[CML 048368] 「共謀罪」国会を中継しないNHKにOB・OGから憤りの声! 「NHKニュースだけ観ていても安倍政権の実態がわからない」~元NHKディレクター・池田恵理子氏が語るメディアの「アベチャンネル化」 2017.5.29

りょうこ baffydct at gmail.com
2017年 6月 1日 (木) 09:36:28 JST


「共謀罪」国会を中継しないNHKにOB・OGから憤りの声!
「NHKニュースだけ観ていても安倍政権の実態がわからない」~元NHKディレクター・池田恵理子氏が語るメディアの「アベチャンネル化」 2017.5.29

緊急特集 共謀罪(テロ等準備罪)法案シリーズ <http://iwj.co.jp/wj/open/conspiracy-bill>

森友学園疑惑、加計学園疑惑、「共謀罪」法案の衆院強行採決――止まらない安倍政権の暴走で、はっきりとした問題がある。マスコミによる「報道犯罪」のひどさだ。

2017年5月19日、野党の抵抗も、一般市民の反対の声も意に介さず、政府・与党と日本維新の会は「共謀罪」法案の強行採決に踏み切った。政府・与党がこの日、「共謀罪」法案の強行採決に踏み切るであろうことは、数日前から指摘されていたことだった。

しかしこの日、NHKは国会審議を中継しなかった。さらに、5月23日の衆議院本会議での強行採決も、国会中継を行わなかった。

これには、SNS上でも非難が殺到した。「NHKは国会中継をして、国民に審議内容を逐一伝えるべき」「NHKは『アベチャンネル』!」――。

「公共放送」の看板にはもはや偽りしかないと言うべきNHKの報道姿勢に対し、誰よりも大きな声で憤りを訴えているのが、ほかでもない、NHKを退職したOB・OGたちだ。

IWJは5月27日、元NHKディレクターで、「慰安婦」問題に取り組む、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長の池田恵理子氏にお話をうかがった。池田氏は、NHKが「共謀罪」法案の国会審議を中継しなかったことに憤りを覚え、NHKに抗議の電話をしたという。

IWJが池田氏に、今のNHKやマスコミ報道に対する思いをお訊きすると、池田氏は、NHKの放送姿勢を「言論統制の一種」だと批判し、次のように語った。

「NHKだけを観ていると『共謀罪』の恐ろしさも、それを強引に推し進めようとする政権の酷さも見えないようになっている。こういう情報操作の積み重ねが、国民を『マインドコントロール』することにつながるのです」

NHK幹部はぜひ、OB・OGの忠告に耳を傾けてほしい。

▲アクティブ・ミュージアム 「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長の池田恵理子氏(2017年1月18日 東京都新宿区・wamにて撮影)

NHK報道の問題については、岩上安身が元NHKプロデューサーの永田浩三氏にお話をおうかがいしている。ぜひ、こちらもあわせてご視聴いただきたい。

   - 「みんなのNHK」から「安倍政権のNHK」へメディアへの政治権力の介入〜元NHKプロデューサー・永田浩三氏に岩上安身が聞く
   2014.10.22 <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/188812>

記事目次

   - 政権のボロを隠すため? 重要な国会審議を中継せずにニュースで「オブラートに包む」NHK報道にOGから怒りの声!
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/380966#idx-1>
   - NHK内部は「監視・密告社会化」!? 職員同士が互いに監視
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/380966#idx-2>
   - 「NHKで進行していることは、何年遅れかで、他のメディアでも同じようになる」――「慰安婦」報道が裏づけるNHKの波及効果
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/380966#idx-3>

政権のボロを隠すため? 重要な国会審議を中継せずにニュースで「オブラートに包む」NHK報道にOGから怒りの声!

