[CML 052621] IK改憲重要情報(232)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2018年 5月 15日 (火) 17:27:50 JST


IK改憲重要情報(232)[2018年5月15日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。

(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。

http://www.southcs.org/
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(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください)

        北朝鮮に対する査察について

 「夕刊フジ」5月16日号が、ジョン・ボルトン米大統領補佐官がABCテレビで
「すべての核兵器を取り除き、テネシー州のオークリッジに移送することだ」「弾道
ミサイル問題も交渉の議題に入っている」「生物・化学兵器についても考えなければ
ならない」と語った、と伝えています。
 この発言から推測すると、米朝首脳会談に向けての予備折衝の段階で、北朝鮮が核
放棄を本当に実行したかどうかを調べる方法、査察の問題が大きな論点になっている
ように思われます。
 日本人は、私も含めて「善良な人間」が多く、そのため政治は妥協だ、とか、玉虫
色の解決こそが最高の解決であり、そこへ向けて「落とす」ことが交渉の最高の技術
だ、と信じている人が非常に多いのです。しかし、そのような見解は誤りです。とく
に国際場裡では、相手に付け込まれることになります。過去、アメリカや中国、韓国
に「なめられてきた」のもそのような誤った交渉観に起因するところが非常に大きい
のです。
 今回の北朝鮮問題についても「ハードルを余り高くしてはいけない」という人もい
るようです。
 そこで、リビアでカダフィが非核化に抵抗し、査察問題で粘った経過を紹介させて
いただきたいと思います。(以下は、
島田洋一「北は「リビアモデル」をのめるか」『正論』2018年6月号の要約です。)

*2003年3月26日、米英首脳と情報機関のトップがリビアとの秘密協議開始を決め
る。
*リビアの対外情報部長が、信頼関係に基づき、廃棄はリビアにまかせるよう求め
る。米側の交渉担当者スティーブ・カプスが完全・検証可能・不可逆的な核廃棄でな
いかぎりアメリカは何物も提供しないと応じる。
*2003年9月初め、カダフィが査察要求を激越に非難。
*2003年10月3日、リビアに向かうドイツ船籍「BBCチャイナ」を米英独伊が臨検。船
内から数千本のウラン濃縮用遠心分離機=秘密核開発の証拠が発見された。
*2003年10月21日、カダフィがカップスに対し、大量破壊兵器を放棄した場合の見
返りについて「本当にブッシュを信用できるのか」と尋ねる。カップスは「大統領に
二言はない。ただし裏切られたと感じたら、非常に怖い人間になる」と答えたとい
う。
*12月13日、サダム・フセインが米軍に拘束される。
*12月16日、リビア側が「まず制裁解除について議論しよう」と主張、米代表が「そ
れは今話し合う問題ではない」と拒否。協議開始から6時間後に、リビア側が大量破
壊兵器廃棄を先に実施することに同意。
*12月19日、大量破壊兵器の廃棄をリビア外相が正式に声明。カダフィも文書で裏書
きする。
*2004年1月、米空軍のC-17輸送機がまず最も重要な物資・パーツをリビアから米テ
ネシー州のオーックリジ国立研究所に搬出。2トンの6フッ化ウラン、スカッドCミ
サイル(射程700km)の誘導システム、遠心分離器の中心部品などが含まれてい
た。
*2004年3月、大型船舶を用いて、ウラン濃縮用の諸機械、遠心分離機やスカッドC
の本体、ミサイル起立・発射車両が国外に搬出された。この間、疑惑施設への立ち入
り査察要求をリビア側はすべて受け入れたという。
*3000発以上の化学兵器用弾頭や化学兵器物質はリビア国内の人里離れた地域で、米
英の立会いの下、処分された。
*アメリカ側の「見返り」であるリビアのテロ支援国指定解除は、2006年6月30日
(カダフィの大量破壊兵器廃棄宣言から約2年半後)であった。

   田久保氏の見解

 田久保忠衛が「猛烈な圧力こそ北を譲歩させる」という見解を発表しています。
 この声明の限りでは、私は、田久保氏の見解に賛成です。
http://www.sankei.com/column/news/180514/clm1805140007-n1.html

  北朝鮮のジャパンパッシング戦術!

 北朝鮮が、「拉致問題について日本からのアプローチはない」とウソの宣伝をした
り、豊渓里の坑道爆破に日本のマスコミを立ち会わせないと言ったり、北朝鮮の日本
を意識して米日の分断を狙ったり、日本国内の混乱をはかる言動が目立ってきまし
た。
 反安倍というとなんでもかんでも飛びつくマスコミが存在します。
 情勢を分析するにあたっては、十分に心したいものです。
http://japanese.joins.com/article/336/241336.html

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             以上






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