[CML 045123] 【ブログ記事】■9年前の今日2007年9月28日に初めてブログに書いた記事を再掲します!
山崎康彦
yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2016年 9月 28日 (水) 09:00:31 JST
いつもお世話様です。
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰しております
【市民革命派】ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。
昨日木曜日(2015.06.26)に放送しました【YYNewsLiveNo2073】の『メインテーマ』を
加筆訂正して【ブログ記事】にまとめました。
【放送録画】105分16秒
http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/310088657
【ブログ記事】
■9年前の2007年9月28日に初めてブログに書いた記事を再掲します!
私は9年前の2007年9月28日にブログ『杉並からの情報発信です』を開始しました
ので、本日9月28日は開始してから丁度丸9年となります。
お陰様で毎日1000-1500名の方がブログを訪問し閲覧してくれています。
http://blog.goo.ne.jp/yampr7
本日現在の総訪問者数と総閲覧数(ページビュー)と順位は以下の通りです。
1)総訪問者数:4,614,685名様
2)総閲覧数:12,908,899ページビュー
3)順位:365位 / 2,605,335ブログ中
▲「日本の教育」と「フランスの教育」の比較(上)フランスでは公立の幼稚園
から大学まで無料です!
2007.09.28 【杉並からの情報発信です】
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/3486f4e53700702868c92ace34d3e7c7
私はいわゆる団塊の世代で、1970年安保を全共闘で闘い、その後フランスに留学
し、14年間フランスで暮らした経験があります。
今の日本の教育を見ていますと、国家が決めた価値観になじまない生徒と先生方を
排除し、いわゆるおとなしいエリートのみに絞って予算を使い、その他は相手にしな
いという方向性が露骨になっていて、大変危険なことだと思われます。
日本では余り知られていないフランスの教育と比較しながら、日本の教育の問題を
考えていきたいと思います。
●大学入試なし、授業料は無料──フランス
私の息子2人は、フランス生まれでフランス国籍を持ち、フランスで教育を受け、
パリで生活しています。長男は今年27才で、パリの東洋語学校(ラングゾオー)日本語
学科の大学院修士課程を、2006年に卒業して、今は、フランス語、日本語、英語を
使って、ビジネス・インテリジャンスという新しい分野の仕事に就いています。
ビジネス・インテリジャンスは、マーケティングの中の、企業や海外投資や金融な
どある特定分野に絞った、より深い情報収集や調査、分析する仕事で、4〜5年前に誕
生した新しい仕事のようです。
次男は26才で、パリ大学ジュスュー校大学院修士課程の最終年学年に在学中で,
2008年6月に卒業する予定です。
子供2人が世話になり、私自身も30数年前に、ディジョン大学に1年間だけお世話に
なりました。フランスの教育と比較して、現在の日本の教育の問題点を述べたいと思
います。
フランスはご存知のように、日本のような高校入試、大学入学試験がありません。
公立高校の数が、中学校と同じくらい多いので、高校へは無試験で入学できます。
フランスの大学進学は、バカロレアという高校卒業資格試験が、毎年6月に高校3年
生を対象に全国一斉に実施され、バカロレアに合格すれば、大学の定員内であれば、
フランス国内にあるどこの大学のどの学部にも登録できます。
しかし、登録はできますが、大学での進級は非常に難しく、学部にもよりますが、
100名入学しても卒業できるのは、そのうちの20名くらいです。
日本の大学のようにアルバイトなどする時間はなく、学生たちは皆必死になって勉
強しています。
日本では余り知られていませんが、フランスでは、幼稚園から大学までの教育は、
ほとんど公立学校で行われ、しかも授業料が無料です。大学の授業料までも無料とは
本当にすばらしいことで、私を含めてフランスの親達は、この制度で大いに救われて
います。
フランスの私立学校は、高い授業料を払えるお金持ちが行くカトリック系やイン
ターナショナル系学校が主で、数は多くはありません。
フランスの公立小学校、公立中学校は、教科書、文房具などもすべて無料です。
毎年新入生には、文房具やランドセルを買う為の費用が国から支給されます。給食費
は、国からの援助があり、所得によって支払う額が異なりますが、満額払っていても
それほどの負担にはなりません。
● 入学試験と高い授業料──日本
日本では、私立中学、高校、大学への進学はすべて入学試験があります。入学の門
戸をわざと狭くし、難しい問題を出して学生を競争をさせることで、学校の名声と高
い授業料を払わせる仕組みが出来上がっています。
また日本では、公立高校や公立大学の数が生徒数と比較して圧倒的に少なく、多く
の学生が、授業料の高い私立高校や私立大学に進学せざるを得ない仕組みが出来上
がっています。
日本の多くの保護者は、受験生を落とすために、わざと難しくした入学試験の突破
の為に、子供を小学校の時から塾に通わせ、高い授業料を払わされています。
進学塾や予備校がこれほどまでに乱立し、一大産業になっているのは日本しかあり
ません。東大受験で有名な、駿台予備校の年商が300億円といわれています。日本全
体の塾、予備校などのいわゆる受験産業の規模は、いくらぐらいになるのでしょう
か? おそらく1兆円くらいではないでしょうか?
韓国や香港も受験競争がはげしく、塾や予備校が盛んですが、日本ほどの規模には
なっていないと思います。
塾や予備校がますます肥大化するにつれ、公立中学、公立高校の授業自体が予備校
化して、塾や予備校に行かないと、学校の日々の授業についていけない状況を作り出
しています。
自民党の政治家と文部科学省の官僚と学者が、財界の要望を取り入れて一方的に決
めた学習内容と学習量(いわゆる教科書検定と指導要領)を消化するために、特に公立
中学、公立高校の現場の先生達は、生徒が理解していようといまいと、教科書のノル
マを果たす為に速いスピードで授業をすすめざるを得なくなっています。
その結果、大部分の生徒達は、学習内容を理解できず、取り残されているのが実情
です。塾に通う生徒は、学校で理解できなかったことを塾で習い、学校の授業につい
ています。塾に通わない生徒たちは、日々の授業についていけず、先に進めば進むほ
ど理解不能が加算され、落ちこぼれがひどくなっていきます。
ある調査によると、日本の小学校6年生の10人に1人、中学生の4人に1人は、うつ状
態という結果が出ています。
(下に続く)
(終り)
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