[CML 050033] 関西救援連絡センターニュース2017年8月号

shoichi matsuba mauricemerleau at yahoo.co.jp
2017年 8月 24日 (木) 11:04:13 JST


第334号 2017年8月
関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
   電  話 06-6372-0779
   振替番号 00910-2-73915
発  行  隔月刊(原則として) 
賛助会費  月 額 1口   500円
年間購読  送料共 1部 1,000円


■共謀罪を廃止する闘いを! 私たちはあきらめない!

 六月十五日午前七時四六分、「共謀罪」新設を含む改正組織的犯罪処罰法は、参院法務委員会では「中間報告」を行い、委員会採決をせず委員会審議を終了。参院本会議で自民、公明、日本維新の会などの賛成多数で可決、成立し、七月十一日には異例の速さで施行。
 六月二三日、林眞琴刑事局長による逐条解説が依命通達として出され、同時に警察庁からも運用についての通達が出された。
 法律は成立したものの、左記に掲載した条文の「第六条の二」を中心とした法解釈を巡っては、法相と刑事局長の答弁の食い違いはなんら修正されていない。
 「共謀罪」は「組織的犯罪処罰法」の改正により新設されたのであるが、条文を読んでも「テロリズム」という文言があるのみで、実質的に「テロ対策」ではないことは明らかであり、「二人以上で計画した者」が処罰の対象とされていることも明記されている。
 また、運用については、かつての治安維持法と同じように、捜査は警察庁ではなく都道府県警察本部の指揮下で行うとされている。
 今後「共謀罪」捜査を理由として、盗聴対象の拡大、GPS捜査を合法とする新法制定などが目論まれる可能性も高い。
萎縮しないことが一番大事!
共謀罪を廃止へ追い込もう!

★九月十一日、十月十一日に街頭情宣が予定されている。詳細は「共謀罪あかんやろ!オール大阪」のフェイスブックまたは「秘密保護法+共謀罪反対イベント」のHPで確認を。

★「共謀罪規定」の条文
 (テロリズム集団その他の組織的犯罪集団による実行準備行為を伴う重大犯罪遂行の計画)
第六条の二 次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団(団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。次項において同じ。)の団体の活動として、当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を二人以上で計画した者は、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、当該各号に定める刑に処する。ただし、実行に着手する前に自首した者は、その刑を減軽し、又は免除する。
一 別表第四に掲げる罪のうち、死刑又は無期若しくは長期十年を超える懲役若しくは禁錮の刑が定められているもの 五年以下の懲役又は禁錮
二 別表第四に掲げる罪のうち、長期四年以上十年以下の懲役又は禁錮の刑が定められているもの 二年以下の懲役又は禁錮
2 前項各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団に不正権益を得させ、又はテロリズム集団その他の組織的犯罪集団の不正権益を維持し、若しくは拡大する目的で行われるものの遂行を二人以上で計画した者も、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、同項と同様とする。
3 別表第四に掲げる罪のうち告訴がなければ公訴を提起することができないものに係る前二項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
4 第一項及び第二項の罪に係る事件についての刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)第百九十八条第一項の規定による取調べその他の捜査を行うに当たっては、その適正の確保に十分に配慮しなければならない。


