[CML 051239] 2017年12月19日更新版 トンデモ和製英語「ブラック」はなぜ使ってはいけないのか?

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2017年 12月 21日 (木) 07:56:03 JST


檜原転石です。

 子どもの人権を守る運動(「ブラック校則」をなくそう運動)が差別語=トンデモ和製英語「ブラック」使い子どもへの黒人への差別・偏見を拡大させているという日本、愚劣な校則の代表格の「丸刈り校則」反対運動をやっていた私が、その運動の「ブラック校則」という命名を批判しても今野晴貴に邪推や妄想で「何の目的だ?」と言われることもないだろう。人権運動で差別語を使う愚者はいない。それのしてもこの国では非暴力抵抗運動の宝物=フリーダム・ライダーズさえ知らずに、ブラックに悪を詰めこんで、いったいどうなっちゃったのだ?

★山本幸三「何であんな黒いのが好きなのか」
★梶山静六「たとえば、悪貨は良貨を駆逐するというが、アメリカにクロ(黒人)がはいって、シロ(白人)が追いだされているような混在地になっている」

★首都東京では人種主義者の石原慎太郎(日本・南ア友好議員連盟(1984年発足) 幹事長)という名誉白人が熱烈支持されていました。
彼曰く――「アメリカでは黒人を使って能率が落ちている。黒人に一人一票やっても南アの行く先が混乱するだけだ、独立してもやっていけない」

★河添誠(2013年12月1日)
──カナダのトロントで開かれたレストラン労働者の権利向上の国際会議で、日本の労働状況を話した時に「ブラック企業大賞」を私が紹介。移民の活動家から「いい運動だけど、ブラックじゃなくてホワイトだよね」と皮肉をこめて指摘された。アメリカなどでは、「ブラック」を否定的に使うことは許されない。

★ 今野晴貴
一方、一般の人が日本で「ブラック企業」という言葉を使うことに、それほど過剰反応する必要があるのかには、強い疑問を持つ。もちろん、他の言葉でこの問題を論じられるようになる方が望ましいだろうが、すぐには難しい。それにエネルギーを費やすよりも、この気運を逃さずに「ブラック企業」による長時間労働、過労死・過労自殺を止めることの方がよっぽど大切であると思う。


 「黒人差別だ」という批判の問題点

さらに続けよう。私は、「黒人差別だから使うな」という主張に強い違和感を覚える。


 過労死、過労自殺、長時間に苦しむ労働者に、「言葉が適切ではない」という批判をする前に、やるべきことがあるのではないか? と思うからだ。端的にいって、この批判者は「どの立場」から、「何を目的」としてこういうことを言っているのだろう?

▼早川タダノリの「大日本帝国は「ブラック国家」」について
http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-8420.html

▼2017年12月19日更新版 トンデモ和製英語「ブラック」はなぜ使ってはいけないのか?

http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-8416.html


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