[CML 053021] IK改憲重要情報(247)
河内 謙策
kenkawauchi at nifty.com
2018年 6月 29日 (金) 14:58:05 JST
IK改憲重要情報(247)[2018年6月29日]
私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。
(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884
河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
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(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください。)
米朝首脳会談後の北朝鮮問題
6月12日の米朝首脳会談から、約半月が経過しました。米朝首脳会談が、米外交に
とっての敗北で、北朝鮮の勝利であったことは、その後の経過が示しています。予想
外に国際的に不評であったことに驚いたトランプ大統領が「もう北の核は危険ではな
い」と言ったのには驚いてしまいました。危険でない、というのなら、なぜ北の核の
放棄を現時点でも迫るのでしょうか。トランプ大統領は「今回の米朝会談の失敗は1
年後には分かるかもしれない」と語っていますが、語るに落ちた、とはこのことで
す。また、北の核放棄のスケジュールを確定するため、ポンぺオ国務長官が北朝鮮を
訪問するという話が早くから流されながら、今に至っても確定しないことは、今後の
北朝鮮との「非核化交渉」の前途を暗示するものがあります。
それにしても、トランプがなぜ譲歩・敗北したのかは、私にとって謎です。私は、
トランプの妥協的態度、人の批判を聞かない傲慢さ、今秋の中間選挙や次期大統領選
挙を意識した功名心のの混合により、トランプが情勢を読み間違えたのだと考えてい
ますが、それだけなのか、と言われると、やや自信がありません。
JBpressのサイトに、用田和仁氏が
以下の長文の論稿を掲載しています。
*早くも中国征伐へ舵を切った米国ー日本には中国、北朝鮮、反日化する韓国と対峙
する覚悟が必要に
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53401
米朝首脳会談後を本格的に分析した論稿は少ないですから、一読をお勧めします。
用田氏は、トランプ大統領の意図は、北朝鮮に非核化のための1年間の猶予を与え
る意味があったのであり、進展がなければ、1年後にアメリカが再び軍事的選択にも
どる、という分析を提起しています。
私は、用田氏の議論に賛成できません。アメリカは、北朝鮮に対する軍事的攻撃は
90%できないのです。だから、米朝首脳会談の失敗の意味は大きいのです。
用田氏が「日本には中国、北朝鮮、反日化する韓国と対峙する覚悟が必要になって
いる」という見解には賛成です(そのために、どのような手段をとるべきかでは、賛
成の点も不賛成の点もありますが)。
茶番となった「一帯一路」
石平氏が、以下の論稿を発表しています。
*石平「茶番となった「一帯一路」 今や風前のともしび、四面楚歌の状況」
http://www.sankei.com/column/news/180628/clm1806280006-n1.html
石平氏は、昨年1年間で、パキスタンやネパール、ミャンマーで中国関与のインフ
ラ建設案件が中止や延期に追い込まれ、先月にはマレーシアがマレー半島高速鉄道計
画の廃止を表明するなど、中国の「一帯一路構想」が窮地に立っていると分析してい
るのです。
石平氏の分析には鋭いものがあります。しかし「風前の灯」とは、やや過大評価で
はないでしょうか。
中国国内の「異論」が表面化?
ブルームバーグニューズが、米中貿易戦争につき、中国国内で中国共産党指導部に
対し「異論」が発生しているようだ、
と報じています。きわめて注目すべニュースです。「フェイクニュース」でないで
しょうね。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-26/PAWNF36KLVRE01
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以上
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