■福島瑞穂議員の仲介で、大阪拘置所との意見交換会
 八月一日、福島議員の仲介で、死刑廃止フォーラムinおおさか、アムネスティ大阪事務所、弁護士など十二名の参加で、大阪拘置所との「意見交換会」が実現した。
 死刑確定者の処遇について、大阪拘置所に事前に提出した質問状の内容は以下の七点である。
 .謄譽啝訥阿隆霆爐砲弔い董併訥阿任る回数、時間、内容)、屋外運動の基準について(回数、時間、雨天の場合などの具体的な運用)、請願作業は希望すればできるか、て浴について(回数、時間などの具体的な運用基準)、ゼ蟷罎糧信について(発信数および枚数の制限)、再審請求代理人との接見交通権の保障について、Э涜屋奮阿粒杏交通権について(運用基準および接見相手の選択、人数などの許可条件)
 大阪拘置所からは、山中隆大阪拘置所長、総務部長、処遇部長、調査官、処遇次席、庶務課長および矯正局成人矯正課補佐官、大阪矯正管区成人矯正第一課長の八名が出席。質問に対しては、矯正局の二名がほとんど応答した。
 まずГ亡慙△靴董◆嵜款陲琉堕蝓廚権利の制限理由にならないことを確認した上で、一般市民との外部交通を認めていただきたいとの申入れがなされた。「孤立させないことが必要、交流が必要」との点では、法務省も認めたが、「交流関係の維持、その他面会をする事情が第一条件で、これに加えて、刑事施設の規律・秩序を害する恐れがない、心情の安定に資すると認められるとき」が条件であるとして、具体的な外部交通の拒否基準については、回答しなかった。しかし、法務省は「死刑廃止の団体に所属していることを理由に不許可にはしない」と回答し、「刑事施設の規律・秩序を害する恐れがあると思うなら、外部交通の申請者と面接して判断をすべき。面会時には刑務官の立会もあり、中止もできるのだから問題は起きないはず」との要請には、拘置所長が「受け止める」と発言。
 差入れについては「法律と規則と訓令で定められており、外部交通の許可されていない相手からの差入れも現金、切手および日用に必要なものは認めている」との回答があった。既に日用品が入るようになっている一方で、写経用紙が入らなくなっており、これについては「房内で使用できるもので、規律維持に違反しなければ入るはず」との回答。
 イ砲弔い討蓮崋蟷罎楼貽一通、必要であれば二通を認める」との回答に対して、「一日二通を認めてほしい」との要請を行った。
 ,離謄譽啝訥阿蓮崟瀏がない、リアルタイムの視聴は不可」の回答であったが、「刑務所の受刑者はテレビ視聴をしている。死刑確定者にも」と要請し、法務省は要望としてうけると応答。
 △砲弔い討蓮◆峭事に伴い施設から運動場への動線が長くなり、週二回三十分にしている。新舎の屋上は運動場になっているが、同じ処遇にするしかない」との回答。
 また、工事は一期が終了し、これから四年計画の二期工事が始まる。しかし三〜四期はまだ予算化されておらず、完成のめどは立っていない。


■安倍政権の金田法相が再審請求中の西川氏に死刑を執行

 七月十三日、大阪拘置所で西川正勝氏、広島拘置所で住田紘一氏に死刑が執行された。再審請求中の執行は、一九九九年十二月十七日に執行された小野照男氏以来、二人目となる。
 再審請求中に執行された西川正勝氏は、 五件の強盗殺人等で起訴されたが、四件は無罪主張、一件は殺意を否認した。一九九五年九月十二日大阪地裁(松本芳希裁判長) で死刑判決、二〇〇一年六月二十日大阪高裁(河上元康裁判長)は控訴棄却、二〇〇五年六月七日最高裁(浜田邦夫裁判長)は上告を棄却し、死刑が確定した。
 確定後は、本人が再審請求や恩赦の出願を行い、今年五月十一日に再審請求の特別抗告が最高裁で棄却された後も、新たに第十次再審請求を出していた。 六年前のFORUM90のアンケートには、「いい加減な鑑定をし私を死刑囚とした裁判官を絶対許すわけにはいきませんので、最後の最後まで悔いを残さぬよう戦っていきます」と応えていた。
 住田紘一氏は、被害者一名の殺人事件で、二〇一三年 二月十四日に岡山地裁(森岡孝介裁判長)の裁判員裁判で死刑判決。翌月三月二八日には本人が控訴を取り下げている。
 安倍内閣は第一次で十人、第二、三次で十九名、計二九名に死刑を執行した。
 金田法相は、次期内閣からは外されると噂されていた内閣改造を目前の時期に、再審請求中の死刑確定者に死刑を執行したのであり、無責任極まりない。
 現在、共犯者が再審請求をしている人を除くと、再審請求していない死刑確定者は、ほとんど裁判員裁判での死刑確定者である。また、控訴や上告を取り下げているのも、裁判員裁判での死刑確定者である。執行できる裁判員裁判以外の死刑確定者がいない現状があり、金田法相は従前の対応から一歩踏み出す形で死刑執行に臨んだのである。オウム事件関連の死刑確定者への対応が危惧される。


