[CML 052331] IK改憲重要情報(221)
河内 謙策
kenkawauchi at nifty.com
2018年 4月 15日 (日) 16:09:09 JST
IK改憲重要情報(221)[2018年4月15日]
私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。
(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884
河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
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(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解下さい。)
石平・黄文雄 「中国が日本に仕掛ける最終戦争」(徳間書店 )のお勧め
現在、書店で上記の書籍が平積みになっています。
昨年の中国共産党大会についで、今度の3月の全人代で、習近平の個人独裁体制が
完成しました。
これまでの、日本の民衆運動を構成している団体の決議(情勢分析の部分)をみる
と、アメリカと安倍のことしか書いて無くて、中国の事も、アジアの事も抜けている
のが多かったのですが、そのような異常な情勢分析も終わりにしなければならないこ
とが、ますます明らかになりつつあるのではないでしょうか。
日本のマスコミを通じては、中国の本当のことが分からない、ということは私も強
調してきたことです。たとえば、現在、中国では「すごいぞ、我が国」という映画が
封切られて、公開から2週間足らずで興行収入が約40億円を超えて、中国製作のド
キュメンタリーで歴代1位となっています。もちろん、この映画は中国と習近平の礼
賛です。ナショナリズムが煽り立てられているわけです。このような中で、 世界的
に有名な経済学者・胡鞍鋼が「中国は政治、経済、文化、ソフトパワーなど、総合国
力はすでにアメリカを抜き、世界1位になっている」と言い出す始末です。
この本には、最近の中国の動きを知る上で必要不可欠な情報があふれています。そ
して、2人が強調するのが、台湾と日本が危ないということです。耳を傾けるべきと
思います。
津上俊哉「「米中経済戦争」の内実を読み解く」(PHP新書)のお勧め
津上俊哉は、経産省出身のエコノミスト。中国礼賛論が日本のマスコミの主流だっ
た中で、早くから、中国経済のピークは過ぎた、という分析を発表をしてきました。
この本は、昨年出版された本ですが、
少しも古くありません。
彼の議論は、従来の宮崎正弘や石平などの議論に不足していた経済分析に焦点を合
わせています。中国経済も資本主義分析のツールで分析できるという議論を読んだと
きには、私は本当にショックを受けました。それまで私は、中国経済の本格的分析
は、社会主義経済論の課題だと思い込んでいましたから。
もちろん彼は民衆の立場に立った人間ではありませんから、彼の議論に全面的に賛
成できる訳ではありません。しかし、彼の議論の仕方は、非常に透明ですから、なぜ
彼がそういうのか、なぜ彼が見解を代えたのか、非常によく分かります。
ちなみに、彼が提出している面白いテーゼを一つ。
中国経済の今後について。「短期の崩壊は考えられないが、長期の見通しは悲観
的」中国の国際的影響力について。「経済力に対して遅効的、現状が大幅な過小評価
なため、今後も影響力の増大は続く」
この詳細な理由を知りたい方は、ぜひ、この書をお読みください。
以上
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