高く評価してきた。
ところが、突然、一方的に会談の取り消しを発表したのは、われわれとしては意外のこ
とであり、非常に残念に考えざるを得ない。
首脳の対面に対する意志に欠けてか、でなければ自信がなかったせいか、その理由に
ついて推し量るのは難しいが、われわれは歴史的な朝米首脳の対面と会談自体が対話を
通じた問題解決の第一歩として、地域と世界の平和と安全、両国間の関係改善に意味あ
る出発点になるとの期待をかけて誠意のある努力を尽くしてきた。
また、「トランプ方式」というものが双方の懸念を共に解消し、われわれの要求条件に
も合致し、問題解決の実質的作用をする賢明な方案になることを密かに期待したりもし
た。
われわれの国務委員長も、トランプ大統領と会えば良いスタートを切ることができると
述べて、そのための準備に努力の限りを尽くしてきた。
にもかかわらず、米国側の一方的な会談の取り消し公開はわれわれをして今まで傾けた
努力とわれわれが新しく選択して進むこの道が果たして正しいのかということを再び考
えるようにしている。
しかし、朝鮮半島と人類の平和と安定のために全力を尽くそうとするわれわれの目標と
意志には変わりがなく、われわれはつねにおおらかに開かれた心で米国側にタイムとチ
ャンスを与える用意がある。
一分は寸の始まりと言われるが、会ってひとつずつでも段階別に解決していくなら現
在より関係が良くなるはずであって、より悪くなるはずがないということぐらいは米国
も深く熟考してみるべきであろう。
われわれは、いつでもいかなる方式でも対座して問題を解決していく用意があるという
ことを米国側に再び明らかにする。−−−
トランプ米大統領書簡の全文
時事2018/05/25-00:09
【ワシントン時事】トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に送った書簡
全文は次の通り。
親愛なる委員長へ
双方が長らく求め、6月12日にシンガポールで開催される予定だった首脳会談。そ
れに向けた交渉と議論に費やしてくれた時間と忍耐、労力に感謝する。北朝鮮側から会
談の要望があったと聞いていたが、(どちらが求めたかは)どうでもよいことだ。私は
あなたとシンガポールで会うことを心待ちにしていた。あなたの最近の声明に示された
大きな怒りと明らかな敵意をみる限り、長らく計画された今回の会談を行うことは残念
ながら不適切であると考える。この書簡をもって、シンガポールにおける首脳会談を取
りやめることを示させていただく。これは双方のためであるが、世界にとってはよくな
いことだ。あなたは自国の核能力を自慢したが、米国の核能力は非常に大きく強力だ。
これらを使わないで済むことを神に祈っている。
私はあなたとの間で素晴らしい対話ができていると感じていた。最終的に意味を持つ
のは対話だけだ。いつの日かあなたに会えるのをとても楽しみにしている。また、拘束
していた米国人を釈放してくれたことに感謝したい。あれは美しい意思表示であったし
、非常に感謝している。
この最重要の首脳会談に関し、気が変わった場合はためらうことなく連絡してほしい
。世界、特に北朝鮮は持続的な平和と偉大な繁栄、富に対する大きな機会を失った。こ
の失われた機会は歴史における本当に悲しい出来事だ。
**************************************************
日韓民衆連帯全国ネットワーク
東京都台東区上野3-20-8小島ビルSBC4-15
TEL 070-6997-2546
公式ブログ http://nikkan-net.cocolog-nifty.com/
**************************************************
CML メーリングリストの案内