[CML 053141] 天皇出席の「明治・北海道150年式典」反対!7・16関西集会
吉田 宗弘
mnhryoshi at yahoo.co.jp
2018年 7月 13日 (金) 14:49:05 JST
反戦反天皇制労働者ネットワークの吉田です。
期日が近くなりましたので、改めて呼びかけます。
7月16日は「海の日」です。「海の日」は、太平洋戦争直前の1941年6月に、来るべき対米英蘭開戦を前に制定された「海の記念日」を復活させたもの。「海の記念日」は1876年に明治天皇が北海道・東北「鎮撫巡行」の帰途、明治丸(皇室の御召船)で横浜に帰着した7月20 日を記念して制定されており、「海の日」(7月20 日)もこれを引き継いでいます。参戦と天皇制に反対する連続行動は毎年、「海の日」反対を掲げて集会・デモを行ってきました。今年は、連続行動と北方領土の日反対!アイヌ新法実現!全国実行委員会・関西が共催して下記の集会を開きます。
■ 天皇出席の「明治・北海道150 年式典」反対!7・16関西集会
日時 7月16日(日)午後1時30分~4時30分
場所 国労大阪会館1階ホール(JR環状線「天満」下車 徒歩3分)
DVD上映「聞こえない声」(アイヌ民族遺骨問題ドキュメンタリー 60 分)
講演 アイヌ民族と北海道150年
講師 木村二三夫さん(平取「アイヌ遺骨」を考える会共同代表)
参加費(資料費含む) 1000円 (経済的に厳しい方は受付まで)
主催 参戦と天皇制に反対する連続行動/
北方領土の日反対!アイヌ新法実現!全国実行委員会・関西
● 天皇代替わり国家儀礼と連結した「明治・北海道150 年式典」反対!
きたる8月5日、天皇アキヒトが出席して「北海道150 年式典」が札幌で開催されます。「北海道150年事業実行委員会」( 会長:高橋はるみ知事) は、基本理念として「積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、感謝し」「未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会をめざして」をかかげています。「北海道開拓」を「先人の偉業」とたたえ官民あげて「祝う」というのです。「先人」とは、日本の天皇と支配階級です。その「偉業」とは、「明治」天皇ムツヒトが発した「蝦夷地開拓の下問書」によって本格的に国家事業として行った「開拓」、日本の近代化です。アイヌモシリ (人間の静かなる大地)
の略奪・植民地支配です。1890年までの20年間で北海道7万8千平方キロの4分の1にあたる森林2万平方キロ ( 200万町歩) を皇室の財産として略奪しました。そして、アイヌモシリをロシアの南進から天皇制国家を防護する「皇国の北門」としたのです。それは、アイヌ民族虐殺・差別・同化政策と一体で、天皇を頂点とする日本の近代国家形成の端緒を開くものでした。
「北海道150年」式典はこうした「開拓」(侵略・植民地化)賛美の式典であり、安倍政権の「明治150年」事業です。この式典に天皇が出席します。式典を権威づけ民衆に「開拓」の精神を叩き込み祝うわけです。もちろんそれは、天皇代替わりの内容でもあります。
● 天皇の 「皇国の北門」再確認反対!
アキヒトはさる3月28日、2年前のこの日、自衛隊が初めて配備され、「国境の砦」と変質させられた「日本の最西端 (最南端) 」、沖縄・与那国島を訪問し、自衛隊に歓迎されました。天皇による自衛隊駐屯の宣撫工作です。そして8月、今度は「日本の最北端」利尻島の訪問です。利尻島は、アイヌ民族にとってサハリン、クリル列島、アムール川流域への交易の海路( 拠点) でしたが、和人(日本人)資本の強搾取と和人の大量の入植( 植民) もあって民族絶滅の危機にさらされました。利尻島を含むアイヌモシリ訪問は、アイヌ民族虐殺・差別・同化政策の上に立った「皇国の北門」の再確認といってよいでしょう。
● 「開拓史観」を克服し、「明治・北海道150 年」式典」反対を闘おう!
アイヌ・琉球民族の遺骨を郷里に返せ! 白老「慰霊・研究施設」建設反対!
こうした「開拓」=侵略のなかで、北海道大学をはじめ東大、京大、阪大などは、国策としての差別的「アイヌ研究」――アイヌ民族を「劣等な人種」、「支配されて当然の人種」とするための「研究」――を行うため、アイヌ民族の遺骨や副葬品を共同墓地から盗掘しました。植民地の琉球、朝鮮、台湾においても同じす。アイヌ民族はこの差別的植民地主義的「アイヌ研究」に反対し、遺骨・副葬品の返還を要求して闘い続けています。琉球民族も遺骨返還要求運動を開始しました。
世界の先住諸民族は長年の闘いによって2007年9月、「国連先住民族権利宣言」を勝ちとりました。それには、民族の自決権とともに、第12条で「遺体・遺骨の返還の権利」を明確に規定しました。しかし、日本政府は宣言に賛成しても、履行しません。相変わらず遺骨は研究材料であり、アイヌ民族の遺骨を白老「慰霊・研究施設」に集約するといいます。どこまでも、アイヌ民族に対する人権侵害や主権のはく奪をやめないのです。これも「北海道150年式典」の内容です。アイヌ民族が怒りをもって反対するのは当然です。
私たちはアイヌ民族に連帯し「明治・北海道150年式典」反対を闘いましょう。
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連絡先
参戦と天皇制に反対する連続行動
大阪市淀川区十三東3 -16 -12 Tel/Fax 06 (6303) 0449
*7・16集会に賛同を
賛同費は個人・団体とも1000円 「7・16」集会と明記を
郵便振込 00900 -8 -168991 口座名称 反戦反天皇制労働者ネットワーク
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