[CML 052483] IK改憲需要情報(226)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2018年 5月 2日 (水) 12:53:11 JST


IK改憲重要情報(226)[2018年5月2日]

 

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信します。

 

(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由です)

 

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

 

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884

 

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。

 

http://www.southcs.org/

__________________

(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありません。御了解下さい。)

 

 イランが「核合意」の裏で核開発の

 継続を計画

 

 衝撃的ニュースが飛び込んできました。

イランが、2015年の「核合意」の裏で核開発の継続を企図していたという証拠をイスラエルが発表したのです。

2015年の「核合意」については、歴史的快挙だとか、オバマの英断などと持ち上げられましたが、結局は、オバマらがイランの嘘に騙されて抜け穴を許す合意を結んだのが実態だということが明らかになった訳です。北朝鮮の「非核化」キャンペーンを判断する重要材料です。

日本人には、「話し合い」とか「合意」という言葉を聞くと中身も検討しないで情緒的に判断し、歓迎する悪い癖があります。私は、弁護士として、どれだけ、その悪い癖に泣かされてきたか分かりません。

今こそ、民衆運動の活動家を含めて、自分にある、その悪い癖に向き合う必要があるのではないでしょうか。

https://www.cnn.co.jp/world/35118579.html

 

  もう一つ衝撃的ニュースが飛び込んできました。

 金正恩の嘘を裏付ける重要の証拠として私が指摘してきた、豊渓里の核実験場につき、中国の「中国科学技術大学」の研究チームが、同実験場は、昨年9月に崩落した、という調査結果を発表したのです。

 これは、金正恩の嘘を裏付ける決定的な証拠です。これでも「北朝鮮の非核化は本物だ」とか「少なくとも第一歩だから、これを評価しないのはおかしい」と言う人がいたら、頭がおかしいのではないかと思います。

 同大学の調査結果を発表したサイトは閉鎖されました。

  念のため言いますが、私は、米朝会談をやめろ、と言っているのではありません。

 北朝鮮の言動を分析することもしないで、北朝鮮の平和攻勢を分析することもしないで、ムードで浮かれる軽薄さ、あるいは、ここで北朝鮮の意図などと言えば国民から孤立するから、難しいことを言わないで、国民のムードに乗っかっていこうという考えに警告を発しているのです。

 この問題については、以下の2つのサイトを見てください。

https://www.cnn.co.jp/world/35118433.html

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3000456030042018000000/

 

 

      『正論』2018年6月号について

 

 現在、書店の店頭には『正論』2018年6月号が並んでいます。その中には、北朝鮮問題を考える上で、必読と思われる以下の論文が掲載されていますので、一読をお勧めします。

*西岡力、惠谷治、久保田るり子、島田洋一「金正恩追いつめられてウソをつく┅┅┅

和平ムードのペテン」

*石 平「習近平と金正恩 呉越同舟の親近感」

*西村金一「『朝鮮半島の非核化』と書いて、『米韓同盟破棄』と読む」

*島田洋一「トランプ決断の陰にボルトンあり」

*古森義久「日本のトランプ論は大外れ」

 

 私は、以上の分析に100%賛成という訳ではありません(特に、私は、北朝鮮国内の動向については、もっと慎重に考えるべきではないか、と考えています。また、上記の論文は、いずれも板門店宣言以前と言う限界があります)。しかし、上記の論文が、いずれも力のこもった重要な問題提起であることは間違いないと思います。

 今後、米朝会談が近づくにつれて、北朝鮮問題については、国内的にも、もっと激しい議論になるでしょう。だから、自分は進歩的な立場に立っていると考えている人も、改めて勉強が必要だということを訴えたいのです。

 当面、「朝鮮半島の非核化」の道筋が問題になるでしょう。そのときに、ボルトンが提唱している「リビア・モデル 」を知らなければ笑い者になるだけでしょう。

 

            以上



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