[CML 050344] テント日誌 9月21日(木) 経産省前テントひろば1807日目後 395日目

木村雅英 kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2017年 9月 22日 (金) 22:34:28 JST


(転送します。Fさんは本日午前に釈放されました)

テント日誌9月21日(木)
経産省前テントひろば1807日後(9・11から2202日)

雨が降り続く中での座り込み 9月17日(日)
台風が西日本に上陸しているようで雨が降り続くなかでの座り込みである。天気が悪いので幟旗も一本だけ、椅子も4脚だけでの座り込みとなった。さすがに参加者も少なく5人程度だ。コアメンバーのIさんは別の集会でお休み、それでも合唱隊はYさんが来て歌を歌う。丸の内署の濃紺のワンボックスが通りすぎる。機動隊員が遠目に参加人数を確認しているようだった。Fさんが不当逮捕されて以来連日警視庁前での抗議行動が行われている。今日も悪天候のなか行われるということなので私も参加することにした。座り込みも30分早く切り上げて事務所で一服してEさんとFさんの車で警視庁に向かう。雨天にもかかわらず約30人が抗議アピールを行った。いまの安倍政権が原発だけでなく、安倍のやることに反対することに対しての弾圧は断固として許されるものではない。この噴飯もの政権を一刻も早く官邸から追い出そうではないか。臨時国会冒頭解散が確実視された現在、市民運動側は勝てる選挙戦術を早急に整える必要がある。各市民団体は連合組織を結成して、自公の過半数割れをなんとしても実現しよう。(K・S)

Fさん「私も皆さんと同様、諦めずに闘う」9月18日(月・祝)
台風一過、雲ひとつない真夏日となる。代々木公園の集会参加者もホッとしたことだろう。経産省周辺はケヤキの枯れた枝が大量に散乱している。祝日の官庁街は人も車も少なく静かな時間が流れる。Fさんは僅か400m先の警視庁拘置で不自由な時間を余儀なくされている。今朝新たに拡散された逮捕時の明るい画像を改めて見た。http://twitcasting.tv/nokyobouzai/movie/402858249  拘束された場所は
1月にMさんが逮捕(任意同行)された場所とほぼ同じ。テント共同代表が撤去後に同じ場所で不当な拘置を強いられた。その場所を確認しながらFさんはこの青空を窓からでも見ることが出来ただろうかと思い巡らす。

代々木公園の集会を早めに終え座り込みに来た人に様子を聞く。テント撤去日に泊まった方も来てさらに怒りを増幅させる。代々木の参加者数が不明で気になるが、落合恵子さんや木内みどりさんが不当逮捕についても抗議スピーチされたと聞き意を強くした。「敬老の日」、今後、医療負担や介護負担がさらに増す敬老されてない現実が進行すると報道された。落合さんの伝えた「反逆老人」がさらに増え、経産省を、国会を取り巻けばいいと思う。集会は9,500人が参加したと知らされる。

北朝鮮の核実験、ミサイル発射の危機感をあおり、台風18号襲来を過剰報道させる中、アベの支持率回復傾向に好機到来とばかりに「森友・加計」封じを最大限に意図し、野党の足並みが整わない9.28衆議院解散、10月22日投開票をほぼ具体化させたと一斉に選挙モードが拡がる。これで原発誘致県の青森、新潟、愛媛の補欠選挙が消滅する。新潟は泉田元県知事の自民からの出馬は意外であり残念だ。

夕方、Fさんへの激励、警視庁に抗議する連日集会に70人近くが集まった。東海第二原発20年延長反対運動のIさんも発言した。11日の逮捕日に立ち会った大口弁護士から伝えられたFさんのメッセージ、「不当逮捕に屈しない。私も皆さんと同様に諦めずに闘う、頑張ろう」。19日は国会前総がかり、その前に6時から30分の警視庁前へFさん激励&抗議に参加する。(I・M)

