[CML 051462] 新刊案内:小川幸造・藤井匡・前田朗編『語られる佐藤忠良――彫刻・デザイン・美術教育』
Maeda Akira
maeda at zokei.ac.jp
2018年 1月 13日 (土) 12:43:08 JST
新刊のお知らせです。
小川幸造・藤井匡・前田朗編『語られる佐藤忠良――彫刻・デザイン・美術教育』桑沢文庫11(アイノア、2017年)
http://www.ainoa.co.jp/publ/publ_kuwazawa.html#bunko11
http://www.kuwasawa.ac.jp/books.html
<日本を代表する彫刻家であり、教育者としても後進の指導に携わった佐藤忠良。本書は彫刻史におけるその位置づけを踏まえた上で、佐藤を総合的に捉える為、彫刻以外の分野の足跡、弟子が語る佐藤忠良、この2軸を中心に展開された、東京造形大学の講義録です。>
目次
はしがき
第1部佐藤忠良が遺したもの
1.佐藤忠良の生涯/前田朗
2.佐藤忠良と日本近代彫刻/藤井匡
3.西洋美術史における佐藤忠良/池上英洋
4.佐藤忠良の教育観/齊藤亜紀
5.佐藤忠良の本の仕事/三上満良
6.佐藤忠良の絵本を読む/前田朗
第2部佐藤忠良の弟子たち
1.他人と違うことだけが個性ではない/田村史郎
2.佐藤忠良の人柄と言葉/笹戸千津子
3.三木俊治はいかに佐藤忠良に逆らってきたか/三木俊治
4.続ける才能/小川幸造
5.人・時を語る/井田勝己
6.岩野勇三の生涯と作品/前田朗
第3部講座の内容と知見
「佐藤忠良の美術とデザイン」の各講義を振り返って/齊藤亜紀
あとがき
*
佐藤忠良は東京造形大学の初代彫刻教授です。また、札幌二中(現・札幌西高)の卒業生です。前田にとっては高校及び大学の先輩ということになります。2015年度に、佐藤の弟子の小川幸造(彫刻家、東京造形大学教授)と「佐藤忠良の美術とデザイン」という総合講座を実施しました。美術史の藤井匡(東京造形大学准教授)、池上英洋(東京造形大学教授)、宮城美術館佐藤忠良記念館の三上満良、佐藤の弟子の三木俊治(彫刻家、元東京造形大学教授)、笹戸千津子(彫刻家)、井田勝己(彫刻家、東京造形大学教授)等の協力により、学生には大変好評を博しました。本書はその記録です。講座の毎回の記録は、美術教育教員の斎藤亜紀(東京造形大学卒業生)の協力により活字にすることができました。100枚を超える写真を収録しましたので、著作権交渉だけでも大変な苦労でした。
デザインや本や美術教育の仕事も射程に入れ、また5人の弟子たちが思い出を語ることによって、「生涯彫刻家」の佐藤忠良に多面的に光を当てる試みです。
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