[CML 051157] テント日誌 12月10日(日) 経産省前テントひろば1807日目後 476日目
木村雅英
kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2017年 12月 12日 (火) 08:13:53 JST
(転送します)
【脱原発テント日誌12月10日(日)版】【拡散希望】
経産省前テントひろば、テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。12月10日は2,283日目。
◎今年一番の寒さのためか参加者少ない 12月8日(金)前半
12時前に正門前に到着し、グッズをセットし終わり座り込む。開始早々、お客さんがやって来た。メーカー訴訟の傍聴をしようと来たのだが、時間を間違えたようで、法廷に入れなかったからここに来てみたとのこと。去年の冬までは、かなり頑張ったのだが、春になって体調を崩してしまったそうだ。その結果、外の活動はできなくなったとのこと。だから、今はもっぱら屋内集会に参加しているとのことだ。前は議員会館前で火焔瓶テツさんたちと共謀罪反対の運動もやった人だと言う。「テツさんは元気でいますか?」と聞かれたが、火焔瓶テツさんとは活動時間帯が違うので、返答に困った。でも、カンパを入れてくださった。身体を労りながら活動してほしいものだ。
今にも降りそうな空模様ではあったが、4時ぐらいまでは降らずにすんだ。しかし、今年一番の寒さのせいか、座り込みの参加者は常連のメンバーのみだ。時間の経過も随分とゆっくりである。雨対策、防寒対策と二通りの用意をしてきたので荷物が重い。4時少し前にお迎えが来たので、文科省前に移動した。今日からは高校生や大学生は、試験モードに入り、年内来ないので大人だけでの抗議行動だ。かなり人数も減っての行動だった。
(S・S)
◎雨降る中、経産省抗議と安倍辞めろコール12月8日(金)後半
小雨が降りだす中で経産省抗議。トラメガ不調で「座り込め」の歌がとぎれとぎれに。大きな音が出るようになる頃にはあちこちから続々と人が来て、順次アピールとコール。Fさん経産省批判と唐津行動、Oさんからの福島原発告訴団の公判日程(1月26日、2月8日、2月28日、総て午前10時〜)ホットニュース、Yさんから再稼働阻止全国ネットワーク全国相談会、私から中国が再生可能エネルギーが急増し日本にも進出、などなどの報告。抗議行動中に帰途につく人たちにリーフレットを配布した。
座り込みの片づけをお任せして、首相官邸「裏」に直行。雨の中で一人でコールを開始すると、いつも遠目で見ている麹町署制服が5人も近づいてきて私を取り囲む。トラメガで警官は遠ざかれと大声を上げていると常連参加者が到着し、警官もいつもの位置に戻った。警官のピリピリから安倍首相が官邸に居るなと推察し、大声でコールを続けた。確かに、報道によれば、珍しくこの時刻に首相は公邸で事務次官らと会食をしていた。「安倍はやめろ」コールが届いたか?
