[CML 048650] (無題)

りょうこ baffydct at gmail.com
2017年 6月 14日 (水) 22:51:31 JST


国連で北朝鮮人権決議案の採択が行われる際、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が北朝鮮に直接その意向を確認し、棄権したとされる問題の事実関係がほぼ明らかになった。当初は棄権することが決まっていたが、外交部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官(当時)が「賛成しても問題ない」と主張したことを受け、北朝鮮にその意向を確認する文書を送付したところ、これに北朝鮮が反発したことから結局は棄権したというのが真相のようだ。これについて当時大統領府秘書室長だった文在寅(ムン・ジェイン)共に民主党前代表は「北朝鮮の意向を確認してから棄権したのではない」と主張しており、宋氏は「北朝鮮の意向を確認した上で棄権した」と逆の主張をしている。今やその判断は有権者に委ねられる形になった。
ただこの問題でどうしても指摘しておきたいことがある。文氏の選挙陣営でテレビ討論担当チームのリーダーを務める陳声準(チン・ソンジュン)共に民主党議員が「北朝鮮人権決議案について北朝鮮の意向を尋
ねたのが事実だとしても、それに何か問題でもあるのか」と発言した。また革新系少数党・正義党のシム・
サンジョン候補もテレビ討論の際「もし私が大統領であれば、決議案には棄権していただろう」「南北が平和の道に進む絶好のチャンスだった。そのチャンスを生かす方向で政務的判断を下すのは当然のことだ」などと述べた。これこそまさに北朝鮮の人権問題に対する進歩(革新)陣営の基本認識に他ならない。
韓国の進歩陣営は国内の人権問題に関しては時に違和感を抱くほど非常に積極的で熱心だ。ところがその一方で最初から住民を人間扱いさえしない北朝鮮政権の蛮行にはどういうわけか全くの無関心だ。国連が毎
年北朝鮮人権決議案を提出し、加盟国の採決によってこれを採択するのは、北朝鮮という野蛮な政権を容認
できないとする人類次元での告発だ。ところがこの問題でシム氏は「政務的判断」という言葉を口にして「棄権することは正しい」と主張したが、その「政務的」とは一体何を意味するのだろうか。国際社会は同胞の人権問題を政治的な損得勘定の次元で判断する国を尊重するだろうか。進歩陣営は「北朝鮮の人権問題」よりも「南北関係が良好な状態を維持することの方が重要」とする認識を持っており、実際に彼らはかつての金大中(キム・デジュン)・盧武鉉政権の
10
年間、南北関係は非常に良好だったと考えている。しかしその間に北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記は核兵器を開発するため核実験を強行したのではなかったか。北朝鮮の戦略・戦術にだまされ、5000
万人の国民の命を核兵器の脅威にさらしながらも「太
陽政策」という幻想からいまだに抜け出せないのが彼ら進歩陣営の実態なのだ。
「北朝鮮が嫌うことをこちらがやらなければ南北関係は改善する」との発想は、言い換えれば「病気を治療せず鎮痛剤さえ服用すれば病気はいつか治る」との考えに等しい。しかし病気はたとえ苦くとも本当の治
療薬を服用しなければ治ることはない。国連は 2003
年から北朝鮮人権決議案の採択を続けているが、もし韓国が一貫してこれに賛成していれば、北朝鮮は人権問題に関してだけは韓国の進歩政権に頼れないと考
えていたはずだ。核問題や人権問題など北朝鮮が嫌うテーマを南北で話し合うためには、時に北朝鮮の反発を買うことがあっても執拗(しつよう)に粘り強くこの問題を取り上げ続けねばならない。結局はそれがこの問題を解決する最短の近道になるはずだ。
ところがかつての盧武鉉政権はその任期の 5 年間、北朝鮮人権決議案採択の際「不参加→棄権→棄権→賛成→棄権」という対応を取った。賛成した 2006
年は北朝鮮が核実験を強行したため、国際社会の雰囲気に逆らえなかったからやむなく賛成したにすぎない。つまりこの政権は北朝鮮と国際社会の顔色をうかがい、態度を二転三転させてもそれが恥ずかしいこととも思わなかったのだ。そう考えると「北朝鮮の意向を
尋ねて棄権することに何か問題でもあるのか」といった言葉も、彼らにとってはいわば当然の発想だった
文在寅陣営、「北にお伺い」暴露の元韓国外相を告発へ 朝鮮日報日本語版 2017/04/25
最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補側は 24 日、2007 年の国連北朝鮮人
権決議案採決で韓国が棄権した過程をめぐり対立している宋旻淳(ソン・ミンスン)元外交通商部(省に相
当)長官を検察に告発した。これに対して宋旻淳氏は「文在寅氏側は太陽のことを昼間に出ている月だと言
っている。検察が捜査をしても真実は同じ」と述べた。
文在寅氏側はこの日、出版物による名誉毀損(きそん)、候補者誹謗(ひぼう)、公職選挙法違反、大統領
記録物管理法違反および公務上の秘密漏えいなどでソウル中央地検に告発状を提出した。文在寅氏側は「北
朝鮮に通知文を送る前に既に棄権が決定していたという関連証拠はすべて公開された。『文在寅氏は北朝鮮
にお伺いを立てようとした』という宋旻淳氏の主張は虚偽だ」と主張している。
その直後、宋旻淳氏は自身が総長を務めるソウル市内の北韓大学院大学で記者会見し、自身が 2007 年
11 月 16 日に盧武鉉(ノ・ムヒョン)当時大統領に直接送った手書きの手紙を公開した。宋旻淳氏はこの
手紙に「北朝鮮が国際社会の一員になるよう説得に努めてきた」「(国連人権決議案棄権で)今後の非核化プ
ロセスをじっくり進展させる交渉を始めるにあたり、私がどれだけの説得力を持てるのか途方に暮れている」
と書いた。宋旻淳氏はこの日、北韓大学院大学の辞任も提出した。「私は政治論争の真っただ中にいる。(回
顧録騒動で)学校に不都合な影響がないように辞任を決めた」と述べた。
一方、保守系「正しい政党」の河泰慶(ハ・テギョン)議員は国会での記者会見で、「文在寅氏側が前日
公開した『2007 年 11 月 18 日のメモ』の写真は不利な部分が欠落したまま資料として配布された」と
主張した。同議員は文在寅氏側が当時の大統領府会議同席者の手書きメモの写真をキーボードで打ち直して
配布したことに関連、「『(北朝鮮に)事前通知するならどんな文章にすべきか』というペク・チョンチョン
当時大統領府統一外交安保政策室長の重要な発言を欠落させた」と主張した。
これに対して文在寅氏側は「公務上の秘密漏洩に対応していない必要最小限の部分のメモだけを公開した
ものであり、発言欠落はキーボードで打ち直した際に起こった単なるミスだ」としている。
朴国熙(パク・ククヒ)記者


CML メーリングリストの案内