[CML 050237] テント日誌 9月11日(月) 経産省前テントひろば1807日目後 385日目

木村雅英 kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2017年 9月 14日 (木) 00:08:32 JST


(転送します)

テント日誌9月11日(月)
経産省前テントひろば1807日後(9・11から2192日)

京都からFさんを訪ねてきたひとあり… 9月8日(金)
座り込みを始めて暫くすると、上空は澄みきった青空になってきた。よく見ると薄い綿飴のような雲がゆっくりと動いていく。すっかり秋めいてきた。陽射しも真夏のもとは違う。
今日ははやばやと座り込みの参加者が集まった。13時を回った頃には9名の座り込み参加者で椅子が足りるかどうかの心配をした。
今日はリニアの裁判の傍聴で何人か見知った人が立ち寄った。「傍聴に並んだけど外れてしまった。」と言って、昼間には見ないNさんが両手に一杯荷物を抱えてやってきた。何をそんなに持っているの?と訊ねると「太鼓」だそうだ。太鼓の他にマラカスやギロも持ってきた。静かな座り込みも途端に賑かになった。
3時過ぎには後半のHさんや常連のSさんやYさんやSさん、それにOさん等がやってきた。群馬から駆け付けた若い女性も参加して、一時は20名近くになった。過ごしやすくなってきたのもあって参加者がたくさん集まったのかな?
京都からFさんを訪ねて来た紳士が一人やって来た。話を聞くと、いつもメールを貰っているので是非Fさんに御礼を言いたくてやって来たとのこと。Fさんは金曜日には遅い時間でないと来ませんと伝えると残念そうな顔で、ではせめてカンパをさせてください。と言って、樋口一葉をカンパ箱に入れてくれた。遅い時間でよかったらと言ったのだが、これから孫の所へ行かなければならないのでと言ってお別れした。その他にも、少ないのですけど、と言って、声を掛けてくれる人がいる。今日は随分カンパも沢山集まったようだ。有り難いことである。感謝・感謝(S・S)

柏崎刈羽原発の再稼働なんてとんでもない! 9月8日(金)
3時半頃に到着すると既に沢山の人が座り込んでいる。
4時からは文科省前で高校無償化差別反対の抗議行動、九州など全国から来られた女性たちがメッセージ。9月13日東京地裁に注目。
17時からの経産省抗議行動では、来週13日の原子力規制委員会で東電の柏崎刈羽原発の設置変更許可が認可されそうとの報道から、東電をかばい続ける経産省・資源エネルギー庁のみならず、既存原発の再稼働を推進する原子力規制委員会への批判の声が多数上がった。
(K.M)

いつも多くの人のカンパには感謝しています 9月9日(土)
〇今、辞める理由が見つからないテント座り込み
 まだ昼過ぎなのに道行く人の影が夕方のように長い。秋晴れの霞ヶ関は長い影法師と涼しい風が行き交っていた。せっかくの秋の気配を道路わきで待機する工事車両のエンジン音と廃熱が邪魔をする。でもあの人たちも食べていかなければならないから。
 3.11の巨大地震以降も増え続ける高層ビルや再開発。木々や古い町並みをなぎ倒し鉄を打ち込みセメントを流し込み続けるのは自転車操業さながらだ。これも戦争と原発と差別の根っ子なのでは?

 「ご苦労様」と90歳くらいの男性が声をかけてくれた。「原発反対。でもどうやって?」と歩きを止めることなくにこやかに問いかけてくれた。不覚にも言葉が出なかった。真っすぐど真ん中のスローボールを見送ってしまったへぼバッターのように。せめて「何か良いお知恵は?」くらい言えばよかったと後悔している。ワンストライク、来週は気を引き締めねば。