■和歌山カレー事件関連裁判

大阪拘置所
立会&PC裁判
 再審請求弁護人の接見時の刑務官の立会については、既に最高裁判決で違法性が認められ、実務でも無立会が実施されている。大阪地裁判決は立会の違法性については認めたが、PCの持込および時間制限については退けた。大阪高裁でも証人申請を行い、事実調べを要求したが、裁判所は証人採用をしなかった。
 五月二五日に結審し、判決は
 十月二七日(金)十三時二十分
大阪高裁八二号法廷

対中井&山内民事裁判
 四月三日に提訴した中井泉&山内博への民事裁判は、第一回口頭弁論が七月七日に開かれ、十月と十二月に進行協議を行う。
 中井氏に対する訴因は、「鑑定資料が同一物とまで結論することは誤りであり、過失があるにもかかわらず、『鑑定資料が同一である』と誤った結論を証言した」「『ロットによって不純物重元素の組成が変動することを示している』との虚偽の鑑定の結論を検察官に提出し、虚偽の証言をした」。
 山内氏に対する訴因は、「原告の毛髪について分析し、三価の亜砒酸が検出されたとする虚偽の結果を記載した鑑定書を作成し、かつ虚偽の証言をした」。
 また両名は、「鑑定書提出前に記者会見し、『林家の関係箇所から発見された亜砒酸と青色紙コップ及びカレー鍋にあった亜砒酸は同一物』『毛髪から検出されたヒ素は、亜ヒ酸に由来する無機ヒ素』と誤った事実を発表し、本件事件の犯人であると誤信させ名誉を傷つけた」。
 被告らは、「刑事裁判手続における供述、証言、鑑定等によって無罪であるのに有罪判決を受けたことを損害として、民事上の責任を追及する場合には、まず、その刑事裁判の上訴や再審で無罪の確定判決を得る必要がある」との判決文を引用した答弁書を提出している。

再審請求訴訟
 三月二九日の和歌山地裁再審請求却下決定に対し、弁護団は四月二日に大阪高裁へ即時抗告。
 七月七日、大阪高裁(第四刑事部 樋口裕晃裁判長)は、裁判官、検察官、弁護人による三者協議を開催した。弁護人らの補充書は九月上旬に提出予定。
 次回三者協議は、十月十二日。


■東京・ノー!ハプサ二次訴訟 東京地方裁判所103号大法廷
第十三回十一月二八日(火)午前十時半〜 
第十四回 三月二十日(火)午後二時〜


■公判日程
 9月  6日15時   「戦争法」違憲訴訟*        大阪地裁(民)第4回
 9月  8日10時   白バス弾圧ガサ国賠請求訴訟     大阪地裁(民)1010号弁論
 9月26日10時   手錠・腰縄国賠           京都地裁(民)203号法廷
 9月26日10時   大阪・花岡中国人強制連行国賠*   大阪地裁(民)第9回
10月17日11時   開示請求裁判(森友学園売買契約書) 大阪地裁(民)第5回
10月20日11時   和歌山カレー対中井&山内民事訴訟  大阪地裁(民)Rテーブル
10月26日14時   マイナンバー違憲訴訟・大阪     大阪地裁(民)第7回
10月27日13時20分 和歌山カレーPC国賠        大阪高裁(民)判決
11月16日13時半  反ヘイトスピーチ裁判(保守情報)  大阪地裁(民)判決
12月  8日11時   和歌山カレー対中井&山内民事訴訟  大阪地裁(民)Rテーブル
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*は傍聴券が抽選になる可能性の高い裁判です。


