[CML 048408] IK改憲重要情報(194)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2017年 6月 2日 (金) 15:28:25 JST


IK改憲重要情報(194)[2017年6月2日]



私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。



(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)



弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884



河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。



http://www.southcs.org/

__________________

(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください。)



 中西輝政の衝撃的な問題提起



 北朝鮮が闇雲にミサイル実験を繰り返し、アメリカが空母3隻体制で北朝鮮を包囲
し、ICBM迎撃実験をする中で、日本の民衆の間に戦争への恐怖が広がっているよ
うに見えます。マスコミでその恐怖感をとりあげていないから、正確には分かりませ
んが、私の周囲を観察したり、毒ガスマスクや核シェルターが売れているという情報
に

は要注意です。私の観察が正しければ、第2次大戦後、初めて日本の民衆が戦争の直
接的恐怖を感じ始めているように思います。朝鮮戦争も、ベトナム戦争も、日本の民
衆にとって、直接に戦争の恐怖を感じる戦争ではなかったのですから。

 このような情勢の中で、第2次朝鮮戦争反対と声を大にして叫びたいところです
が、少しひっかかりが有ります。

それは、アメリカと北朝鮮は、本当は何を考えているのか、ということが読めないか
らです。

 アメリカも北朝鮮も今年の3月以来、本気で戦争をする気は無かった、今も無い、
これは「フェイク(見せかけ)だ」という衝撃的な問題提起をしているのが中西輝政
氏です。

*中西輝政「トランプ対中「取引外交(ディール)」の危うさ」『WiLL』2017年7月
号



 中西氏の問題提起の根拠は、攻撃対象施設や金正恩の居場所特定の困難さ、北朝鮮
の反撃に韓国やアメリカは耐えられない、北朝鮮が核兵器を持っている以上先制攻撃
はできない等です。そして、日本にとっての最大の危機は、実は米中結託が進んでい
る事だというのです。

 私は、少なくとも4月15日までは、アメリカも北朝鮮も本気だったと思います。そ
の証拠に、中国に対して強硬派だったピーター・ナヴァロ(『米中もし戦わば』の著
者)やトランプ大統領が最も信頼していたといわれるスティーブ・バーノンらが、4
月に、ホワイトハウスで干されるにいたっているのです。

 もし、「フェイク」だとすると、今まで「戦争するぞ」を脅しに使っていた

世界の戦争の歴史が一段階を画することになるでしょう。

 だから、中西氏の問題提起に対しては、私は、4月15日までは反対、現在は、確信
はありませんが、どうも「フェイク」説に賛成とまでは言えないのです。

 読者のみなさんは、どうでしょうか。



 エドワード・ルトワックの問題提起



 エドワード・ルトワックと言えば、この「IK改憲重要情報」でも何回かとりあげ
た、世界最高の軍事戦略家と言われている一人です。その彼が以下の本を出しまし
た。

*エドワード・ルトワック著、奥山真司訳『戦争にチャンスを与えよ』文春新書



 戦争にチャンスを与えよ、というのは、戦争に「平和主義者」が中途半端に介入す
るために、本当は戦争が解決するはずの問題を後に残し、かえって本当の平和の招来
を困難にしている、というのです。

 彼の言うボスニアや中東の状況は、確かに彼の言う指摘が当たっているような気が
しますが、しかし、そうかといって全面的な戦争をやらないからまずいのだ、という
彼の議論には賛成できません。

 北朝鮮問題に対しては、日本としては「降伏」「先制攻撃」「抑止」「防衛」とい
う4つの選択肢があるが、日本は最悪の第5の選択肢「まあ大丈夫だろう」という選
択肢を選んでいると彼は批判します。

 彼はこう言うのです。御検討下さい。

「人間というのは、平時にあると、その状態が何時までも続くと勘違いをする。これ
は、無理もない事だが、だからこそ、戦争が発生する。なぜなら、彼らは、降伏もせ
ず、敵を買収もせず、友好国への援助もせず、先制攻撃で敵の攻撃力を奪うこともし
なかったからである。つまり、何もしなかったから戦争が起きたのだ。」





            以上



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