[CML 048065] 自衛隊の先島諸島への進駐に反対しよう。

MAKOTO KONISHI shakai at mail3.alpha-net.ne.jp
2017年 5月 15日 (月) 16:07:13 JST


小西誠です。
沖縄の5/15にあたっての、先島ー南西諸島への自衛隊新配備反対の文章を
ぜひお読み下さい(長くてすみません)。

*自衛隊の先島ー奄美進駐(新配備)に対し、沖縄ー本土の、全ての心ある人々
は、今こそ起ち上がろう!

 私が初めて沖縄を訪れたのは、45年前の今日(5月15日)、羽田発那覇着の
航空機・本土復帰第1便だった。なぜ、復帰の日の、第1便を選んだのか? 

*防衛庁長官への「10項目要求」

 2週間少し前の4月27日、私は5人の現職自衛官らと、六本木にあった防
衛庁正門前で、防衛庁長官(六本木・当時)に対し、「自衛隊の沖縄派兵反対・
自衛官の人権確保」などを求める「10項目」の「請願書」を提出した。私を
含む6自衛官らは、全員、氏名と所属部隊を明らかにし、署名・捺印した。

 翌日、私を含む6人は、「沖縄『返還協定』粉砕」「自衛隊の沖縄派兵阻止」
を掲げる労働者市民集会(東京・芝公園)に制服のまま登壇し、私たちの前日
の自衛隊に対する10項目要求を明らかにした。自衛隊警務隊は、この私たち
の行動に対し、逮捕せんと公園周辺で待ち構えていた。数日後、自衛隊は、5
人の現職全員に懲戒免職を通告してきた。

*全島で広がった日本軍進駐拒否

 1972年5月15日、沖縄復帰の航空機第1便で私たちが沖縄を訪れたのは、
「日本軍の進駐・派兵反対」の全島に広がった、沖縄の行動に呼応するためだ。
沖縄到着後間もなく、私たちは、全軍労牧港支部青年部集会、名護高校生たち
の集会(与那嶺2士出身地)、久米島集会など、沖縄各地の集会に招かれ、自
衛隊の実態を訴え、共に自衛隊派兵反対の行動をたたかうことを宣言した。

 そして、この年の先遣隊の進駐から始まった自衛隊の沖縄派兵部隊は、全島
で沖縄民衆の厳しい糾弾にあった。自衛隊員たちは、駐屯地での住民登録を拒
否され、成人式の出席を断られ、街中で批判・弾劾に晒された。自衛隊の沖縄
進駐を、沖縄民衆のほとんどが、「日本軍の再来」として拒んだのだ。

 これに対して、自衛隊は、沖縄出身の桑江1佐を派兵部隊の指揮官に立て、
沖縄出身隊員を派兵部隊の軸に据えて進駐を始めた。沖縄出身隊員を中心に据
えたのは、沖縄民衆に対して、自衛隊が日本軍と違うことを誤魔化すための、
宣撫工作そのものであった。
 
*1972年以来、自衛隊基地は5倍化・人員は3倍化

 このような自衛隊の宣撫工作は、確かに一定程度成功し、自衛隊は沖縄本島
で一定の位置を確保したかもしれない。この結果が、すでに明らかになってい
るように、沖縄の自衛隊が、1972年の進駐以後、5倍の基地を確保したとい
うことであり、隊員は進駐時の3倍まで脹れあがっているという事実だ(現在
8050人)。
 
 まさしく、在沖米軍を肩代わりしながら、在沖米軍と一体化した沖縄での自
衛隊増強は、沖縄民衆の目をそらしながら、増強一途の道を辿ってきた。その
自衛隊の沖縄進駐の結末が、今や石垣島・宮古島ー奄美などへの、大規模な新配備となって進行してきたのだ。

*再び沖縄→先島・奄美の要塞化

 この自衛隊の先島諸島などの新配備、いわゆる南西シフトの戦略的意味は、
先島諸島などが日米の対中国戦略の巨大な軍事要塞として造られていくこと
であり、沖縄が再び戦場となることを意味する。沖縄はまたしても「捨て石」
とされるのだ(自衛隊は「島嶼防衛戦」として策定)。

 昨年の与那国駐屯地の開設に続き、今や奄美大島での新基地の着工が始まっ
た(奄美住民の新基地の「差し止め訴訟」も始まる)。宮古島でも新基地のボ
ーリング調査が始まり、駐屯地用地の買収工作が行われ、着工態勢がつくられ
つつある。さらに石垣島でも、昨年年末の石垣市長の受け入れ表明を機に、駐
屯地予定用地の調査が始まり、新配備が加速している。

*着工が始まった奄美

 いよいよ、自衛隊の新配備=進駐との対峙が、南西諸島全島で始まりつつあ
る。言うまでもなく、自衛隊の先島諸島などの新配備=進駐は、「国境線への
軍事力の配置」であり、中国に対する軍事挑発である。したがって、この結果
は、尖閣問題以上の、日中間の一触触発の武力衝突の危機を引き起こす(日中
間には、ホットライン(海空連絡メカニズム)が設置されていない)。
 
 1972年の自衛隊の沖縄進駐、そして以後の増強・拡大は、沖縄での軍事基
地の負担を少しでも減らすどころか、基地を固定さえしてきた。2006年の日
米ロードマップは、在沖米軍基地の日米の共同使用を謳っており、辺野古新基
地を始めとする米軍基地は、自衛隊の新部隊の基地として策動されつつある
(キャンプ・ハンセン等への陸自水陸機動団麾下連隊の配備)。
 この情勢は、沖縄本島ー先島を結ぶ反基地のたたかいが、ひとつの運動とな
ることを要請している。

 自衛隊の先島ー奄美配備を拒む、民衆の思想的・運動的陣形を創り出さねば
ならない。
 全国の心ある人々は、安倍政権の改憲・共謀罪制定とたたかいながら、自衛
隊の先島ー奄美ー沖縄本島配備=進駐に抗するたたかいを創り出そう。沖縄・
先島・奄美を訪れ、沖縄のたたかいを分かち合おう!
(参考文献『オキナワ島嶼戦争―自衛隊の海峡封鎖作戦』、『標的の島』社会批
評社)
https://www.facebook.com/notes/%E5%B0%8F%E8%A5%BF-%E8%AA%A0/%E6%B5%85%E7%94%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E%E3%81%95%E3%82%93y
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小西 誠さんがノートを公開しました。
2015年9月1日 ・
浅田次郎さん「Yは反戦自衛官ですが、それを言うなら自分も反戦自衛官です。自衛官は全員反戦自衛官ではないのですか」
浅田次郎著『勇気凜々ルリの色  四十肩と恋愛・鉄血についてより抜粋/講談社文庫)より紹介
浅田さん曰く「私は四半世紀前のあのとき、なぜYの言わんとするところを真剣に聞かなかったのだろうと、今にして悔いてい
る。耳に残るものが彼の主張ではなく、隊舎の非常階段で彼の吹いていたハモニカの音色だけであることを、深く恥じてい
る。」

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