[CML 052567] *防衛省による、イラク日報の緊急公表は、統合幕僚監部の「陽動作戦」だった!

MAKOTO KONISHI shakai at mail3.alpha-net.ne.jp
2018年 5月 10日 (木) 16:52:12 JST


社会批評社・小西誠です。

雑誌「選択」(5月号)は、「防衛省でも『文書改竄』の一大事――日報よりも深刻な『動的防
衛協力』の証文」と題する論文を掲載しています。

この問題について、情報公開請求で改竄文書を出された私は、世論を喚起すべくこの場でも訴
えてきましたが、ようやく防衛省による文書改竄が明らかになりつつあります。ぜひ注目を!
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*防衛省による、イラク日報の緊急公表は、統合幕僚監部の「陽動作戦」だった!
ーー本命は、改竄された統合幕僚監部の「日米の『動的防衛協力』について」文書(日米の
南西シフト態勢)の徹底隠蔽! 
国会はもとより、全国でこの隠蔽問題を追及しよう!!

以下、その核心部分の要約です。
「世間を騒がせたイラク派遣の陸自の日報隠蔽。実は防衛省・自衛隊にとって、この問題があ
そこまで混迷を極める展開は想定外だった。国防の府がより深刻に警戒したのは、共産党が暴い
た『日米の『動的防衛協力』について』と題する文書への対応」として、イラク日報の緊急の公
開が、この「日米の動的協力」文書を隠蔽するための陽動作戦だったことを暴露。
(「日報が刺身のツマとすれば、動的防衛協力の文書は刺身に相当する」と)。

そして、この隠蔽を誤魔化すために、「同じ表題の文書が二つ存在するが、防衛相や局長それぞ
れに報告する文書だったためにそうなった。……との応答要領も作成した」
実際、私には4/11付で、この二つの文書(改竄された文書と共産党発表文書)が、「新たに」
提出された(2017年9月に出された文書にプラスして)。

問題は「小野寺氏が動的防衛協力に関する二つの文書とイラク日報の存在を同時発表した狙いは
何か。関係者は『動的防衛協力』の文書は『改竄』と指摘されても致し方ない。他方、日報は文
書管理の問題の話と言ってしまえばそれまで。同時に大臣から発表してもらえば、動的防衛協力
の改竄疑惑は日報で『希釈』されるとの目論見があったとあかす」と。

結論は、昨年私に情報公開された「日米の『動的防衛協力』について」という文書、つまり、「沖
縄本島における恒常的な共同使用に係わる新たな陸上部隊の配置」等の文書が、明らかに統合幕
僚監部で改竄され、隠蔽されたものであることが明らかになったことだ。

この「選択」誌の執筆陣は、メディア関係者が中心と言われるが、メディアもまた、この日米軍
の共同の南西シフト態勢に係わる文書改竄の重要性を認識しながら、意図的に報道をイラク日報
問題に落とし込めた、といっていいだろう。

*この、統合幕僚監部による「日米の『動的防衛協力』について」文書の改竄問題は、今現在、
宮古島・奄美大島・石垣島で始まっている自衛隊新基地建設に係わる、住民の命に関わる問題だ。
国会はもとより、全国で、統合幕僚監部の目くらましー陽動作戦に引っ掛かることなしに、防衛
文書改竄を追及しよう!

*改竄文書は、リンクのパワーポイントから検証できます。「反戦平和のための軍事研究グルー
プ」のファイル
「4-14中野集会−統幕文書原本・2017-9開示文書対照表.pptx ・ 」をダウンロードしてくださ
い。
https://www.facebook.com/groups/135517890608013/files/

(なお、5/8、防衛省は「新たな」「動的防衛協力」文書5通が見つかったから提出します、
と連絡してきた。どこまで隠蔽するつもりか!!)

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