[CML 045401] ヒラリー民主党新政権の行方をどう占うか。「弱い」「短命政権」か?三回目の直接対決を経ての大統領選論評、第5弾(上)――塩見孝也 2016 年 10 月 24 日

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2016年 10月 24日 (月) 23:47:29 JST


 10月19日の3回目の直接対決は勝敗は52%vs39%となった。1回、2回は
62:27%、57;34%であった。ただし、一回目の勝率についてはは民主党支持
者関係のインタビューに偏ったきらいがあった。それにしても、いずれもヒラリーの勝
利とされている。選挙投票は11月8日であり、残すところ二週間余となった。この終
盤戦において、余ほどの事件が起こらない限り、ヒラリー氏の勝算は大であると言い得
ます。  
 他方では、ヒラリー新政権が、内政面で路線、政策をはほぼ、確立して来ているが世
界戦略、外交戦略の面では、まだまだはっきりしたものが見えてきていない問題があり
ます。これによって、「弱い大統領」「短命政権」か、大統領職、二期を務め、様々な
課題を解決し、ある種の戦後アメリカ政治史における「中興の祖」としての役割を果た
すか、ヒラリー大統領任期の中長期を見越した氏の運命が取り沙汰され始めています。
ヒラリー新大統領はアメリカ国民、民衆を何処に導こうとするのか?トランプ現象とい
う社会現象は今後も続くのか?という分析課題もトランプ氏の敗退を別にして、取り沙
汰されています。 
■先ずトランプ氏について。 
 ▼“オクトーバー・サプライズ”はトランプ氏を巡って起こった。女性差別の数々が
露呈し、連邦税(所得税)の未申告、18年間の脱税らのスキャンダルもこれに加わっ
た。 
そしてこれに対して、氏は向きになり、「マスコミのクリントン側の操作による虚為の
告発」、そして例の如く「嘘つきヒラリ−」を常套しつつ、「不正選挙の可能性」、「
投票後の結果に対して、勝者、敗者の判定を今は明言しない、留保する」態度を表明し
、大問題となっている。「結果を認めない発言」「良き民主主義の伝統、習慣の身勝手
な無視」等々極めて正当なる批判が続出しています。確かに、未だ投票もされていない
のに、「不正選挙」などを言い募るのは「泣き事を言っている(バラク・オバマ大統領
)」と難詰されても仕方がないのである。  
 敗勢が確定しかかってゆくと、連続して、オウン・ゴールをやるような始末となり、
自分で墓穴を掘ることともなります。 
 このようなトランプ氏の態度は、既に負けることを前提にしつつ、先手を打って、ト
ランプ支持勢力温存のための事前的布石を打っていると見られなくもない。「アメリカ
第一等党(仮称)」などを設立し、トランプ支持勢力の温存を図らんとする。共和党指
導部を公然と批判している以上、トランプ氏は帰るところが無く、こんなチャチなこと
でも言わなければ、自らの支持勢力を雲散霧消させてしまう危機感に襲われているのだ
ろう。 
 ▼彼は論戦の最後近くで、「いやな女」という極め付きの侮蔑語をヒラリーさんに向
かって吐き、彼女を面罵した。対女性ばかりではなく、対フィスパニック、対黒人、対
イスラム教徒、或は障害者、同性愛者の人々に平気でこのような同じような差別用語を
連発する。このような行動は、言語感覚以前の問題で、彼が、このような人々と出会わ
ないような環境に育ってきたから、吐かれた言葉が、どれ程、人々を傷つけるかが分か
らないのである。共和党のエリート層も同じような環境に育ったかもしれないが、エリ
ートなりの教養、文化を持ち、それが保守的なものであれ、<洗練された言語感覚>を
持っているのである。  
 この意味で、トランプその人の人間性、品格、詰まるところ、ある種の「なりあがり
の <エスタブリッシュメント>」の地肌を丸出しにするのであるから、如何に「女性
を尊重している」「自分こそ、低所得者層の白人の味方」と言っても、偽善の口先だけ
のパーフォーマンスであることを自己暴露する破目に陥るのである。 
 マスコミ関係で一言。トランプはプーチン・ロシアの国営ハッカ−部隊、これとつる
ん だウイーク・リ−ブス――昔は良い仕事もしていたのだが−―などを頼りにしてい
るが、プーチン・ロシアに、おだてられ、利用されているのが分からないのである。 
 ▼経済の分野では、「グローバリズムの所為で、中国・日本などに雇用を奪われてい
る」と言いつのり、保護主義、モンロー主義を煽ったりするが、世界経済は新自由主義
のグローバリズムの時代に到達しているのであり、ブリックス諸国(ブラジル、ロシア
、インド、中国)、或は、この4カ国以外で、発展途上国の中で<離陸>し始めた諸国
が生まれて来ているのであり、最早、減税、トリプル・ダウン方式、FRBの利子率上
げなどだけで、多国籍化した資本を呼び戻したり、設備投資を新規更新で、景気を上昇
させてゆくことは出来ない。資本・労働が双方で、同等に協力し合うことで、設備投資
・技術革新を促進し、生産や消費をバランスをもって、効率的に推進してゆくような、
生産様式に大胆に転換して行かなければなりません。トランプの経済の建て直しは、単
なる旧来のやり方に過ぎず、これでは、景気も雇用も回復しない。トランプ氏の経済回
復ビジョン、政策は、単なるこれまでの、資本家中心のお決まりであったやり方を踏襲
するばかりで、対世界市場を収縮させて行くこととなる。「反既存勢力」を標榜するが
、階級的見地からすれば、その内実は旧態然の「資本家第一主義」であることを知って
おこう。 
 ▼注目しておくべきは、日本のマスコミ、安倍政権、財界等の勢力の評価である。ト
ランプの主張に同感するところを持っており、決してトランプを排斥していない。同時
に、この勢力はヒラリー候補に公式な評価はせず、曖昧な態度を取っている。 特に日
本右翼は、歓迎的である。 
 僕等は<日本帝国主義の自立化>の更なる深まりに注意を払おう。長期安倍政権の独
裁を許してはならない。南スーダン・ジュバでの、“駆けつけ警護”の開始、対プーチ
ン・ロシアとの外交、高江P3Cヘリポート、辺野古移転問題、福岡の九州地裁の安倍
政権への全ったきの追随した判決。地の利を活かしたフィリッピン・ドテルテ大統領の
取り込みらに反対しよう。 
※■ ヒラリーの試練、運命、試練に打ち克ち運命の主人となれるか?(中)に続く 


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