(K.M)
◎いつも落ち葉掃除をしていたMさんのことを思い出し 12月9日(土)
眼科の定期健診で一時間半遅れてきた。丸の内線で経産省前に直行。エレベーターに乗って上にあがると、強制撤去される前は、まだテントはあるかと少しどきどきしたものだ。地上に出ると日差しが眩しい。眼底検査のための目薬がまだ効いていて目の中は乱反射の嵐。
どでかい「安部政治を許さない」のプラカードがあった。川内テントのNさんが座り込んでいた。いつでもどこでも時を無駄ににせず抗議。とても真似できない。郵政の前の歩道に落ち葉が沢山溜まり真ん中に池のような水溜まりができていた。ビーバーのダムのような風が作ったジオラマが出来ていた。
もっと書きたいことがあるけれど、検査用目薬のせいで目が辛いのでここで日誌を中断。まだ21時5分だけれどお休みなさい。
(O・O)
◎12月10日(日)午後1時より脱原発青空テント川柳句会が開かれた
選者は乱鬼龍氏、席題は 「この一年」 「常識」 3時投句締切、3時半頃より入選者の発表、披講 となりました。
良く晴れて陽が当たっているところは暖かでした。
今回の参加者は年末という事もあってか少なめの8 名、入選句の発表後 入選者へ選者より季節の果物、お菓子、雑誌など様々な景品が手渡されました。入選句は以下の通りです。
(S.E)
「この一年」
特選
・再稼働止めらず過ぎたこの一年 - 皿うどん小僧
秀句
・反戦と反原発にくれた年 - 乾草
・この一年ひたすら願う脱原発 - 落葉
・まだ続くウンザリ政治この一年 - 水連仏
・被災者を置き去り商売復興屋 - 芒野
・次々と恵比寿現わる軍需産業 - 無位史膳
「常識」
特選
・常識をウソ風評と呼ぶ国家 - 草地
秀句
・我が辞書に常識はなし安倍夫妻 - 皿うどん小僧
・お上言うことが常識なる日本 - 芒野
・世の中の常識通じぬアベ政治 - 草
・良識はどこへ常識つくられる - 落葉
・東レ不正でネット内部告発常識に - 原子力ドンキホーテ
次回の 脱原発青空テント川柳句会は1月7日(日)午後1時から
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その51
日本の再生エネルギー事業者を見殺しにする経産省
〜「クローズアップ現代+」が示した中国の再エネ進出と電力会社による再エネ排除〜
木村雅英(経産省前テントひろば)
去る12月4日のNHKクローズアップ現代+「中国“再エネ”が日本を飲み込む!?」は強烈だった。経産省・エネ庁の人たちに見せたかった。
まず、中国で太陽光発電・風力発電などの再生エネルギーが急ピッチで伸び、2050年までには電力の8割を再生エネルギー発電にするそうだ。小型風力発電が低コストと耐久性で各地に広がり、農地に太陽光パネルを導入して農作物と電力とを得る太陽光発電も急増している。
世界で原子力発電所の建設に最も熱心であった中国でも、3.11、東電福島第一原発事故後、同様の事故が中国で起こったら河川が汚染され1億人が放射能汚染の影響を受けると専門家が警告し、建設ラッシュがこの数年停滞している。そればかりか、技術力と低コストを実現した中国の太陽光発電事業が世界中で引っ張りだこになっており、日本でも中国人の事業者が日本の田畑山野を見て回ってあちこちに導入を図っているのだ。
一方で、日本の再生エネルギー事業は、地元から想定外の出費を求められたり、送電会社から費用請求されたり送電を断られたり、高コストで低迷し倒産が増えている。実際に、電力会社が管内の送電事業において、空き容量が無いとして再エネの送電接続を断ったり送電線拡充の為の法外な費用請求したりして、再エネ業者を困らせている。東北電力の例では、総送電容量の20%程度しか使われていないにも拘らず、稼働してもいない原発の為の送電容量を確保する為に、送電容量満杯として断っているのだ。
経産省のエネルギー政策が、危険で膨大な核ゴミを出す原発を推進するばかりか、本来技術力も需要もあった再生エネルギー事業を抑え込んでいる。現在、策定中の「エネルギー基本計画」を抜本的に変えさせないといけない。
(経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!のバックナンバー:http://www.jca.apc.org/~kimum/)