「このところ、特に、安倍政権の横暴さは、集団的自衛権行使容認から安保法制、今回の共謀罪にいたるまで、あまりにもひどすぎる。ひどすぎるのに、NHKも従順に安倍政権に同調しているわけですよね。それが露骨に見え隠れする」

池田氏は開口一番にそう述べ、古巣のNHKに対する怒りを露わにした。

2010年に定年退職するまで、NHKで家庭・教養番組ディレクターなどを務めた池田氏は、1991年から1996年までにETV特集などで「慰安婦」問題で合計8本の番組を作り世に送り出した。「慰安婦」問題を世に知らしめた功労者と言うべき存在だ。

その池田氏は退職後、退職者の仲間とともに、籾井勝人前会長の辞任を求めるデモや、NHKへの申し入れ、街宣車で職員に向けて呼びかけをするなど、活発な「NHK批判」を展開してきた。

今回、NHKが「共謀罪」法案の国会中継をしないと知った池田氏は、すぐさまNHKに抗議の電話を入れたという。

「抗議電話をすると、だいたい担当者が『いやあ、三原則(※)がありまして』などとゴニョゴニョ言います。今回の衆院本会議や衆院法務委員会、こんな大事な争点をめぐる審議を中継せず、最終的にニュースでちょこっとだけ取り上げる。視聴者に不快感や疑問を抱かせるような政府・与党や首相の傍若無人な醜態は見せないで、うまくオブラートに包んでしまう意図が明らか。中継をすれば、その部分が全部見えてしまうわけです。あまりにも腹が立つので電話してしまいます」

NHKの「国会審議中継三原則」は以下の通り。
(1)衆参本会議の施政方針演説などの政府演説とそれに関する各党の代表質問
(2)衆参予算委員会の基本的な質疑の中で、各会派の一巡目の質疑
(3)その他、中継担当者が総合的に「必要」と判断したもの

NHK内部は「監視・密告社会化」!? 職員同士が互いに監視

「NHKの中での自主規制は常にあり続けてきたもので、今に始まったわけではない」と前置きしつつ、池田氏の口調は重くなった。

「しかし、後輩たちの話を聞くと、私がいた頃とは(自主規制は)比べ物にならないという感じを受けます。その度合はひどくなってきている」

池田氏の語る「今のNHKのひどさ」は、想像をはるかに超えるものだ。

「『内部民主主義』は完全になくなってしまっています。内部通報制度のようなものがあって、職員同士がお互いに監視し合い、外部とつながっているとか、外部に自分の意見をもらしているとかをリークする。(そういうことは)昔からありましたけど、かなり極端に増えている。

現役の親しい後輩たちと話をするときも、なるべくNHKのある渋谷では飲まないようにして、メールも個人メールでやりとりします。NHKのサーバーのもとにあるメールアドレスだと、どう管理されているかわかりませんから、そこではなるべく連絡を取らないようにしています」

それだけではない。職員がNHK外部に文章を掲載するような場合、たとえ休暇にプライベートで書く時も、かつては上司に「伺書」を提出するだけだったのが、最近では送稿する前に一回は原稿を管理職が検閲するという。

「共謀罪」によって懸念される「監視社会」や「密告社会」が、すでにNHKの内部では当然のことになっているようだ。
「NHKで進行していることは、何年遅れかで、他のメディアでも同じようになる」――「慰安婦」報道が裏づけるNHKの波及効果

しかし恐ろしいのは、NHKのこうした過度の「自主規制」や「政権への忖度」が、今やNHKだけにとどまらないところだという。

池田氏は、次のように述べる。

「NHKで進行していることは、何年遅れかで、他のメディアでも同じようになるんです。やがて、社会一般で当たり前になっていく。NHKの悪しき慣習や自己規制が、日本社会一般より早めに始まって、ひとつのモデルみたいになって世の中がついてくる、という実感を体験上もっています。NHKの先行ぶりは怖いと思っているんです」

