[CML 052538] 前衛だカール「マルクス・エンゲルス」 宣言すなりラウル・ベックだ
大山千恵子
chieko.oyama at gmail.com
2018年 5月 7日 (月) 08:25:35 JST
映画「マルクス・エンゲルス」 <http://www.hark3.com/marx/>
1840年代。ドイツ、じゃなくてプロイセン
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3>
。王国だ。そういえばマレーネ・ディートリッヒの父さんが近衛警察士官だったそうだね、時代は後だけど。
最初の場面。森の枯れ木を拾う農民を、騎馬警官が襲う。被せて言葉が流れる、マルクスの論文だ。そうだ、そういう時代だったんだ。
後でパンフレットに説明があったが、当時のプロイセンの犯罪の8割以上、ライン州では9割が木材盗伐だったと。産業革命の影響もあると。
その「ライン新聞」に記事を書いていたが、官憲が襲ってくるときの開き直りが逞しい。まさに、前衛だ。
20代の、マルクス。そして親友となったエンゲルス。二人ともイケメンなので現実感が少ない。監督は、独・仏・英語を話す舞台俳優という選択だったそうだが。
現実感が少なく感じたのは、圧倒的な格差に押しつぶされた貧民に対し、主人公3人が裕福な出自だからなのかもしれない。わざと、そういう設定をも出したのかな。
なんだかわからないけど、いけいけどんどん進んでいって例の幽霊、「共産党宣言」のとこは感動する。
最後にボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」、そして多くの革命家が映る。ハイチ出身の監督が描いた「ルムンバ」も。
スターリンの粛清とか、今いる共産主義者を見ると頭が痛く感じるのも現実。しかし撮ってくれて、ありがとう。
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大山千恵子
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