[CML 050364] 9/27レイバーネット例会 : 「映画・メディア・社会運動」を考える

Akira Matsubara mgg01231 at nifty.ne.jp
2017年 9月 24日 (日) 15:33:17 JST


松原です。複数のメーリングリストに投稿します。転載歓迎。

 ひさしぶりのレイバーネット例会です。ぜひお気軽にご参加ください。
レイバーネットTVによる中継もありますので、ネット参加も歓迎です。
なおレイバーネットTVの次回は10/11(水)で「総選挙」を取り上げる予定です。

●レイバーネット例会 : 木下昌明の新刊『ペンとカメラ』をめぐって
・とき 9月27日(水)19時30分~21時(開場19時)
・ところ 竹林閣(新宿三丁目の多目的スペース)
     新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F
     http://vpress.la.coocan.jp/bamboo.html
・参加費 500円
・内容 著者を交えて、参加者による報告&ディスカッション。「映画・メディア・社会運動」を一緒に考える。
・冒頭報告=土屋トカチ/堀切さとみ そのあと全員でディスカッション。
 関連映像も流します。
・主催 レイバーネット日本 TEL03-3530-8588 メール
→レイバーネットTVの中継あり(27日19時半~21時)
 http://www.labornetjp.org/tv

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*以下は『週刊金曜日』(9/15)に掲載された土屋トカチ氏の書評。

●映画のような崖っぷち人生~『ペンとカメラ 時代と生きる』

 書店員だった私の経験から思うに、置くべき棚が決めづらい厄介な本だ。表紙で判断した者はSEALDsや反原発運動の棚に置くだろうし、巻頭の数ページをめくった者は、がん闘病記の棚に置くだろう。私ならどうするか。レジ正面に「映画のような崖っぷち人生、映画批評家・木下昌明」と手書きPOPを添えて並べてやろう。

 3.11以降の毎週金曜日、彼は国会前でビデオカメラを手に、デモの様子を撮影している。報道陣に邪魔者扱いされても飄々と家庭用カメラを構える姿を、私は何度か見た。こんな映画批評家をほかに知らない。その情熱の所以が本著で明かされる。半世紀前、「こんなものはすぐポシャる」とベトナム反戦運動を揶揄した際、「何かをやることが大切だ。冷笑だけでは何も生まれない」と、花田清輝にたしなめられたそうだ。50年越しの問いに、行動で応えているのだ。

 ペンに飽き足らずカメラを持った契機は、デモ撮影のためではない。長時間労働で心身共にボロボロだった娘の労働時間を記録するためで、それは3分ビデオの初作『娘の時間』にまとめられた。命を守りたい想いが限りなくやさしい傑作で、その姿勢は国会前での撮影に通底している。

 2012年冬、彼にがんが見つかった。医師は即手術をすすめたが、これを拒否。複数の医師との面談をビデオに収め、本を読み、治療法を模索する、がん医療批評が始まる。余命半年から2年といわれた彼は生きのびて、ドキュメンタリー映画『がんを育てた男』の主役となった。

 映画批評からすっかりはみだし、生き様が綴られた本は、書店の棚では居心地が悪そうだ。(土屋トカチ・『週刊金曜日』2017.9.15所収)

★ウェブサイト記事→http://www.labornetjp.org/news/2017/0927kokuti
(アマゾンの読者コメントもあり)
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