[CML 052460] IK改憲重要情報(224)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2018年 4月 30日 (月) 17:00:15 JST


IK改憲重要情報(224)[2018年4月30日]



私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。



(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)



弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884



河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。



http://www.southcs.org/

__________________

(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解下さい。)



南北首脳会談の結果に疑問を呈する

見解



 私と同じ疑問を持つジャーナリストが北の核実験場閉鎖は嘘でないか、と追及して
います。すると、韓国の大統領府が(私に言わせると、これが怪しい。なぜ、北が直
接出てこないのか。これでは、何時か、北が、自分はそのようなことを言った覚えは
ない、とか、自分のニュアンスが伝えられていない、と言い出せば、それで終わりで
す)、「北部の核実験場を5月中に閉鎖し、その過程を米韓の専門家に公開する」と
言い出しました。

https://mainichi.jp/articles/20180430/k00/00m/030/042000c

 これに対して、日本経済新聞の峯岸編集委員が早速反論をしています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29997910Z20C18A4FF8000/

 また、ソウル在住ジャーナリストが朝鮮戦争はいつ終結するのか、板門店宣言の中
の「今年」という文句について尋ねたところ、韓国統一部は、「できるだけ早く」と
いう意味だと後退した答弁をしています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20180430-00084644/



    議論の中で曖昧にされている事



 「板門店宣言」をめぐる議論であいまいにされていることが一つあります。

 それは、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展度です。

 はっきりした証拠はありませんが、核開発は終了、長距離ミサイルの開発はあと
数ヶ月で完了といわれています。

 北朝鮮は、このミサイル開発終了までの時間稼ぎとして「平和攻勢」に出ているの
だと思います。トランプはもちろん、このことを計算に入れています(長距離ミサイ
ル開発の阻止と秋の中間選挙の勝利のどちらに重点を置いているか、といえば、私は
中間選挙ではないかと思います。)

 私が、このように考えるようになったのは、李相哲氏の以下の論文を読んだからで
す。

 李相哲「「非核化」は米朝韓の同床

異夢」『新潮45』37頁以降

 私は、トランプ大統領が米朝会談につき素早い決断を下したのはなぜか、疑問に
思っていました。李氏は、その疑問をといてくれました。

 トランプ大統領が韓国の鄭義溶国家保安室長の話を聞いて、その途中で「よかろ
う、会おう。4月はどうだ」と言ったのは、その前にトランプ大統領がジョン・ロ
バート・ボルトンに会い、その場でボルトンが「北朝鮮から会談の提案があった場
合、すぐ受け入れるべきだ」と助言していたからだという事実を明らかにしました。

 そして、ボルトンがそのように助言したのは、通常の国務長官ルートでいけば数か
月かかり、その間に北朝鮮の長距離ミサイルの開発が終了してしまうのをおそれたか
らだ、と李氏は言っています。

これは非常に説得力ある見解と思います。

 読者の中では、国務長官のポンぺオも

南北首脳会談を歓迎すると言っているではないか、という疑問をもたれる方もあるか
も分かりません。私は、トランプ政権は「褒め殺し」戦術に出ているのではないか、
と考えています(まだ断言はできませんが)。日本人におなじみの、平家物語のあの
戦術です。



________________

            以上



















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