★催し物★

◆自由人権協会京都例会(参加費無料、予約不要)
◇9月8日(金)18:00〜京都弁護士会館地下大ホール
 「弱いロボット」と人間のあいだ〜「一人では何もできない者(ロボット)」が生み出す関係性〜 岡田 美智男 氏(豊橋技術科学大学情報・知能工学系教授)
◇10月4日(水)18:00〜京都弁護士会館地下大ホール
 トランプ大統領と司法の独立(仮題) シャピロ 弁護士(アメリカ自由人権協会)

◆第60回日弁連人権擁護大会プレシンポジウム 
参加費無料、要申込(大阪弁護士会のHP http://www.osakaben.or.jp/event/2017/2017_0909_2.php から申込)
「監視カメラで逮捕される!?電子情報社会の捜査活動とプライバシー」
2017年9月9日(土)午後1時30分〜午後4時30分
大阪弁護士会館2階ホール
◇「捜査機関による動静監視情報収集の現実−大阪府警の行政連携の監視カメラ映像提供協定書−」 基調報告 鶴山昂介弁護士(大阪弁護士会)
◇「公権力によるプライバシー情報の収集・集積と共謀罪社会」 基調講演 高作 正博氏(関西大学法学部教授)
◇パネルディスカッション「プライバシー情報の収集・集積と市民社会−より安心・安全な社会になるのか?監視社会になるのか?−」
高作正博氏(関西大学法学部教授)、名取俊也弁護士(第一東京弁護士会)、大川一夫弁護士(大阪弁護士会)        コーディネーター 南和行弁護士(大阪弁護士会)

◆【死刑を考える講演会】
 日 時	2017年9月9日(土)18:30〜20:30(18:00開場)
 参加費	1000円 申し込み不要(先着順)
 場 所	ドーンセンター4F 大会議室1(地下鉄/京阪・天満橋下車東へ300 m)

「虚構」で「究極のリアル」を考える
お話:中村 一成 さん

 戦争放棄を定めた憲法を持ちながら、この国は一方の国家殺人である死刑執行を続け、多くはそれを容認、支持してきた。この欺瞞が、レイシズムが蔓延し、「戦争を欲する国」と化したこの国の荒廃の一つの根だと思う。私たちは2012年から死刑を描いた映画の上映とゲストトークを合わせたイベント「死刑映画週間」を開催してきた。映画という「虚構」で死刑という究極のリアルに向き合い、国家、社会、命について考える「場」をつくりたいとの思いだ。
 国であれば、合法的に人を殺す権限を持つことが許されるのか? 「命をもって償う」ということはありえるのか? そもそも罪を償うとは何か? 人間をやがてここに戻ってくる、私たちが共に生きる主体として見ないような社会の在りようを「社会」と呼べるのか―「映画週間」で上映した映像作品などに触れながら、死刑制度を取り巻くさまざまな問題について共に考えたい。
中村一成(なかむら いるそん):フリージャーナリスト、元毎日新聞社記者。在日朝鮮人、ヘイトクライム、死刑などの社会問題に取り組む一方で、ユニークで鋭利な映画評論を多く発表している。死刑を考える京都にんじんの会のメンバーとして、2012年、2014年京都シネマで「死刑映画週間」を開催。著書に『ルポ 思想としての朝鮮籍』、『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件――〈ヘイトクライム〉に抗して』ともに岩波書店など多数。

