[CML 052970] 日米の戦争挑発を許さない!朝鮮半島に平和と統一を!6・24集会

吉田 宗弘 mnhryoshi at yahoo.co.jp
2018年 6月 23日 (土) 08:57:27 JST


反戦反天皇制労働者ネットワークの吉田です。
 
12日、米朝首脳会談が行われました。会談前に集会の案内をしておりますが、首脳会談を踏まえて下記の集会・デモを行います。直前になりましたので、再度参加を呼びかけます。
 
■日米の戦争挑発を許さない!
朝鮮半島に平和と統一を!6・24集会
  ◇日時 6月24日(日)13時30分~16時30分    
         集会後 デモ
◇場所 エルおおさか南館
(大阪地下鉄谷町線「天満橋」下車 徒歩7分)
◇講演 米朝首脳会談と日本と私たち
◇講師 森 正孝さん(「侵略」上映委員会)
◇参加費(資料代含む) 1000円(経済的に厳しい方は受付まで)
◇主催 参戦と天皇制に反対する連続行動
 
●米朝首脳会談―「協議へのスタート地点」
6月12日、シンガポールで朝鮮民主主義人民共和国(以下、「共和国」)金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と米国トランプ大統領の首脳会談が行われ、声明が発表された。会談決裂とならず「ひとまず安堵」の空気が流れた。マスメディアは、戦争の危機を繰り返しながら65年も停戦が続いた朝鮮戦争(1950-53年)の終結と朝鮮半島の非核化について「協議に向けたスタート地点に立った」と報道した。会談の合意事項は、①米国による「共和国」の安全保証、②朝鮮半島の完全な非核化に向けた「共和国」の努力、③朝鮮半島の持続的かつ安定的な平和を構築する双方の努力、④朝鮮戦争戦死者(米兵)の遺骨送還である。
トランプは記者会見で、対「共和国」制裁については当面、現状維持(続行)と強調し、「共和国」との国交正常化は可能な限り早期に行いたいが時期尚早と発言した。また、「共和国」の安全保証となる終戦宣言も「近い将来」に先送り、在韓米軍の規模縮小も言及はしたが、それ以上はしなかった。そして、米国が何よりも要求する朝鮮半島の非核化について「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」という表現を声明に明記しなかったが、金委員長が約束したミサイルエンジン実験場の閉鎖には、「米国と国際社会が多くの人を投じ北の非核化を検証する」との態度を示したのである。それは、「共和国」の安全保証は非核化終了後、という「リビア方式」――核超大国・米国の核独占を脅かすものは許さない
という帝国主義的支配方式、つまり事実上の「共和国」破壊方針がなお生きていることを示したのかもしれない。
いうまでもないが、今回の首脳会談は、まさにスタートであって、いつまた、逆走するかもしれない。「安堵」はいつまでも続くわけではない。逆走の阻止は、南北朝鮮人民と彼らと連帯する日・米・中の民衆の闘いにしかない。 
 
●朝鮮半島の平和と統一 南北朝鮮人民の「一途な願い」
ところで、米朝首脳会談を前に行われた4月27日南北首脳会談で合意された「朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言」は、南北朝鮮人民の歴史的な「一途(いちず)な願い」「これ以上先送りできない時代の切迫した要求」で貫かれている。それは米朝首脳会談に大きな影響を与えたことは言うまでもない。宣言は概略、次の内容だ。
両首脳は、朝鮮半島にこれ以上戦争はなく、新たな平和の時代が開かれたことを8千万同胞と全世界に厳粛に宣言した。
 両首脳は冷戦の産物である長年の分断と対決を一日も早く収束させ、民族的和解と平和繁栄の新しい時代を果敢に開く。
1 南と北は、南北関係の全面的で画期的な改善と発展を成し遂げ、断絶した民族の血脈をつなぎ共同繁栄と自主統一の未来を繰り上げる。
2 南と北は、朝鮮半島で対立する軍事的緊張状態を緩和し、確固たる平和体制を樹立する。これ以上先送りできない。
(1)南と北は、いかなる形の武力も互いに使用しない。不可侵合意を再確認し、厳格に遵守していく。
(2)南と北は、軍事的緊張が解消され、互いの軍事的信頼が実質的に構築されることによって段階的に軍縮を実現していく。
(3)南と北は、停戦協定締結65年になる今年、終戦を宣言し、停戦協定を平和協定に転換し、恒久的で堅固な平和体制構築に向けた南北米3者または南北米中4者会談の開催を積極的に推進していく。
(4)南と北は、完全なる非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した。
 
●南北および在日朝鮮人との連帯こそ日本人民の歴史的道義
 トランプの「共和国」に対する要求は、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」である。米国に楯突き、核・ミサイルの開発・保有するなど、断じて許さないというわけだ。なぜなら、世界支配の土台である米国の核保有・使用独占が揺らぐからだ。だから米国は自国の核独占を貫くため、全世界の非核化――核兵器禁止条約に反対する(米国の核の傘の下の日本も同じ)。全世界の非核化を拒否し「共和国」の「非核化」を要求するこの論理は、まさに核帝国主義の論理である。決して平和の論理ではない。
 「共和国」は休戦以来65年、米国の核の脅威に向き合ってきた。こんな国は他にはない。朝鮮戦争の際には、免れたとはいえ、核による全滅の危機に直面した。休戦のわずか4年後、米国は休戦協定に違反して核砲弾、核地雷、核ミサイルを韓国に持ち込んだ。91年の撤去までの35年間、核を持たない「共和国」は米国の核に威圧されつづけたのである。そして、いまも、核戦争の緊張のなかに叩き込まれている。この緊張は、位相は違っても、韓国民衆の緊張でもある。
それだけに、南北朝鮮人民の「一途な願い」である朝鮮半島の平和と統一の「スタート地点」は重要であり、逆走は絶対に許されない。米国と日本の戦争挑発を断じて許してはならない。
朝鮮半島の非核化は、なによりも朝鮮人民を軍事的緊張に叩き込んでいる米国および米韓日の戦争態勢・軍事行動の除去と一体でなければならない。朝鮮の分断と朝鮮戦争に加担してきた日本は、侵略・戦争・植民地支配50年の反省をも踏まえて、米日韓軍事(戦争)態勢と制裁をやめなければならない。私たち日本の民衆は、米日政府の戦争挑発を許さず、平和と統一に向けて闘う南北・在日朝鮮人民に連帯しよう。集会・デモへの参加を。
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参戦と天皇制に反対する連続行動
 大阪市淀川区十三東3-16-12 Fax  06 (6303) 0449
*6・24集会に賛同を。
賛同費は個人・団体とも1000円  「6・24」集会と明記を
  郵便振込 00900-8-168991
  口座名称 反戦反天皇制労働者ネットワーク
          (2018/06/14)


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