[CML 052795] 血縁は関係ないの映画なり 「万引き家族」是枝裕和

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2018年 6月 3日 (日) 08:27:11 JST


映画「万引き家族」 <http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/>

21年ぶりにカンヌ「パルムドール」なので、先行上映を見に行った。

昨年の「三度目の殺人」
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/d58674e6e5d022531263045f6d52f60d>
の是枝裕和監督が、脚本と編集もやってる。

*冒頭に万引き少女。小学生が親と一緒に組んでやってる衝撃! と思ったら、少年。*

*万引き家族とあるが、全員が万引きしてるわけじゃない。*生活費の足りないぶんを盗む。貧困ゆえだ。

そのうち日雇い人夫の父モドキは、現場で怪我をするが労災はおりない。

クリーニング店で働く母モドキ安藤サクラ
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/f3e6e832046a91894e26a0cd690f10e2>
は、時短のすえに解雇。

「学校に行くのは一人で勉強できない奴だ」とつぶやく祥太、存在感ある。

コロッケに釣られてきた幼児は、体に傷がついてるが「転んだ」と嘘をつく。妹モドキ。

女子校の制服を着て風俗店バイト姉さんも、家族モドキ。

そして家主である婆さんモドキ樹木希林
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/7148afebfc8e452a8341bfe497dc707d>。
この前と顔が違うなあと思ったら、入れ歯をはずして役作りしてるんだ。

疑似家族だが、実際の家族よりも絆は強い。だが、個人商店や庶民から盗んで良いのか? 駄菓子屋が閉店した張り紙を見て、少年は考える。

矛盾は破綻を生む。そして決壊する。

母性。既成の母性と違う、そう血縁じゃないよ。安藤サクラ
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/f3e6e832046a91894e26a0cd690f10e2>
は敢闘賞もの。

ポスターに「盗んだのは、絆でした」と、ちいさな文字。

しゃれた音楽だなあと思ったら、細野晴臣。佳作。



-- 
大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


CML メーリングリストの案内