[CML 051359] 強姦の「ブラック・ボックス」 警察マスコミ検審そして黒塗り
大山千恵子
chieko.oyama at gmail.com
2018年 1月 2日 (火) 15:35:37 JST
「救援」紙十月号にて『ミズーラ
名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』、いかに知り合いからの強姦が多いか。いかに隠蔽されるかを、まざまざと紹介した。そして元TBSテレビ・ワシントン支局長に襲われた詩織さんの例を報告した。
その後に彼女は、逮捕状まで出ていたのに直前に止まった事件、その告発書『ブラック・ボックス』を実名を表して上梓した。伊藤詩織、文藝春秋・刊。
すぐさま読んだのだが、ミズーラのときより衝撃が深かった。自力歩行できない彼女をホテルに連れ込む映像がある。タクシーの運転手の証言もある。それなのに何故、事件にならないのか。
警官が示談を斡旋する、警察車両で弁護士のとこへ連れていく、相談に同席する。ありえないでしょ。
そして(薬剤を使ったとしか思えない)強姦者山口敬之は「総理」という題名の本を幻冬舎から出す提灯持ちマスコミ人。あまりの露骨な癒着に悪夢にうなされたよ、わたし。
ところが勇気ある出版後も、この国では詩織さん強姦事件を殆ど報道しない。BBCなどの外国メディアは、きちんと報道しているのと非常に対象的だ。
そのような危機的状況のなかで、わたしが理事をしている「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」八木啓代が、検察審査会の議決書に不審を抱いて開示を求めた。
なぜなら議決書に説明がない。どういう証拠を検討したのかも不明。しかも、補助弁護士名も記載されていないからだ。
先月ようやく開示されたが、恒例のこととはいえ不開示の文書が多い。
議事録はおろか、検察審査員の選定基準も公開されないし、どういう説明をしたかという記録も出さない。開催日程も、どういう資料が配布されたのかも、出ない。その理由が素敵。「個別の審査事務に関する文書」であって、「行政文書」じゃないんだと。そして、平均年齢のわかる審査員選定録は廃棄したんだと。
陸山会事件の時から問題になっていたことだし、これらの文書の不開示は想定内。
今までの開示文書と一点違う点。今まで公開されていた、立会判事と検事の氏名が、黒塗り。検審事務局によると、筆跡や印影は個人情報に当たるという判断が今回からなされたため、非開示になったとのこと。へえー。印影はともかく、公務員の筆跡が個人情報って。それも、今回からか。
そう、検審も腐っている。なんとも立派な法治国家だこと。ことしこそ風穴を開けようぞ。
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-42526640
BBC: 日本でも「#MeToo(私も)」の声 伊藤詩織さんの話
http://www.bbc.co.uk/programmes/p05r58zm
BBC: Japan's #MeToo Moment
勇気もち「Black Box」あけてみる 伊藤詩織だ文藝春秋
<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/6dc3142e2088cab6f767d23e5b3480c1>
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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama
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