[CML 045325] アンジェイ・ワイダ監督の死去を悼み、ボブ・ディランさんのノーベル文学賞受賞を喜ぶ。塩見孝也。
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2016年 10月 17日 (月) 14:23:29 JST
●ワイダ監督は、僕のような田舎から出てき、すぐに学生運動をやり始めた青年に、強
烈な印象を与え、(ポーランド・)レジスタンスの世界を教えてくれました。
「灰とダイヤモンド」で、ゴミの山の中で、芋虫のように、もがきながら死んでゆく
マチェックの姿に、、学生運動家(マルクス主義革命家になろうと思っていたのですが
)になった僕の姿を重ねていたのでした。続いての「地下水道」、暫くしての「連帯」
や晩年の「カティンの森」、全て印象深かった。 ワイダは、映画芸術家にして、レジ
スタンスの闘士として、戦前の対ナチス・戦後の対ソ連スターリン主義のポーランド(
史)の骨や節に当たる部分を、真正面から、臆することなく、隈なく表現し続けていっ
たのでしょう。
北欧には、もう一人、イングマール・ベルイーマンという優れた映画監督がいました
が、この方は、僕は当時理解できなかったが、―−今は、齢を重ね、良く理解できるよ
うになりましたが−ー、それでも、ワイダと並べつつ、まったく対称的な人として、ず
っと両監督の作品を鑑賞し続けてきました。
●ボブ・ディランさんが、ノーベル文学賞を受賞した。喜ばしいことです。彼やジョ−
ン・バエズさんは60年代後半のベトナム反戦運動のフォーク歌手として、アメリカは言
うに及ばず、全世界に影響を与えた。僕は、ビートルズに関しては、今でもしっくりと
来ない感じですが、「風に吹かれて」などメッセー性の高いと言われるディランさんら
の作品はストレートに脳裏に刻み込まれています。
今回は、作詞の面での詩人的要素が文学とみなされ、受賞となったらしいが、それは
、どうでも良いことで、彼のような音楽家は、何がしかの世界的舞台で、しっかりと確
認されてしかるべき、と思う。
彼もサンダースさんも僕も同時代を生きて来た人と思えば、僕は、妙に切なく嬉しく
思うのです。
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