池田氏が「実感」として語るのは、在職中に携わった「慰安婦」問題の報道をめぐる、NHKの自主規制とその後の各社の報道姿勢だ。

(…会員ページにつづく)
「今は戦争の渦に巻き込まれるかの境目だ」〜『あしたのジョー』ちばてつや氏も「共謀罪」に危機感!沖縄ではすでに共謀罪が先取り!?〜日本ペンクラブのシンポジウムで表現者らが警鐘!
2017.4.7

【緊急特集】 共謀罪(テロ等準備罪)法案シリーズ <http://iwj.co.jp/wj/open/conspiracy-bill>

政府与党がゴールデンウィーク明けにも衆院通過を目指す共謀罪法案(テロ等準備罪)。衆院法務委員会での審議が始まり、回を重ねるごとに同法案の「ボロ」が出始めている。

これまで政府は「一般の人は処罰対象にならない」と繰り返し強調し、正当性をアピールしてきたが、2017年4月21日の衆院法務委員会では、盛山正仁法務副大臣が「一般の人が(共謀罪の捜査の)対象にならないということはないが、ボリュームは大変限られたものになる」などと述べ、一般人が処罰対象になることを認めた。

また、20日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)のコーナー「そもそも総研」では、自民党法務部会長を務める古川俊治参院議員が共謀罪法案について、「テロなんて言ってませんよ、この法律だって」「いろんな意味でですよ、テロだけじゃないですね」と断言し、政府が名づけた「テロ等準備罪」が建前に過ぎないことを告白している。

何のために必要なのか、立法事実さえ明らかでないこの法案。国会審議が始まったというのに、いまだに処罰対象も曖昧なままだ。このままでは「平成の治安維持法」と呼ばれるこの法案が、国民の人権を侵害し、監視社会を招く懸念は拭えない。

▲日本ペンクラブ主催「共謀罪は私たちの表現を奪う」の登壇者たち

4月7日、東京都・文京シビックセンターで日本ペンクラブがシンポジウム「共謀罪は私たちの表現を奪う」を開催。日本ペンクラブ会長の浅田次郎氏や漫画家のちばてつや氏らが登壇し、表現者の立場から共謀罪法案の危険性を訴えた。

記事目次

   - 第一次世界大戦は「言論や表現の自由が制限された頃から戦争が始まった」日本ペンクラブ・浅田次郎会長が訴える
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372671#idx-1>
   - 共謀罪は特別危険な法律!「報道特集」金平茂紀氏、「沖縄で起きていることは共謀罪を先取りした予行演習だ」
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372671#idx-2>
   - 「今は戦争の渦に巻き込まれるかの境目だ」〜『あしたのジョー』ちばてつや氏も危機感を表明!
   <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372671#idx-3>
   - オウム真理教が組織的犯罪集団? 映画監督・森達也氏「12000人のほとんどの信者は犯罪に関わっていなかった」

■ハイライト

   - 発言
   浅田次郎氏(作家、日本ペンクラブ会長)/雨宮処凛氏(作家)/内田麟太郎氏(絵本作家、日本児童文学者協会理事長)/江成常夫氏(写真家)/金平茂紀氏(テレビキャスター)/香山リカ氏(精神科医、作家)/ちばてつや氏(漫画家)/長谷部泰男氏(早稲田大学教授、立憲デモクラシーの会)/森絵都氏(日本ペンクラブ常務理事、作家)/ビッグ錠氏(漫画家)/森達也氏(作家、映画監督)/田近正樹氏(日本雑誌協会人権・言論特別委員会、日本書籍出版協会出版の自由と責任に関する委員会)/山口勝廣氏(写真家、日本写真家協会専務理事)/中島京子氏(作家)
   - 司会 山田健太氏(日本ペンクラブ常務理事・言論表現委員会委員長)


   - 日時 2017年4月7日(金)18:30〜20:30
   - 場所 文京区シビックセンター(東京都文京区)
   - 主催 日本ペンクラブ <http://www.japanpen.or.jp/>

