[CML 046430] 新聞が「奇妙な果実」を持ち出すこととトンデモ和製英語「ブラック」を使うこと

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2017年 1月 16日 (月) 10:29:00 JST


檜原転石です。

『東京新聞』の「筆洗」に以下の記事が出た。

差別主義者のトランプ次期大統領を批判することは大事だが、『東京新聞』自体
がトンデモ和製英語「ブラック」(「ブラック企業」・「ブラックバイト」を使
い、無知ゆえに無自覚にもブラックにあらゆる悪を含意して読者に振りまき、ブ
ラックへの偏見を煽っているのだからお話にもならない。

▼筆洗

2017年1月16日

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017011602000126.html



 <南部の木々には奇妙な果実がなる>。米ジャズ歌手、ビリー・ホリデーが
歌った「奇妙な果実」。「果実」とは白人からのリンチによって殺され、木に吊
(つる)された黒人の死体のこと。<奇妙な果実がポプラの木に揺れている>。
ホリデーの悲しみを搾り出すかのような沈うつな声が聞こえてくる▼作詞はユダ
ヤ人の教師だったルイス・アレン。当時、米国南部では珍しくなかった黒人リン
チ。その写真を目の当たりにして暴力と不公正に憤り、その歌詞を書いた▼リン
チや暴力という直接的な言葉は一切、出てこない。南部の風に揺れ、カラスにつ
いばまれる「果実」をたんたんと書いた詞はかえって差別やそれを行う人間の醜
さと恐ろしさを強く印象付ける。ホリデーの録音は一九三九年だが、詞を書いた
のは、三七年のことというから、今年で八十年である▼八十年後のその曲をめぐ
る最近の話題である。現地二十日に行われるトランプ次期大統領の就任式への出
演を要請された英国歌手レベッカ・ファーガソンさんがこんな条件を出したそう
である。「奇妙な果実」を歌わせてくれるなら▼人種対立を煽(あお)って憚
(はばか)らぬ次期大統領の好みの曲ではなかったか。結局、出演は消えた▼
「歌うたびに悲しいが、歌い続けなければならぬ曲」とホリデーは言ったが、聞
き続けなければならない曲であり、祈りでもあろう。特に米国大統領は。


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