[CML 048495] 性犯罪を厳罰化=刑法改正案を閣議決定に共謀罪と同様の危惧。

りょうこ baffydct at gmail.com
2017年 6月 7日 (水) 14:35:27 JST


日本国憲法第二十一条集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。https://hyogen.jp/?topic=共謀罪で二次創作が危険?

性犯罪を厳罰化=刑法改正案を閣議決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170307-00000029-jij-pol

性犯罪の罰則強化による法改正の閣議決定の報道が来ました。

個人的な簡単な解釈ですみませんが、過去に発言した部分も含めて気になる部分を出してみました。

1、強姦罪(「強制性交等」「準強制わいせつ及び準強制性交等」)の非親告罪化

非親告罪の問題点は山田先生もご存知かと思いますが、親告罪でも鹿児島のようなでっち上げも起き、しかもそのでっち上げに警察、検察も乗っかるという悲惨な冤罪事件もあります。

【鹿児島・強姦事件、逆転無罪】またも繰り返された冤罪 裁判所・捜査当局の「罪」
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13420.html

2、組織犯罪処罰法改正(共謀罪、テロ等準備罪)

先日荻上チキさんが公開した法案の原案にも書かれていますが、強姦罪(「強制性交等」「準強制わいせつ及び準強制性交等」)が適用されています。また、他にもAVプロダクションやAV女優が摘発された際に出てきた労働派遣法(有害業務目的の労働者派遣)や強制わいせつ罪も適用対象です。

3、性暴力被害支援法案との関係性

第一九〇回 衆第三八号 性暴力被害者の支援に関する法律案
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19001038.htm
前にも書きましたが、「(定義)第二条 この法律において「性暴力」とは、性的な被害を及ぼす暴力その他の言動をいう。」にある
*「その他の言動」に漫画アニメゲームも含めたポルノも含めるのかどうかもわからない曖昧な内容(ヘイトスピーチ規制法の前例もあります)に見えますので、罰則強化とのセットでポルノを含めた表現規制の為の法改正に成り下がらないかという危惧があります。*

*一番の問題なのは非親告罪化する以上、線引きをするのは捜査機関(警察、検察)になりますが、上のような悪質な冤罪事件もそうですが、ここ最近捜査機関側の恣意的なやり方(児ポ摘発でのフィギュア押収や裁判で児ポ法に「風潮」をねじ込んだり)が目に余るのでその辺りの是正をして捜査の厳格化しないと法が機能しないと思います*

*関連記事*
東京五輪を口実とした表現規制が始まりつつある…大阪府堺市に続き今度は千葉市がコンビニからエロ本締め出し
<http://lite-ra.com/2017/03/post-2965.html>
http://lite-ra.com/2017/03/post-2965.html

2020年、東京オリンピック・パラリンピックを機にコンビニからエロ本が消えるかもしれない──。五輪誘致の時にコンビニに並ぶエロ本を見て「IOC視察団が顔をしかめた」との噂から一気に広がった仮説だが、これが現実のものとなる可能性が高まっている。

先月、千葉市はコンビニで販売されている成人向け雑誌をフィルムで包み、表紙の半分程度を隠す取り組みを予定していると発表した。まずは今夏をめどに、千葉市と青少年の健全育成などに関して包括連携協定を提携しているセブン-イレブン12店舗で実施。試行後に他の店舗でも実施するかどうか検討するとしている。


この施策に関し、熊谷俊人千葉市長は「現状(の販売方法)は国際的な感覚に照らして疑問を持たれかねない。既に一定の配慮はされていると思うが十分ではない」と説明している。これに対し、日本雑誌協会は千葉市に協議を求める方針だという。

実は、こういった施策は千葉市が初めてではない。つい最近にも先行する事例があった。昨年3月、大阪府堺市が市内にあるファミリーマート11店舗にて、中央部分を幅12センチの緑色のビニールフィルムで包んだ状態で成人雑誌を販売する試みを行っているのだ。