 今日は原発反対運動をしている女性から高額のカンパを頂きました。ご自分たちの運動も物入りでしょうに。深く感謝いたします。

〇孤立するのはどの国?
 批判を受け付けない、強硬論ばかり、国民に不人気、何が何でも現政権を維持したいと似た者同士のチキンレース。ついに平壌は日本を非難するコメントを発しゲーム参加者として公認されてしまったようだ。
 核武装を否定せず、原発再稼働と海外輸出に邁進する日本はどの国よりも選択肢を狭めているのかもしれない。好き好んで屋根にあがったはいいがもしも梯子を外されたら?  (O・O)

明日は9・11集会だ 盛会を祈りたい 9月10日(日)
穏やかな秋晴れである。いつものようにFさん、Iさんと一緒に設置作業後座り込みに入る。Fさんがいつも用意してくれる「ゆで卵とおにぎり」を食べながら座り込んでいると国土交通省の黄色の真新しい道路パトロールカーが郵便ポストの脇に停車、何やらメモをとって走り去った。右翼の街宣車一台が軍歌を流しながら通り過ぎる。天気が良いのでうとうとして気が付くといつもの合唱団メンバーが歌っている。Oさん、Rさん、Nさんも来て賑やかだ。明日は911テントイベントだ。事務所に戻るとソーメンの準備が整っていた。大勢の人がテントの存在を知って、反原発の気運が盛り上がること祈念したい。
(S・K)

6年の歳月が物語るもの(9・11集会から)  9月11日(月)
 ありきたりの事だが、やはり雨が気になった。このところどちらかと言えば雨の日が多かったのだから誰しもが危惧していたのだろうと思う。だが、その気がかりは杞憂に終わった。まず、何よりも良かったというべきだろう。天も味方したといえば大げさだろうが、そんな気がしないでもなかった。経産省前での集会としては8月19日(土)に経産省前テントの強制撤去から1周年の会があったばかりなのだが、やはり、テント創設からの6年というのは格別のお思いがあったのだろうか、300名を超える人たちが集まった。取り立てて数を数えてこともないし、そんなことはどうでもいいのだが、ほの暗さとライトがどこかが自然な演出になっていた集会は壮観な気分に誘うものだった。久しぶりに顔を合わせて人たちが笑顔でエールを交換しているのはいた。僕も何人かの人に「元気、体調はいいのと」と声をかけられた。うれしいものだ。久しぶりに顔をみる、その歓びがあるだけでこの衆の集まりは意義があるのだが、それを十二分に示していたといえるだろう。

テントは。今はもうない。それは人々の記憶としてあるだけだ。けれどもこの記憶は様々な思いをともなっているだけでなく、それぞれに濃淡はあるにしても濃いものとしてあるのだと思う。僕らは様々な記憶を持って生きている。記憶は僕らの生命だし、現存性なのだ。記憶としてある限り、テントはなくても存在していると言っていいのだが、それを僕らが追認していことは大事なのだ。テントなきあとも続けられている経産省前座り込みはテントに込められていた精神を引き継ぐものだが、そのためにもテントの事を想起し、その記憶を確かめ合う集会は意味があるし、それは果たされたというべきだろう。

思えば、僕らがこの経産省の前を脱原発の闘いのひろばとして、創り出そうとし、存続させてきたのは人々の様々な意思であり思いだった。それは何万という人が何らかの形で関わりという風に語られるだろが、その何万かの人々の意思や思いは多様であり。広くて、深いものであり、単純に言葉にはできない、テントに、あるいは経産省前に足を運んだ人々の意思は原発の存続や再稼働に反対するという声に要約されるだろうが、それはさしたつての共通の、いうなら共同の意思として取り出されたものである。これは意思にほかならないし、大事な言葉である。しかし、この背後にある意思はもっと多くの事があり、それは何故、僕らの意思が届かないのか、こういう言葉が現実化しないのは何かということから、あきらめに似た気持ちを抗いたいということまで、言うなら自問自答を含めたものまで含まれたものだ。
テントへの、あるいは経産省前への通い路の中で、あるいは座り込みながら、考えていることなどである。原発再稼働や存続にはんたいすると言葉の背後にあって、それをさせて来た言葉ならぬ言葉こそが、人々の現存の意思である。それは行為の糧の背後に流れ、消えて行くようにある言葉なのだが、それは記憶としてもあるものだ。個々人の意思、その集合の実体をなす意思こそが、響き合ってテントを支え、構成してきた。僕らはそのここの意思は内観をとうして推察するしかないものだが、その意思が共感し、響き合う形でテントを、その後の座り込みを支えてきたものだ。

