[CML 054417] 現代社会は分断の時代であり、一方の主張が、他方の陣営に届かない、 時代であったとしても、 優れた音楽、優れた芸術は、その存在だけで人の心に入っていける、ということ。それが普遍ということになるでしょう。私たちは音楽を磨かなければならないし、その努力なしには「届けること」は成立しない。さらに言い換えれば、心から音楽を喜び合う姿を社会に示していく、
京都の菊池です。
ekmizu8791 at ezweb.ne.jp
2018年 12月 2日 (日) 10:10:54 JST
現代社会は分断の時代であり、
一方の主張が、他方の陣営に届かない、 時代であったとしても、
優れた音楽、優れた芸術は、
その存在だけで人の心に入っていける、ということ。
それが普遍ということになるでしょう。
私たちは音楽を磨かなければならないし、
その努力なしには「届けること」は成立しない。
さらに言い換えれば、
心から音楽を喜び合う姿を社会に示していく、これこそが、平和への強いメッセージなのだ、と。
自戒の念を込めて、そう思います。
本日初演。
京都の菊池です。
下記の歌に興味を持たれた方は、
神戸市役所センター合唱団
https://kobe-center.wixsite.com/center01
が、今回の演奏会の記録CD を発行するので、
問い合わせてみてください。
本日午後行われる
神戸市役所センター合唱団
https://kobe-center.wixsite.com/center01
の、
神戸市役所センター合唱団
第41回定期演奏会
♪信長貴富作曲による委嘱作品第2弾 本演奏会初演♪
作詩門倉 詇 作曲 信長貴富 混声合唱曲集「あれは風だったのですか」
日 時 2018年12月2日(日)13時半〜
会 場 神戸新聞松方ホール(JR神戸駅から南へ徒歩5分)
入場料 一般 3000円 大学・高校生2000円
小中学生・障害者 1500円
*当日300円増
ゲスト 信長貴富(作曲家)スペシャルミニトークあり
のメイン曲は、
門倉 詇(さとし) さんの詩を、
信長貴富さんが作曲し初演の
混声合唱曲集「あれは風だったのですか」 です。
作曲された、信長さんは、
うたごえ新聞2018年11月19日号で
この歌を含めてについて、下記のように語っています。
「・・・
めざしたのは、
わかりやすくメッセージが届くということ。
“うたごえ”の演奏会に参加される方はほとんどが平和が大切とか、憲法九条をまもりたいという
意識が下地にある。
そういう意識を持っていない人は演奏会に来られないでしょうから、
メッセージは届かない。
そういう主張が届かない結果として
安倍政権が続いていってしまうということを
なんとかしたいと。
そのためには
作品は主張だけではなく、
だれの心にもしみこむメロディが大事で、
メロディに惹かれて聴いて
気づいたらことばが入っていたというあり方が必要かなと、
そこをめざしました。
それと曲のバランスです。
・・・
門倉 詇(さとし)さんの詩から、詩の数としては100篇くらいから最終的にこの6篇になりました。
1 あれは風だったのですか
2 ゲーム
3 あと三分
4 Children on the Road
5 免罪符の唄
6 鳩とかもめ
・・・
中でもこの詩を、と選んだのはタイトルの「あれは風だったのですか」。
・・・
“あれ”とは。
戦争の記憶です。この詩が書かれたのは1970年代ですから、日本は経済が発展し、ビルが建ち並んでいく。戦争の記憶がだんだん消えていく時代になるのですが、まだあの時代、ふとした風景のなかに戦前を感じる。このあたりは少し前、焼け野原だったとか。そういう消えゆく空気があったと思います。
今、そういう“あれ”を思い起こさせる“風”のようなものが、ほとんどなくなっていっています。沖縄にはあると思いますが。若者はほとんど知らない時代になっているのではないかと」。
「・・・
そして、これはある意味で、教育の成果だと思いますが、本当に若い世代が無関心、従順に上の言うことを信じちゃう。
今は情報戦ですからどっちの情報をつかむかで見えてくる風景がまるで違う。情報で押し切られてしまうのはまずいので、
がんばって発信するしかないですね。
聞きたくない人、
通り過ぎてしまう人
に届くように、
ニュートラルに、中身に分け入って主張に気づくという戦略が必要ですね」。
そして、
こうも、この曲について、
覚悟を述べています。
メッセージ
『あれは風だったのですか』初演に寄せて
より
「・・・
今作、混声合唱曲集「あれは風だったのですか」 も前作混声合唱組曲「きみたち」同様、平和への願いを湛えた作品となりました。
今回まず考えたことは、
平和へのメッセージをさり気なく示すことでした。
歌として普遍性を持たせること、芸術に昇華させることと言い換えることもできるでしょう。
今回、 門倉 詇(さとし)(1935ー2009) の複数の詩集から、音楽的なバラエティを考慮しつつ6つの詩を選び、
全体を通して
現代社会を浮かび上がらせる構成を作りました。
さり気なく示す、とは何か。
これは、実は大問題だと思っています。
現代社会は分断の時代であり、
一方の主張が、他方の陣営に届かない、
つまり、互いに自身と親和性のあるグループの外にある考えに触れることがなく、主張の乖離 (かいり)がデフォルメされていく流れになっていると思うのです。
この時代にあって、強い信念をひたすら訴えるだけでは、あちら側には届かない、見向きもされないということが起こります。
戦略としての「さり気なさ」が必要だと。
もう一点は音楽、あるいは芸術の在り方に関わる視点です。
優れた音楽、優れた芸術は、
その存在だけで人の心に入っていける、ということ。
それが普遍ということになるでしょう。
私たちは音楽を磨かなければならないし、
その努力なしには「届けること」は成立しない。
さらに言い換えれば、
心から音楽を喜び合う姿を社会に示していく、これこそが、平和への強いメッセージなのだ、と。
自戒の念を込めて、そう思います。
本作がその理念に叶うものであるか、
演奏を通じて厳しく問われなければならないと思っています。
*引用ここまで
歌い手たちにより、今日の初演、
どのような歌の姿、世界が立ち上がるか、
ご期待ください。
当日の案内になり、すみません。
もし、今日直に聞けないけど、
この歌に興味を持たれた方は、
神戸市役所センター合唱団
https://kobe-center.wixsite.com/center01
が、今回の演奏会の記録CD を発行するので、
問い合わせてみてください。
京都の菊池です。の連絡先
ekmizu8791あっとezweb.ne.jp
(送信の時は、あっとを@に変更して送信してください)
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