このビニールで包まれると、雑誌の名前はかろうじて確認できるものの、表紙の大部分が隠されてしまううえ、立ち読みすることもできないので、読者は雑誌に何が掲載されているのかも分からない状態で購入せざるを得なくなる。売り上げへの影響は避けられない。また、巨大な緑色のビニールフィルムはかなり目立つので、これをレジに持っていくのはなかなか勇気がいる。そこで二の足を踏む客も多いだろう。

これに対し、日本雑誌協会と日本書籍出版協会は連名で「憲法で保障されている表現の自由に抵触するのではないか。表紙は購入するか否かを決める重要な手がかり」として堺市側に対し公開質問状を送るも解除などは認められず、堺市は現在でもこの方式を市内全店に広げたい考えを示している。

周知の通り、これまでもコンビニにおける成人雑誌の販売においては自主規制がなされてきた。一般雑誌と分けた区分陳列に加え、2004年からは小口(見開き部分)にシールを貼り、店頭で本を開くことができないようにしている。

堺市が始め、千葉市もこれから運用しようとしている成人雑誌へのさらなる規制は現段階ではいまだ試運用の域を出ていないが、国際的なイベントの開催前に性風俗の分野に対して大規模な規制がかかるのはよくあることだ。出版ではなく、風俗店に関する事例だが、過去にはこんなケースも存在する。

〈これまで風俗業界は国際イベントの開催に合わせた警察当局の浄化作戦などで、地域丸ごと潰されるような例がいくつもあった。
その中でも比較的新しく、かつ大規模だったのが、1990年に大阪市と守口市にまたがる鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」(花博)の際の浄化作戦だ。
それまでは、大阪市内にも少なくない数のソープランドがキタ、ミナミ両地域に存在していたのだが、花博の開催に合わせて警察が街の浄化作戦を開始し、大阪市内のソープランドへの集中的な摘発がなされ、さらに行政により条例も制定されたため、市内すべてのソープランドが閉店へと追い込まれた。現在、大阪市内に1軒のソープランドも存在しないのはこのためだ〉(吉岡優一郎『ベテラン風俗ライターが明かす
フーゾク業界のぶっちゃけ話』彩図社)

子どもの教育に悪影響をおよぼすものが街から消えるなら、風紀を乱す不快なものが目に入らなくなるなら、エロ本がコンビニから消えようとどうでもいい──。そういう考えは一見もっともらしいし、表立って反対の声はあげにくい。

しかし、そのような考え方は危険だ。漫画家のちばてつや氏は、エロ・グロ・ナンセンスの規制こそが、国家権力による過度な表現規制、および、情報統制への地獄の一丁目であると警鐘を鳴らしている。

〈戦前もまず、「エロ・グロ・ナンセンス」がやり玉にあがりました。エロ小説とかエロ写真とか…。「日本がこんな大変な時に、こんなものが出回っている」「こんな下品なものはこの世から消してしまえ」という雰囲気があった。そういうものは取り締まりやすいし、そのための法律も作りやすかったんですね。
そのうち、同じ法律で新聞記事や本、放送の規制にまで広げていきました。国民の目をふさぎ、耳をふさぎ、口をふさぐというように、国民の考えそのものを取り締まっていくことになっていった。権力を持つ人たちは自分たちが持って行きたい方向へ、国民ごと国を持って行く。反対する人、自分たちにとって都合の悪い余計なことを言う人はどんどん牢屋に入れられた。それが戦前の日本だったんです。
ぼくも5人の子どもがいました。世間には子どもに見せたくないものはたくさんあります。でも、たとえば何が「児童ポルノ」かは、権力を握った人たちが判断して取り締まることになる。しかも、ただ持っているだけでも処罰される。処罰の対象が漫画やアニメ表現にまで広げられると、さらに拡大解釈されかねない。どういう表現をするのか、報道をするのか、どういう集会が許されるのかということに発展しかねません〉(14年9月7日付しんぶん赤旗日曜版)

単なるエロ本の規制と軽く扱わずに、我々はこの施策がどう発展していくのか、注意深く観察しておく必要がある。

(編集部)


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