[CML 053260] オウム囚!大量処刑 改元・五輪まえ故?
大山千恵子
chieko.oyama at gmail.com
2018年 7月 28日 (土) 08:11:28 JST
とうとう、ここまで来てしまった。昨年の死刑執行の際に上川陽子法務大臣は「再審請求を行っているから執行はしないという考え方は採っていない」と言いきった。つまり、「よもや冤罪なんて考えずに粛々と殺すぞ」宣言だ。
そして三月にはオウム死刑囚の大量移送。前代未聞の大量処刑を一箇所で行えないから、ばらばらに分散留置。やるき満々。
そして七月六日の七人の、同時処刑。確定順でいうと、五十人抜き!で麻原彰晃こと松本智津夫さんの処刑。法務省は同一事件同一執行の慣例を破り、教祖と教団内省庁の「大臣」を殺した。オウム真理教に対する政治的抹殺だ。
東京・大阪・広島・福岡での、分散大量殺人。処刑まえに名前がリークされるのも異例。テレビは用意された死刑囚の写真に「執行」シールを貼る特別番組。娯楽か?執行場面だけが不可視化された公開処刑。
天皇代替わりとオリンピックという祝祭まえの政治的「おかたづけ」だ。前日は、大雨情報がでていたなか安倍首相らが衆議院議員宿舎で宴会。上川法相が最後に万歳三唱の音頭をとる。これが法治国家か。その後は、首相が天皇のように被災地訪問。
すぐにも用意された第二弾かと思いきや、二七日まで間が空いた。いわゆる先進国は皆な死刑廃止、野蛮国の米国ですら二十州で廃止してる。国際的批難を交わすために、前半と後半に分けた。ほとぼりがさめるまでの二十日間か。ようするに七月で計十三人。異常だ。
百年前の幸徳秋水ら十二人への処刑執行を思い出す。天皇暗殺計画は、ほぼ冤罪。無政府主義者の内乱企図に対する集団処罰の論理。個々の行為の個人責任ではなく、集団犯罪に加担したという「団体責任」なのか。死刑判決は二四人(恩赦含む)重刑がんがん。主義者や同調者を殺戮した歴史を思い出さざるを得ない。
省庁制を造り「国家」を標榜したオウム真理教に対する、国家権力の殺戮。
裁判一審の途中から心身喪失状態だった松本さん以外にも精神を病んでいた死刑囚がいたことを、抗議集会で知った。病気なのに診断も治療もせずに何十年も閉じ込めて、最後は政治ショーに利用、吐き気がする。
遺体を誰に渡すかのマスコミ報道も怪しい。本人の意志を確認したと、一方的に言う拘置所。検証することもなく、早さを競う垂れ流し報道。
死刑執行は、カンフル剤?珍しい余興?殺人(処刑)による憂さ晴らし? こんなことを許してはいけない。
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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama
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