[CML 049925] 【今日のブログ記事】■なぜ東京新聞は自称・国際政治学者三浦瑠璃(るり)の100%事実認識が誤っているインタービュー記事を無批判に掲載したのか?

山崎康彦 yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2017年 8月 15日 (火) 10:50:40 JST


いつもお世話様です。                         

【YYNews】【YYNewsLive】【杉並からの情報発信です】【YYNewsネット世論調査】を主宰する市民革命派ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。
    
昨日月曜日(2017.08.14)に放送しました【YYNewsLiveNo2344】の『メインテーマ』を加筆訂正して【今日のブログ記事】にまとめました。

【放送録画】 76分48秒

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/395231686

【今日のブログ記事】

■なぜ東京新聞は自称・国際政治学者三浦瑠璃(るり)の100%事実認識が誤っているインタービュー記事を無批判に掲載したのか?

東京新聞8月12日付け朝刊【考える広場】「気分はもう戦前?今の日本の空気」という記事の中で、ジブリ映画監督高畑勲氏の「ボロボロの平和繕え」と 桃山学院大准教授石田あゆ氏の「ネット傾倒に危うさ」と共に三浦瑠璃国際政治学者の「全否定は過去見誤る」のインタビュー―記事が掲載されていた。

【該当記事】

2017.08.12 東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/hiroba/CK2017081202000195.html

【三浦瑠璃氏のインタビュー記事全文】転載

◆全否定は過去見誤る 国際政治学者・三浦瑠麗さん

写真 三浦瑠麗さん

まず、「戦前回帰」を心配する方々が思い描く「戦前」のイメージに不安を覚えます。大日本帝国が本当の意味で変調を来し、人権を極端に抑圧した総動員体制だったのは、一九四三(昭和十八)~四五年のせいぜい二年間ほどでした。それ以前は、経済的に比較的恵まれ、今よりも世界的な広い視野を持った人を生み出せる、ある種の豊かな国家だったと考えています。それを全て否定するのは一面的で、過去を見誤っています。

「今は、あの二年間に似ていますか」と聞かれたら、私は「全然似ていない」と答えます。「『共謀罪』法が治安維持法に似ている」というのも誤った分析。現代は当時のような共産主義やアナキズム(無政府主義)の脅威がありませんし、民主政治は成熟しました。
人権を守る強い制度も定着した。あの時代のような拷問や弾圧が容認されるはずがないでしょう。警察官もはるかにプロ意識のある集団に育ち、抑制が利いています。

「戦前回帰?」の議論は元をたどれば改憲論議。現在の憲法改正を巡る議論は、護憲派、改憲派ともに不十分な点が多い。

まず護憲派。悲惨な敗戦と、あまりに大きな犠牲を払った総力戦への反省に立脚する平和主義は、一国だけのものですか、と問いたい。日本が戦争をしないことにしか関心がない考え方は、世界に向かって普遍的に説明できるものではありません。志が低い。矮小(わいしょう)化された平和主義が、すでに国民の過半数の支持を得られなくなっている。それが今の状況でしょう。

改憲派は、一九四七年に連合国軍総司令部(GHQ)に押しつけられた憲法を否定し、少しでも変えることに固執していますが、こちらも小さい。安倍晋三首相は五月、憲法九条に三項を加える「自衛隊の明文化」を提案しました。連立相手の公明党への配慮だと思います。でも、それでは本質的な矛盾は解決しない。私は「戦力不保持」を定めた二項を削除すべきだと考えています。

改憲の議論を見ても、国家観、歴史観を持ち、理念を掲げられる日本人が育たなくなっていることが分かる。残念なことです。台湾の李登輝・元総統を見てください。困難な状況下で骨太の政治理念を養い、民主化を主導した名指導者ですが、彼を育てたのは戦間期(第一次世界大戦と第二次大戦の間)の日本であり、戦後の日本ではないのです。

(聞き手・中野祐紀)

<みうら・るり> 1980年、神奈川県生まれ。東京大大学院法学政治学研究科修了。東大政策ビジョン研究センター講師。『シビリアンの戦争』『日本に絶望している人のための政治入門』など。

(記事転載終り)

しかし、国際政治学者三浦瑠璃の主張はいつもながら論理展開の論拠となる事実認識が100%間違っているのだ。

▲三浦瑠璃の100%間違っている事実認識!