様々の裁判があり、私たちはそれを見守っている 9月19日(火)
昨日に続いて、今日も快晴。経産省前には午前の裁判傍聴を済ませたIさんが待機され、すばやくセットが完了。午前の東京高裁では、地裁で敗訴した「原発メーカー訴訟」の控訴審第一回が開廷されたが、裁判長は一回で結審したという。裁判所は原発事故をひき起こした電力会社に原発機材を納入した以上、製造物責任に問われても不思議はないと思うが、どうしたものだろう。

一台のタクシーが停車して、若い運転手が降りて来て「がんばってください」と声をかけてくれる。1年前に撤去される以前に、何度かテントにも立ち寄られた方だった。次に停まったタクシーからは、一瀬弁護士が降りて来て、裁判所でFさんの勾留理由開示請求を行って、裁判官から2通りの日時を示されたと教えてくれた。

夕方になって、その一方の9月22日午後4時15分から開廷されるとの連絡を頂いた。東京地裁430号法廷で、おそらく30分前後の時間で終了すると思われる。22日は、勾留期間10日が経過する満期の日になる。裁判所で検察官の勾留理由が不相当と認定されれば、F氏を奪還できるのだ。
この日、新たなテントひろばニュース121号では昨日の代々木公園で行われた「さようなら原発さようなら戦争 全国集会」の様子をKMさんが報告している。(O・E)

簡単な今夜の報告 9月19日(火)
経産省本館前座り込みから警視庁に移動して、
5時45分ぐらいから声を上げ、103号頑張れと警察への糾弾を、
約40人でやりました。
参加者には新しいニュース121号のセットを配布するとともに、次のことを補足しました。当日逮捕前には経産省別館のひと悶着の後、警察が「前へ進め」と言った、Fさんがそれに素直に応じて進んだ。
その場に居た人がそうだそうだと同意してくれました。

その後、Yさんが運んできてくれたニュースをSさんが総がかり行動に持って行って全部配布してくれました。警視庁前に持っていった小型カンパ缶へのカンパ要請を忘れたので、私は永田町駅前で、総がかりから帰路につく人にカンパをお願いし、合計5960円のカンパをいただきました。

台風一過で少しは涼しくなると思いきや。暑い 9月20日(水)
警視庁103号の逮捕のせいか、座り込みは賑わっている。
逮捕されたとき、弁護士に来てもらうにはどうしたらいいのかなどの話にもなる。03−「さー獄入り意味多い」をおぼえておいた方がいいかも。
「03-3591−1301(救援連絡センター)の弁護士を選任します」と警察官に言う。そしてカンモク(完全黙秘)。それ以上話さない。弁護士が来るまで待つ。弁護士は必ず来る。

6時から警視庁の抗議闘争があるので、座り込みは5時30分前に終了した。そして、警視庁に向かう。少し早すぎて、6時まで警視庁前で待つ。
行ったときにはすでに私服が何人もいた。制服も三角コーンなどを出して取り締まる。6時から開始。司会をはじめ、いろんな人が次々と発言。103号については誰もが知っているので、103号を励ます言葉には心がこもっている。最後に、テツさんが演説とシュプレヒコールをして終わった。。(T・I)

爽やかな一日だった 9月21日(木)
今日は快晴。陽ざしは強烈だが、湿度が少なく風はさわやかだった。
12時過ぎすっかり用意し終わった途端突風が来てパラソルはとばされる、のぼりを括り付けた椅子ごと倒れるなどの悲劇! 

折角取り付けたバナーを外して凌いだ。
私たちが懸命に作業しているそばを機動隊さんが様子をうかがって帰って行った。

しばらくして裁判所から帰りのKさんが来ていつもの美味しい瓦煎餅をたくさん差し入れてくれた。 

そしてFさんに素敵な激励文を絵入りで書いてくれた。
Fさんきっと喜ぶだろう!ヨーカンさんは先日作った「六ケ所村三角小屋日記」を差し入れすることにした。1時過ぎ丸の内警察がやって来て「早く移動してください」と言って帰って行った。

経産省の正面を外れて座っていたからかな?
午後番の人やもう一人のKさんが来てくれたのでヨーカンさんと帰途に着いた。(I・K)