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唐津・川内行き行動記 渕上太郎
11月29日夜、唐津駅についた。一つ先の西唐津からさらにバスに乗って玄海原発に行ったのが2011年の6月だった。
「玄海原発反対からつ事務所」の北川さんに電話をするとすぐに車で迎えにきてくれた。「やあやあ」と、晩飯のことになって近所の食堂に行き、そこで初対面の挨拶。食事を終えて直ぐに、からつ事務所に案内された。事務所は幾つも部屋があって、それぞれがキチンと整理整頓されていた。風呂もあるし、片づいた台所もある。そして詳しく説明をうけたのが、特製の幟旗である。出来具合は写真(割愛)の通りなのだが、みんなにそれぞれ思うことをサラシに10字くらいで書いて貰って2本を並べて1つの幟にしたものである。それぞれのタイミングに合わせて言いたいことを文字にしているので、どんどん幟の数は増えていく。すでに50本くらい出来ていたのでは無かろうか。そして今度は逆に、既にできているもの中から、ふさわしいものを選んで持って行くというような形になっているようだ。仕掛けのミソは、普通の幟旗の柱を若干工夫して幅1尺ほどのサラシ(6尺ふんどしそのもの)を2本1組にしていること。
しばらくして「今晩は何処に泊まるか」ということになって「是非事務所に」と勧めてくれたのだが、2日間の予約をしていたホテルがあり、それを一方的にキャンセルするのもまずいので、そのホテルには今晩だけ泊まることにして、後はからつ事務所に泊まらせて頂くことにした。
ホテルについてから、明日11月30日の事を検討した。実は今回の唐津行きは、12.2集会に参加するということでもあるが、その数日前に唐津に入って、ポスティングを最大限行うということが重要な目的であった。だが急に決断したことで既成のチラシも無く、取り敢えず既成のチラシの1面だけを少しあしらえて、唐津市の住民に「原子力災害の避難問題」だけをテーマにしたチラシ(川内テント名)を500枚作って持参してきていた。現地に着いてから佐賀市にある平和運動センターに連絡して、そこのチラシを分けて貰う予定でいた。しかし天気予報によると30日は70%の雨。ある程度は予測も出来ていたから、合羽の用意もしていた。初めてのことで地理感覚も無く、取り敢えず1人でもあるので、ウンザリな気分になるが、それでも目的は目的だと1人だからこそあらためて決断もできる。出来るだけ早く起きして、このホテル周辺だけでも手始めにポスティングを行おうと決めて、ポスティングしやすいようにチラシを4つ折りにして準備した。
翌日30日6時に起きて恐る恐る外を見ると、雨は降ってはいない。もしかしたら、すぐにでも降るかも知れないので、飛び起きて、4つ折りしたチラシを200枚くらい、紙袋にいれて出かけた。7時ころになっていたので、もう明るくなっている。唐津城の近所のホテルであったが、その唐津城のふもとで10時頃までウロウロしている時間もかなりあった。1軒1軒がかなり大きく、しかも行き止まりが多いのだが、結局、何とか150軒ほどのポスティングを行うことができた。くたびれたなあ、と思っていた時、北川さんから電話があって「これからホテルに迎にいく」という。途中で小さなうどん屋があったので、ごぼう天うどんを食べてホテルに戻った。直ぐに精算をして事務所に行った。
「これからの予定は?」、「じゃあポスティングに行きましょう」ということで、北川さんが用意していたチラシに私が持参してきたチラシを挟んで、今度は2人で自転車で唐津市の菜畑地区のポスティングを行った。けっこう坂の多いところであるが、2人で200軒ほど、昼過ぎに終えた。途中、唐津焼の登り窯があったりした。
午後、今度は佐賀市の「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の学習会があるので、そこに行こうということになった。今度は北川さんの車で、佐賀市にむかい、学習会に参加させて頂いた。午後2時から5時過ぎまでかなり濃い内容の報告や討議があって、かなりの勉強になった。久しぶりに石丸さんにもお会いできたし、美浜の会の小山さんという方にもお会いすることができました。そのあとプルサーマルの会の事務所で交流会にも参加させて頂いた。もともと、ほとんど食べないが、おにぎりと一緒に並んでいたタクアンが実に旨そうに見えて、これを2きれほど頂いた。本当に美味しいタクアンでした。北川さんは車の運転があるので、私も、全くお酒は飲んでいないですが、楽しいひとときでした。
