[CML 048048] 拷問禁止委員会、日韓「合意」見直しを求める!

maeda at zokei.ac.jp maeda at zokei.ac.jp
2017年 5月 14日 (日) 12:27:24 JST


前田 朗です。
5月14日

[wam]から転送です。

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みなさま

国連の拷問禁止委員会が、日韓「合意」の見直しを求めているというニュースが
流れています。

朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASK5F1SKYK5FUHBI001.html
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170513/k10010980111000.html

産経新聞では「・・・合意の見直しを勧告する報告書を発表した。在ジュネーブ
日本政府代表部も確認した」とあって、何か「特別な報告書」でも出したのかと
思いましたが、なんのことはない、韓国の拷問禁止条約の履行状況を拷問禁止委
員会が5月2−3日に審査し、その結果として、最終所見(勧告)を5月11日に発表
したということでした。韓国のNGOがきっちり情報提供をしていたのでしょう!

日本の拷問禁止条約の履行状況の審査でも、これまで拷問禁止委員会は厳しい勧
告を発表していますし、日本の女性差別撤廃委員会の審査でも、日韓「合意」が
被害者中心アプローチをとっていないことに懸念を示し、女性たちの「真実と正
義と被害回復に対する権利を保障すること」を勧告していました。
http://wam-peace.org/ianfu-mondai/intl/un/

それにしても、なんというグッドタイミングでしょう!!!
安倍が、文大統領との電話会談で「国際社会からも高く評価された日韓合意」と
語ったことが多くのメディアで報道されていますが、「国際社会はぜんぜん高く
評価していない!」と憤っていたところでした。

全文は以下から。計13ページのうち、12ページにあります。
http://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CAT/Shared%20Documents/KOR/INT_CAT_COC_KOR_27468_E.pdf


「合意」では、日本軍の性奴隷にされた女性たちの被害回復はなされないことが、
人権のエキスパートからも改めて指摘されました。韓国政府は、拷問禁止条約を
完全に履行するためにも、これらの勧告に真摯に応える義務があります。

日本の私たちも、日本政府がこれまでの国連勧告を真摯に受け止め、すべての被
害者/サバイバーが納得できるように、日本政府みずからが再協議を提案するこ
とこそが必要だと、広く社会に知らせる必要があります。
以下は、日本軍性奴隷制に関する部分のとりあえずの訳出です。

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Redress for victims of torture and ill-treatment
拷問および虐待の被害者の救済

47. The Committee is concerned:
 (a) While welcoming the Agreement reached at the Republic of Korea-
Japan Foreign Ministers’ Meeting on December 28, 2015, and taking note 
that there are still 38 surviving victims of sexual slavery during World 
War II, that the Agreement does not fully comply with the scope and 
content of its general comment No. 3 (2012) on the implementation of 
article 14 of the Convention, and fails to provide redress and 
reparation, including compensation and the means for as full 
rehabilitation as possible as well as the right to truth and assurances 
of non-repetition;
47. 委員会は以下のことを懸念する:
(a) 2015年12月28日の大韓民国と日本の外相による会合で到達した合意を歓迎す
るものの、第二次大戦中に性奴隷にされた存命の被害者がいまだ38名いること、
この合意は当条約の14条の実施に関する一般勧告3号(2012年)の範囲と内容に
完全に適合しておらず、また、賠償および可能な限りの完全なリハビリテーショ
ン、真実への権利と再発防止の確保のための措置を含む、救済と被害回復の提供
ができていないことに留意し;

48. The State party should:
(d) Revise the Agreement of 28 December 2015 between the Republic of 
Korea and Japan in order to ensure that the surviving victims of sexual 
slavery during World War II are provided with redress, including the 
right to compensation and rehabilitation and the right to truth, 
reparation and assurances of non-repetitions, in keeping with article 14 
of the Convention; and
48. 締約国は以下をすべきである:
(d)第二次大戦中に性奴隷にされた存命の被害者が、賠償とリハビリテーション
の権利、および真実、被害回復、再発防止の確保への権利を含む救済を提供され
るよう、大韓民国と日本の間の2015年12月28日の合意を見直すこと。

(*よりスムーズで適切な訳があったらお知らせください)


渡辺美奈
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