テントひろばニユース121号を添付しました。(省略)

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その43
儲からない原発ビジネスを推進した経産省官僚に「国策民営」の責任を取らせるべき
〜大西康之「東芝 原子力敗戦」(文芸春秋)が明らかにする「国策民営」問題〜
木村雅英(経産省前テントひろば)

 大西康之「東芝 原子力敗戦」(文芸春秋)は、「19万人企業を滅ぼした、思考停止の凡人たち」「サラリーマン全体主義は終わった」と、東芝原子力事業の暴走を克明に調査して書かれていてとても面白い。
 一方、同書が訴えているもう一つ重要なことが「国策民営」の問題点である。以下に引用・紹介する。

◆「原子力立国計画」(www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g60823a04j.pdf)
経産省が2006年8月に「原子力立国計画」を策定、2カ月後に東芝がWH(ウェスチングハウス)を高価買収した。これを書いたのは経産省資源エネルギー庁政策課長だった柳瀬唯夫である。当時、資源エネルギー庁長官の望月晴文、同庁の資源・燃料部政策課長の今井尚哉らも深く関った。
◆ 東芝は経産省の振り付け通りに踊る俳優
★「WHはすでに死に体だった」にも拘らず、経産省が脚本を書き、東芝、東電が踊る国策民営の「原発輸出」。東芝のWH買収作戦のコードネーム「ACTORS(俳優)」は絶妙のネーミングだった。東芝、東電は経産省の振り付け通りに踊る俳優なのだ。
★ 西田東芝会長「企業は実行部隊ですから、まずは国が方針を決めてくれなくては」「決めるのは国、実行するのは自分たち」。東芝は、日本の電機業界の中で最も国に忠実な企業だった。
★ 資本主義から遠い産業
★ 今井(尚哉)にとって東芝は、阿吽の呼吸で無理を聞いてくれる便利な会社であり、三菱重工業や日立製作所よりずっと使い勝手が良かった。
★ この産業では、「国策民営」が貫かれている。絵を描くのは国で、実行するのは民間企業という構図だ。故に、原発産業はあらゆる事業の中で、最も資本主義から遠い場所に位置する。
◆ 原発は儲からないビジネス
 過酷事故が起きるたびに安全コストが膨らみ、最初は「大した問題ではない」と思われていた使用済み核燃料の処理や、廃炉のコストが、膨大であることも分かって来た。
 福島第一原発事故が起きる前から、先進国では「原発は儲からないビジネス」と認識されていた。だからこそ、GEは原子炉の製造から手を引き、WHを買収した英核燃料会社BNFLは約7年でそれを放すことにしたのだ。
 儲からないビジネスになったもう一つの理由は、東西冷戦の終結だ。1991年のソ連崩壊で仮想敵国を失ったアメリカはその後、軍事予算を大幅に削減していく。「軍需と両目的で初めて採算が取れる原発」の存在意義が、冷戦終結で一段と希薄になった。
◆ 官僚は責任を取らない
★「国策」とは一体何だったのか。今井=田窪のラインが仕掛けた原発パッケージ型輸出は、結局、一つも実現していない。
官僚が企業の経営に介入することの最大の問題点は、官僚の匿名性である。結果責任を問われない。
★ 官僚は犯罪や不祥事を除けば、どんな失敗をしても個人の名前で責任を問われることがない。「国のため」と言いながら無責任に大きな絵を描き、失敗のツケは企業や国民に押し付ける。

 歩道を歩いただけ、脱原発を訴えただけの人が今警視庁の留置場に入れられている。国策民営と称して、東電も東芝もずたずたにしてしまった官僚たちが未だに経産省・資源エネルギー庁に居て高級をもらっている。何という不条理!経産省は本当に必要な省だろうか? 抗議の声を高めよう。 

9月22日(金)5時〜6時経産省前抗議行動
官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)
9月24日(日) 午後1時〜4時
経産省前脱原発青空川柳句会 選 乱鬼龍 参加を!



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