[CML 050740] カタルーニャ独立問題は 遠い国の出来事にあらず

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2017年 11月 1日 (水) 08:26:58 JST


パブロ・カザルスという世界的に有名な天才チェロ奏者をご存知だろうか。カタルーニャ人として、軍人・独裁者フランコに対し果敢に抵抗を続けた人である。

そのカタルーニャは今、独立運動が盛り上がっていてスペイン中央政府が激しい弾圧を行なっている。暴力の行使はすさまじい。日本の新聞でも暴行場面の写真付きで報道されている。

この暴行について、私見ながら保守雑誌のニューズウィークが厳しく批判。「スペインは民主国家でなくなった」というタイトルで「住民の独立の意思を暴力的な手段で封じ込めようとするスペイン政府、そしてそれを黙認する他のEU諸国に、民主政府を名乗る資格はない」との小見出しをつけ、徹底的に弾劾。

発端は10月1日、カタルーニャ独立の可否を問う住民投票で、約90%が独立賛成に投票した。この投票にもスペイン政府は、警察が暴力的に住民投票を阻止し、投票所に金属棒でガラスを破って突入したり、投票箱を強奪したりした。そのため投票率は43%と低かった。

カタルーニャ州のプチデモン大統領は、州議会の議論を踏まえてカタルーニャ州独立の宣言をしようとした。これにスペイン政府のラホイ首相は激怒し、カタルーニャ州の大統領や閣僚の権限を剥奪。

なぜ、このような事態になったのか。それは、カタルーニャ州がスペインで最も裕福で、交付金を上回る税収を政府に納入している「稼ぎ頭」だからだ。カタルーニャ州はスペインの輸出額の25%を占めている。独立されては困るのだ、

スペイン政府に反逆罪で訴追されてしまった元大統領プチデモンは、今ベルギーに逃れている。反逆罪は最高で30年の禁固刑を課せられる重罪である。

ニューズウィークはさらに、「フランスの欧州問題担当相までが、カタルーニャがスペインから独立すれば自動的にEUから追放されると恫喝している」「民主国家連合として聖人面をしているEUも、いくつかの明白な理由から間接的にスペイン政府を支持している」と欧州も批判している。

さて、*沖縄*
<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/fc32e92c27347ad9e6c698b0e28a41f0>
が独立運動を始めると、日本政府は同様な対応をする。沖縄独立は、以前は居酒屋論議として、議論以前の問題だった。しかし「全基地撤去」を求める沖縄人は、翁長雄志が登場してからは、沖縄独立の問題にまともに取り組み始めている。スペインとカタルーニャの争いは遠くの国の話ではない。

思い起こそう、沖縄は海洋国家として貿易・中継貿易で栄えた琉球王国だったことを。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8700.php
ニューズウィーク: スペインは民主国家でなくなった


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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