[CML 053211] IK改憲重要情報(261)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2018年 7月 22日 (日) 17:21:59 JST


IK改憲重要情報(261)[2018年7月22日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。

(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。

http://www.southcs.org/
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(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください。)

   韓国・北朝鮮の現在を知り、
   考えるための2冊の本

 私の考えでは、アメリカが北朝鮮との非核化交渉の迷路に入ったため、韓国・北朝
鮮の現在の状況をもっと正確に分析したうえで、大きく将来の展望を考える必要があ
るのでは、と考えています。
 その観点からすると、以下の、ごく最近の2冊の本が興味深い内容を提起していま
す。賛成できないと感じられる点も多々あるとは思いますが、最近の事実を踏まえた
シャープな分析は、我々を確実にINSPIREすること
でしょう。


*シンシアリー『韓国人による罪韓論』
 扶桑社新書

 著者は、韓国人で、韓国の歯科医院を休業して、日本で執筆活動を展開していま
す。
 この本は、2017年末から2018年6月までの韓国を分析しています。
 この本の特徴は、目線が非常に低いということです。日本人の執筆者にありがちな
上からの決めつけはありません。ああそうか、そうだから韓国人はこのように考える
のか、ということが、よく分かります。
 私の関心から言えば、韓国の市民団体が権力化し、序列化が進んでいる事、イン
ターネットでも「ムンパ」と呼ばれる勢力が組織され、序列化されていることが、気
になりました。これは、社会が全体主義化していることを意味します。
 もう一つ私の勉強になったのは、文在寅の南北連合論が、盧泰愚の1989年の南北連
合論を継承したようなポーズをとりながら、実は、それを換骨奪胎し、言わば助走段
階なしに北と連邦制へ突き進むという危険な論理を秘めているということ、連邦と
言っても、今日では「自由民主主義」という枠が取り払われているということです。
 著者は、保守派の立場から「『平和』という酒に酔ってしまった文在寅政権と韓国
民は、大韓民国という国家の立ち位置を完全に見失ってしまいました」と嘆いていま
す。


*呉善花・加藤達也『韓国・北朝鮮はこうなる!』ワック株式会社

 呉善花氏は、日本に帰化した韓国研究者、加藤達也氏は、産経新聞ソウル特派員時
代に朴槿{_大統領(当時)の名誉を棄損したとして起訴されたが無罪確定したジャー
ナリスト。

 呉善花氏は、こう述べています。「このままだと、韓国は北に呑みこまれ、金正恩
大統領が誕生。そして、韓国は貧しい低開発国に転落します。」
「日本にとっては、もし韓国と北朝鮮が「反日」を共通の理念として統一されること
になったら、さきほどもお話ししてきたように、いま以上に苦境に立たされることに
なります。日本人は、その危険性がどこまでわかっているのか。平和ムードに流され
て、日本もこの流れに乗せられてしまう危険性があります。」
「私は、日本が声を大にして真の意味での人権外交をやればできるし、そのために
は、アメリカをはじめとする国際社会に働きかけていくしかないと思う。そうしない
と、日本は、戦後賠償金として膨大なお金を北朝鮮に支払うだけになり、さらに、慰
安婦問題、竹島問題などで責められるばかりになってしまう。そんな理不尽なことは
あってはなりません。」

 加藤達也氏は次のように述べています。「アメリカは短期決戦で2020年いっぱいで
決着させる方針をかかげていますが、今後、北朝鮮の言い分に乗ってどこまで何を
やったかという段階に応じて、制裁解除するというステップバイステップの対応に引
き込まれるかもしれない。アメリカがくれぐれも前のめりにならないように注視して
いく必要があります。また、対話ができる状態、協議体を壊したくないアメリカ国務
省は、核廃棄への期間が極めて長期(少なくとも3~4年)の渡るだろうという見通し
に立つことを受け入れてしまうかもしれない。何を言い出すかわからないトランプ政
権を頼みの綱としている現実がある日本としては、アメリカにぶれない姿勢を強く求
めると同時に、戦略的な視野を持つべきです。」
「日本の世論も、北朝鮮がその意味でいかに怖い国かをしっかりと認識しなければな
らない。いまのままでは、数人の拉致被害者が戻ってきても、それでは問題解決には
ならない。北朝鮮に核放棄させて金体制を崩さなければ、どうにもならない。北朝鮮
の独裁体制が崩れるしか、明るい未来は無いと思います。」

________________

           以上
 





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