その晩は初めてからつ事務所に宿泊。かなり、くたびれていたので、目が覚めたのは8時、直ぐに「今度は市役所前で朝立ちをする」ということで、私も参加した。例の幟をもって自転車に乗って直ぐの唐津市役所の門前に行った。すでに新藤さんという方が同じ幟を持って立っていた。私たちも幟を片手に1本ずつ計2本で朝立ちをはじめたが、少し風もあり、よろけて、その後は1本で勘弁してもらった。約1時間の朝立ちでした。その後、一寸休憩をして近所にコインランドリーがあったので、初めてこれを利用した。11時ころ、今度はプルサーマルの会の裁判が2つあり(どういう理由かで相手と裁判長が異なって、私たちは同一の法廷そのままでいる。差し止めの裁判と仮処分の審尋?が連続して行われた)、それの傍聴ということです。
石丸さんや北川さん、小山さんが原告でした。70くらいある傍聴席はほぼ満席でした。開廷前30分ほど、今度は10人くらいの人が、幟をたてて通りかかる人や車に無言で訴えた。裁判は全体で1時間半ほどだった。同じ地裁といっても佐賀地裁は、東京地裁とは全く異なった雰囲気。建物に入る時のボディーチェックも無いし、法廷に入るときも何もなしで、狐につままれたような気分でした。
そのあと近所で交流会あった。しかし、明日(2日)の準備があるということで、私たちは直ぐに帰ることにした。その夜、川内から江田さんが7時間くらい掛けて唐津に到着。イヤハヤご苦労様でした。北川さんは、いろいろ準備をしているようでしたが、私たちは特にやることもなく、久しぶりに江田さんと飲みながらしばしの歓談でした。
12月2日朝10時から、ワタダ地区で4000軒のポスティングを行った。唐津の人たちも含めて30人ほどが事務所に集まり、ポスティングの地区割りを決めたりして、出かけた。北川さんと私とで1組でしたが、約200軒をポスティングした。その後は食事し、ゆっくりと集会会場にむかった。場所は松浦河畔公園というところでした。天気はよいのですが、かなり風もあって、寒かった。それでも主催者あいさつ(佐賀県平和運動センター代表)、鎌田慧さん、佐藤和良さん、石丸さんなどの激励・連帯の挨拶があった。参加者は九州各地からでしたが、鹿児島からも向原さん、杉原さんを始めバス1台で参加していた。この集会では自由行動でいきましょうと北川さんが言っていたので、私は、集会中は鹿児島の集団の中にいました。テントの旗も持って行ったので、これを立てた。
集会は1時間で、そのあと市内を30分くらいデモ行進。人通りはほとんど無く、まあちょっとあっけない感じでしたが、車の窓を開けて「頑張ってくださぁい」という激励もあった。
その後、佐藤和良さんの後援会と交流会が行われた。交流会には江田さんを含めて20人くらいの参加者でした。それぞれ簡単な自己紹介もおこなわれた。佐藤さんは懇談の中で、私たちが福島支援で使用したロシナンテ号の派手な色の車を憶えていると言っていました。
今後、来年3月に予定される玄海原発の再稼働にむけて、どう闘っていくのか、その課題が鮮明になっているわけでもない。しかし、神戸製鋼の鋼材についての調査に時間が掛かり、九電が予定していた再稼働の時期が来年1月から2ヶ月延長されたということは「反対運動は、もっともっと頑張れ」という天の声である理解したい。12月3日、今度は江田さんの運転で川内に行き、蓬莱塾で3泊して、昨日、東京に戻った。12月4日の火曜日テント当番を欠席した。代替ででて頂いた平岡さんに篤く感謝いたします。他の皆さまにもご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。川内や蓬莱塾のお話はまた別の機会に。
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デモ・集会のおしらせ:
★12月13日(水)祈祷僧侶団の月例祈祷会
15時:経産省前テントひろばにて
主催:JKS47士
★12月15日(金)5時〜6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は6時30分から(首都圏反原連)
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