[CML 051354] 2018年、市民も野党も腹を決めて

OHTA, Mitsumasa otasa at nifty.com
2018年 1月 1日 (月) 16:32:55 JST


[転送・転載歓迎します。重複受信の際はご容赦ください。]

2018年は市民も野党も腹を決めて取り組みたい年です。目をつぶって野党第一党に投票して反自民政権を、という政治構想は破綻しています。世論を掘り起こして政治的うねりを起こさない限り、自民の支持率を乗り越えることはできません。

太田光征

*

昨年は思いもかけず、籠池夫妻が暖房のない拘置所で長期勾留されるという事態を受け、ツイッター界などで日本の人質司法の問題が注目されましたが、では山城博治さんの時はどうだったか、人民新聞の編集長の時ははどうだったか、また世界に目を向ければ、イスラエルに占領されているパレスチナ、特にガザは丸ごと監獄状態、電力の兵糧攻めで丸ごと凍えている、とっくの昔に丸ごと #Metoo の叫びを上げているのに、と思わざるを得ません。
伊藤詩織さんレイプ事件のもみ消し疑惑でも、幾つもの海外大手メディア、特にニューヨークタイムズが、加害者の山口敬之氏を写真付きで報道する一方で、国内メディアは相撲界の報道に狂奔するばかりで、相変わらずメディアの機能不全を見せつけられました。
司法とメディアについては不平不満がそれなりに表面化されるからまだしも、選挙法制となると、身体的な被害性がない事件特性が手伝ってか、(平等な国民主権を毀損する)小選挙区制の批判は負け犬の遠吠えになるから選挙直後は言わない方がいいとか、政権交代しないと変えられないといって、一向に異議申し立てが盛り上がらないのです。
戦前から引きずる公選法は、世界一高額の選挙供託金や戸別訪問の禁止など、普通選挙を禁止するための法体系、つまり基本的人権の侵害体系になっているにもかかわらず、その改正が声高に主張されません。
司法・メディア・選挙制度という民主主義インフラがこれだけガタガタでも、どうも市民と野党はこれらを国会の俎上に載せて政治課題化しようという気概がほとんどありません。
野党第一党ですら、米軍の辺野古新基地建設に反対する世論を盛り上げよう、という当たり前の方針をはっきりと打ち出しません。反米のレッテルが怖いというのが理由のようです。
自民党や公明党が取り組むはずもないが、野党が取り組むべき政治領域を積み残しているからこそ、野党は与党に勝てない。与党に負けているのではなく、野党の責任そのものを果たしていない不戦敗が野党の負けの内実だろうと思います。
市民と野党は腹を決めて、有権者の支持が不十分な政治領域でも、世論を掘り起こして、政治潮流を創ることで政権交代を達成する、という政治構想に切り替えましょう。
「反米」という言い方がおかしいわけで、「正常な対米関係」を追求して、日本本来の平和外交の潜在力を取り戻さなければ、日本の米軍基地の中でちっぽけな米軍普天間飛行場の撤去はおろか、絶対的に喫緊に日本の支援を必要としているはずのパレスチナなどの人々の苦境を救うことはできません。

以下、ツイッターで得た情報を紹介する形で、パレスチナの窮状が照らし出す日本の義務について、訴えさせてもらいたいと思います。

ネルソン・マンデラ「我々は、パレスチナ人の自由なくして我々の自由が不完全であることを痛感している」。

NelsonMandelaさんのツイート: ""But we know too well that our freedom is incomplete without the freedom of the Palestinians" #NelsonMandela #PalestineDay #Solidarity https://t.co/fuNMbkiqgw"
https://twitter.com/NelsonMandela/status/935747835768770566


なぜ西側はマララ・ユスフザイを賞賛するのに、アヘド・タミミを無視するのか、とマララを擁護する学者のShenila Khoja-Moolji氏。国家主体による暴力の容認、差別的人道主義、殖民植民地主義への抵抗という西側が評価しない女性エンパワーメントが要因と指摘。イスラエル軍により拘束された16歳のパレスチナ人少女アヘドも、占領の不正義に抵抗してきた。

Why is the West praising Malala, but ignoring Ahed?
https://www.aljazeera.com/indepth/opinion/west-praising-malala-ignoring-ahed-171227194606359.html


#MeToo ロサンゼルス運営委員でコードピンク活動家のテイラー・モーリーと同活動家のアリエル・ゴールドが、#MeToo 運動はイスラエル軍により拘束された16歳のパレスチナ人少女アヘド・タミミらの解放を呼び掛けるべきと主張。同感です。パレスチナは丸ごと監獄状態、丸ごと #MeToo 状態。#FreeAhed

Where is the #MeToo movement for Ahed Tamimi ? Mondoweiss
http://mondoweiss.net/2017/12/where-movement-tamimi/


#FreeAhed要求署名(コードピンク)
http://www.codepink.org/freeahed

アヘドらの拘束については、下記を参照してください。

イスラエルによるパレスチナ人児童拘禁の約45%は夜襲によるーー野党は日本の平和外交の立て直しを!
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/455781437.html


CML メーリングリストの案内