①「大日本帝国が本当の意味で変調を来し、人権を極端に抑圧した総動員体制だったのは、一九四三(昭和十八)~四五年のせいぜい二年間ほどでした。」

→これは全くの間違い。大日本帝国が総動員体制でアジア太平洋侵略戦争を開始したのは1943年ではなく、それより12年前の1931年からである。1931年9月18日関東軍は中華民国奉天郊外の柳条湖で南満洲鉄道の線路を爆破し(柳条湖事件)満洲全土を占領し、翌年1932年に日本の傀儡政権【満州国】を打ち立てた時からである。

◆屬修谿柄阿蓮経済的に比較的恵まれ、今よりも世界的な広い視野を持った人を生み出せる、ある種の豊かな国家だったと考えています。」

→これも全くの間違い。1930年代の日本は「豊かな国」ではなく、1923年の関東大震災の直撃から回復せず、さらに1929年の世界恐慌の直撃を受けて企業倒産が相次ぎ失業者が街にあふれ、娘を身売りするほどまで農村が疲弊しする大不況が続いていたのだ。

→1931年の「満州事変」、1932年の【海軍515クーデター】、1936年の「陸軍226クーデター」、1937年の「支那事変」と「日中戦争開始」はいずれも疲弊した国内経済の一挙に回復させるためのの軍部による軍事行動だったのだ。

「それを全て否定するのは一面的で、過去を見誤っています。」

→過去を見誤っているのは三浦瑠璃氏の方だろう!

ぁ嶌は、あの二年間に似ていますか」と聞かれたら、私は「全然似ていない」と答えます。「『共謀罪』法が治安維持法に似ている」というのも誤った分析

→これも間違い。『共謀罪』法は277の個別法を網羅して「テロを実際に実行する前のテロの企画・計画・準備段階」の容疑で強制捜査できる権限を警察に与えたのであり、まさに「平成の治安維持法」そのものである。

ァ峺渋紊賄時のような共産主義やアナキズム(無政府主義)の脅威がありませんし、民主政治は成熟しました。」

→これも全くの間違い。戦前の「共産主義」や「アナキズム(無政府主義)」は政権にとって「脅威」では全くなかったのだ。「共産主義」や「アナキズム」を「脅威」にでっちあげて「非国民」を治安維持法で逮捕し、拷問し、虐殺し、刑務所に送ったのである。

ァ嵜邑△鮗蕕覿い制度も定着した。あの時代のような拷問や弾圧が容認されるはずがないでしょう。警察官もはるかにプロ意識のある集団に育ち、抑制が利いています。」

→これも全くの嘘。高井戸署の刑事二人が無実の中学3年生二人を窃盗の自白を強要するために大声で「首取る」「地獄見せる」などと戦前の特高並みの拷問を行っていたことが暴露された。

こんなでたらめな主張を繰り返す自称・国際政治学者三浦瑠璃の主張を無批判に垂れ流す東京新聞は一体どうしたのか?

その最大の原因は、自称・国際政治学者三浦瑠璃をインタビューをしてこの記事を書いた中野祐紀という東京新聞記者が、三浦瑠璃の事実認識がすべて間違っており彼女の理論は破たんしていることを正面から批判できなかったからだろう。

おそらく勉強不足で反論できなかったのだ。

さらに重大な誤りは、本来こんなウソだらけの自称・国際政治学者三浦瑠璃のインタビュー記事を不許可にすべき編集局幹部たちが、何の問題意識もなくそのまま掲載を許可したことである。

いっそのこと、記者会見で連日菅官房長官の嘘を暴露して奮闘している望月衣塑子(いそこ)記者を編集長に抜擢すれば良いのだ!

(終り)

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