集会は木内みどりさんの司会ではじまり、多くの人たちが発言に彩れてあった。テントひろば代表である渕上氏、川内の現地で脱原発テントを張り、すでに3年の年月をへてきた江田氏の話にはじまり、「原発いらない福島の女たち」の黒田さんの発言と続いて行った。ゲストの鎌田慧さん・落合恵子さん・中島哲演さん・柳田真さん等多くに人から発言いただい。発言の紹介は誌面の関係で略させていただくが、3・11から6年を過ぎて7年目の今、様々の形で脱原発、再稼働反対の闘いは続けられており、それが披瀝された。その発言は現下の闘いを鋭く表現されていて、参加者の気持ちにグサッとくるものだった。h

政府や電力独占体、官僚は国民の原発に対する意思(存続や再稼働に反対する意思と声)を無視、それが時間の中で風化することを期待しながら、再稼働を進めて来た。また、福島では第一原発の事故の収拾もつかず、その処理もままならない中で、事故などなかったような帰還政策が進められている。これらは権力の暴走というべき状態で演じられている。時間の風化と権力の暴走に対する闘いは困難な所業だが、それぞれの場で闘いは持続しているのであり、集会での発言はそれを示してくれた。発言を具体的に報告できないのは残念だが、再稼働の動きがいろいろと報じられているが、長い射程を不可避とする脱原発の闘いは持久しているのである。僕らは脱原発の闘いが持久戦としてあり、それは一進一退を含みながら、かつては想像もしなかった闘いになると考えてきた。
今もそうだろうと思う。脱原発という国民の意思(意識)、つまりは基盤に変化がない限りこれは続くし、可能性を持つ闘いである。権力は暴走して再稼働を進めているが、この国民の意識に手を付けられない。そこでは彼らの原発政策は展望はないのだし、時間の中で追い詰められている状態に変わりはない。集会での発言はそれを確認させてくれた。

集会は終わり、参加者による経産省一周のウォークが行われた。当初は経産省1周のデモが予定されていたのだが、これを変更しての経産省1周ウォークだった。旗を掲げての行為は無届けデモになるという警告もあって。ウォークに変更したのだ。このウォークの過程で先頭にいたF氏が逮捕された。僕はその横にいたのだが、むかし、警察が学生のデモにおいて逮捕するというのと全く、同じ形だった。違うのは、僕らはデモ行進をしていたのではなく、ウォークをしていただけだということだ。これはその現場の写真もあるし、誰が見ても明瞭なことだ。狙い撃ちでもするかのような用意周到な逮捕は、要するに逮捕が初めから考えられていたということである。不当というのも馬鹿馬鹿しい行為だ。彼等は名目などどうでもよく、とりあえずF氏を逮捕したかっただけである。
放火を口実にしたM氏の逮捕と変わらないものだ。僕等は機会と時期がくればいろいろの出方をしてくる警察を警戒しながら、こうした脅しに関係なく、座り込みを続けていく。この件については報告の入り次第お知らせする。(三上治)

9月15日(金)5時〜6時経産省前抗議行動
官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)
9月18日(休日)「さよなら原発、さよなら戦争大集会」
代々木公園 11:30分ブース開店 12時30分集会
15時:デモ出発
9月19日(火) 9・19国会正門前行動  18時30分
「戦争法案強行採決から二年、戦争法廃止と安倍内閣退陣要求」

警視庁抗議緊急行動 9月14日(木)
 2017年9月14日(木)18時〜18時30分
 警視庁前向かい側歩道



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