[CML 048459] IK改憲重要情報(195)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2017年 6月 5日 (月) 14:15:03 JST


IK改憲重要情報(195)[2017年6月5日]



私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。



(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)



弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884



河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。



http://www.southcs.org/

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(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください。)



      大義なき憲法改正



今年の5月に、安倍首相が突然憲法改正を大声で主張し始めたことは、御存知の通り
です。この安倍首相の提唱を聞いて、私が第一に思ったのは「え〜、なぜ」というこ
とでした。私は、いまだもって、憲法改正論者の立場に立ったとしても、なぜ安倍首
相のような憲法改正論が今頃出てくるのか分かりません。私は、今でも、安倍首相の
提唱は、北朝鮮問題という日本の進路に係る大問題から国民の目をそらし、マスコミ
に議論をさせないための謀略ではないか、と疑っているのです。だから私は、端的に
言って、大義なき改憲論だと思っています。

安倍首相の提唱がそういうものですから、「安倍総理は憲法の本丸に切り込んだ」
(櫻井よしこ)という評価がある一方、保守派の中でも様々な否定論、条件付き賛成
論があふれでているのが現在の特徴です。

私が読んだ中で面白かったのは、青山繁晴です。彼は、9条2項温存論反対です(『H
anada』2017年7月号)。

もう一つ面白かったのは、古谷経衡の議論です。彼は、「改憲派がとるべき勝利への
方程式は「2020年憲法改正」などという、いささか威勢の良い、拙速なスローガンで
はなく地道な陣地構築と彼我戦力比のわが方の優位性を高めることである(『WiLL』
7月号)というのです。



今までの「9条改憲反対運動」を単純に繰り返すな



民衆運動の側で、安倍構想に反対して新たな9条改憲反対運動の構築が始まっている
ようです。私は、日本の民衆運動の活動家に「今までの9条改憲反対運動を単純に繰
り返すな」と訴えたいのです。

日本の民衆運動には「ずるい」ところがあります。国民の疑問に真正面から答えない
のです。いままでは「敵が本当に攻めてきたらどうするの」と言う疑問に対し真正面
から答えていませんでしたが、今度は「中国や北朝鮮に対してどうするの」という疑
問に本当に答えなくてはなりません。また、その疑問に答える前提として、中国や北
朝鮮をどうみるか、という民衆運動が先延ばしにしている問題に今度こそ答をださな
くてはなりません。

 安倍首相の提唱に「教育の無償化」が入っているように、今度の憲法改正では、9
条改憲反対がメーンであるものの、9条以外の問題を避けて通ることは出来ないと思
います。

 また、現在までの9条改憲反対運動は、あまりにも中央集権的で、周囲の人間に
「面白い運動だな」「自分も参加してみたいな」という魅力をアピールすることに失
敗しています。

 もう1点言わせていただくと、今度の9条改憲反対運動では、これまで9条改憲反
対運動の手が届かなかった人々にどう働きかけるのか、という壮大な戦略が求められ
ていると思います。

たとえば、自由法曹団東京支部は、都内のすべての(!)高校の門前でのビラまきに
計画的に取り組んだらどうでしょうか。たとえば全労連は、毎週(!)渋谷のハチ公
前の街頭討論会(!)をやったらどうでしょうか。

 私は、率直に言うと、日本の民衆運動内に行動態度としての(!)保守主義が広
がっていることを憂いています。このままでは、9条改憲反対運動に勝利しても日本
の民衆運動の衰弱・劣化がもたらされるようで「老人の心配」をしている次第です。
妄言多謝。



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