◆靖国連続学習会〈第1回〉

9月29日(金)6時30分〜 エルおおさか606号室(地下鉄/京阪・天満橋下車西へ300 m)
参加費:500円

「教育勅語」の何が問題なのか
―ヘイト・スピーチとのかかわりから考える―
講師:駒込 武 さん(京都大学教員・教育学)
 教育勅語、「一旦緩急アレバ」という表現が軍国主義的であると言うにとどまらず、テキストの全体的な構造と「奉戴」の仕組みを考えれば、むしろ「私、日本人でよかった」という趣旨のメッセージを発していることこそ根本的な問題なのではないだろうか!  台湾現代史、特に植民地における教育政策を研究される駒込武さんによる「教育勅語」をめぐる問題提起です。
駒込武(こまごめたけし)プロフィール:京都大学大学院教育学教授/専門は植民地教育政策。著書に『植民地帝国日本の文化統合』/『現代教育史事典』(共編著)/『戦時下学問の統制と動員』(共編著)/『世界史の中の台湾植民地支配』他共著も含め多数。

今後の予定
◇第2回(2017年12月15日(金)6時30分〜 エルおおさか606号室)
 「国家神道形成史」 講師:藤原正信さん(龍谷大学教員・近現代史)
◇第3回(2018年3月頃) 「近代日本の天皇制と宗教」(交渉中)

◆和歌山カレー事件学習会「カレーヒ素事件の鑑定と、研究や学会の目的」
11月11日(土)2時開始(1:30開場)4時半終了予定
会場 クレオ大阪(最寄駅/京橋、東大阪市城東区鴫野西2-1-21)
資料代 500円 要申込(先着40名)

お話 河合 潤 さん(京都大学教授)
 一度、河合さんにご自身のことにそって、研究、学会、鑑定などについてお話をお聞きしたいと思いました。 参加希望される方は下記のところに連絡ください。連絡なしに当日参加されても入場できないかもしれません。
主催 あおぞらの会 連絡先 06-6681-1067(坂口)seiyadenden at bluesky.zaq.jp

◆京都・当番弁護士を支える市民の会 19周年記念集会 参加費無料/申込み不要
2017年11月12日(日)13:30〜16:30(開場13:00)京都弁護士会館地階大ホール

再審開始決定は出たけれど…〜「袴田事件」から考える〜
お話 袴田 秀子さん(袴田巖さんの実姉)
   戸舘 佳之さん(弁護士・袴田事件弁護団)
   笠井 千晶さん(元SBSディレクター・支援者)

 1966年6月30日未明に、静岡県清水市(現在は静岡市清水区)の味噌製造会社の専務宅から出火し、全焼した現場から専務一家4人の遺体が発見された。これを、当時近くの味噌工場の寮に住んでいた袴田巖氏による強盗殺人事件として立件したのが、いわゆる「袴田事件」。袴田氏は、ほとんど証拠なしに、1966年8月18日に逮捕され、その後、連日長時間の過酷な取調べにより、嘘の「自白調書」にサインし、起訴された。一審公判開始後には、味噌工場内のタンクから、血液が付着した5点の衣類が発見され、それが決定的証拠であると認定されて、死刑の判決。袴田氏は無実を訴えたが、1980年に最高裁で死刑が確定した。しかし、唯一の物的証拠である上記5点の衣類は、発見経緯から見ただけでも極めて怪しげなもので、自白は拷問とも言うべき非人道的な取調べによってもたらされたものである。第2次再審請求を受けた静岡地方裁判所は、そうした疑問に正面から応え、2014年3月27日に再審開始決定を行い、袴田氏を48年ぶりに釈放した。
 しかし、再審開始決定がなされてからすでに3年以上が経っているにもかかわらず、再審公判は未だ始まっていない。国家はえん罪で袴田氏を長い間苦しめておきながら、検察官はなおも争っている。袴田氏は未だ一切の補償を受けておらず、なおも死刑確定者の地位にある。本件の冤罪被害者である袴田氏のである秀子氏をお招きし、再審をめぐる問題やその苦しみなどについて、参加者とともに考えていきたい。あわせて再審弁護人の一員である戸舘弁護士や元SBSディレクターである支援者からもお話しいただく。


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