第一次世界大戦は「言論や表現の自由が制限された頃から戦争が始まった」日本ペンクラブ・浅田次郎会長が訴える

『蒼穹の昴』や『壬生義士伝』などの作品を著書に持ち、『鉄道員(ぽっぽや)』では直木賞を受賞した小説家の浅田次郎氏は、この日のシンポジウムで、ペンクラブの成り立ちについて語った。

▲日本ペンクラブ会長・浅田次郎氏

「第一次世界大戦が終わり、なぜ戦争が始まったかを考えたとき、言論や表現の自由が制限された頃から戦争が始まったのではないか、という考えが生まれた。ペンクラブは、『これからは平和のために言論・表現の自由を守っていこう』ということで世界中にできあがった組織です」

そのうえで浅田氏は、「共謀罪は日本ペンクラブには看過できない大問題だ」と訴える。

「人間には命があり、いずれ死ぬ。しかし、作った法律は死なない。法律を作った人たちが『きちんとやっていく』といくら言っても、人間が死ねば法律が生き残り、私たちの子や孫の代にどう使われるかはまったくわからない」

浅田氏は共謀罪の恣意的な運用や拡大解釈への懸念を示し、「今の国会(での議論)が大切だ」と注視を呼びかけた。
共謀罪は特別危険な法律!「報道特集」金平茂紀氏、「沖縄で起きていることは共謀罪を先取りした予行演習だ」

「共謀罪は、長い記者生活でも特別危ない法律だと肌身で感じている」

TBS『報道特集』のメインキャスター・金平茂紀氏も共謀罪法案を強く警戒する。

▲TBS『報道特集』メインキャスター・金平茂紀氏

共謀罪法案は捜査機関に「フリーハンド」を与え、監視社会を招く。そう指摘する金平氏は、「言論の自由、報道の自由が侵される可能性は十二分にある」と述べ、中央公論や朝日新聞社などの言論・出版関係者約60人が「ソ連に友好的だ」などとして治安維持法違反で逮捕された「横浜事件」について、「他人事ではない。繰り返してはいけない」と警鐘を鳴らした。

さらに金平氏は、沖縄の米軍基地反対運動のリーダー・山城博治氏が鉄線を切った容疑で逮捕され、152日間にわたって拘束されていた事件に言及する。

「この逮捕と同時に、全国の10数カ所で家宅捜索が行われた。警察はPCや携帯電話、ハードディスクなどの記録機器を一斉に押収した。交信記録を調べ、誰とどれくらい連絡をとっているかを読み取って、今、山城さんの裁判の証拠として提出している。つまり、運動は『山城を首謀者とする一大犯罪集団だ』というイメージが頭でできあがっている」

金平氏は、「沖縄で起きていることは共謀罪を先取りした予行演習だ。息苦しいどころじゃない」と断じた。

山城氏は2017年4月19日、東京の参議院議員会館で市民集会に参加し、「私の起訴状には『共謀』という言葉がいっぱい出てきている」と明かしている。IWJのアーカイブをご覧いただきたい。

   - 山城博治氏登壇!!「私(山城氏)の起訴状には『共謀』という言葉がいっぱい出てきている!」~高野孟氏、落合恵子氏、鎌田慧氏らもスピーチ――
   4.19院内集会「沖縄はつきつける」 2017.4.19 <http://iwj.co.jp/wj/open/archives/374674>

「今は戦争の渦に巻き込まれるかの境目だ」〜『あしたのジョー』ちばてつや氏も危機感を表明!

日本漫画家協会理事長で『あしたのジョー』などを代表作に持つ漫画家・ちばてつや氏は、表現弾圧に対して危機感を募らせる。

▲日本漫画家協会理事長で『あしたのジョー』作者、漫画家・ちばてつや氏

ちば氏は現在、文星芸術大学(栃木県宇都宮市)で教授として学生に漫画を教えているが、「ここ数年は漫画、アニメーションなどが取り締まり対象の先鋒になっている」と話す。

(…会員ページにつづく)


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