[CML 045170] ヒラリーvsトランプ両氏のバトル論評の4点くらいの前提認識について。 −ーアメリカ大統領選論評第四弾(上) 塩見孝也編集する 2016 年 10 月 01 日 MIXI みんなの日記
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2016年 10月 3日 (月) 00:42:05 JST
9月26日ヒラリー・クリントン氏対トランプ氏の民主党、共和党の両大統領候補の
<直接対決>の「バトル」「闘論」がおこなわれた。これは、生中継でアメリカ全土に
テレビ報道され、これまでの事例を超えて、ほぼ一億人(厳密には、8500万位)の
アメリカ国民が、自らの今後を決するものと考え、真剣に視聴することとなった。
●バトル・ト−クを論評するに当たっての、前提の前提のような僕の認識について。
バトル評価は、その人の政見の検討が第一にしても、論争点はきわめて多岐に渉り、
それぞれ重要である。このような総論と各論を論評してゆくには、前提、前提の前提の
ような認識が必要です。
僕のこのバトルへの関心は、直接に二人の候補者の見解を、面々対峙の「決闘」条件
の中で、生のまま聞いたり、見たり出来ること。このことで、僕流の認識やこれまでや
ってきた論評が正しいか否かを、この上もなく、明白に確かめられる、思ったからです
。
結局、僕はこれまでの意見表明には、出来るだけ客観的な認識。、評価を得る前提に
、以下のような前提を置いていたことに気付きました。先ず、僕は、この前提を、披露
し、皆さんと共有する作業をしたいと思います。
このような事態や状況、諸事件この「直接対決」は、以下三つ、ないしは四つくらい
の事柄が押さえられるべきであろう。――バトル・ト−クを論評するに当たっての、前
提の前提のような僕の認識について。
第一は、「討論」とか「ディベ−ト」とかいった程度のものではなく、直接対決者の
当事者本人にとって、<武力行使の禁止>というルールの下での、自己の持てるあらゆ
る力を発揮して「倒すか倒されるか」、「食うか食われるか」の自らの危急存亡を賭け
、全知全能を発揮しなければならない闘い、「闘論」、すなわち、<バトルトーク>で
あること。
第二に、この<バトル>を視聴する人々にとっては、このことは、単なる視聴行為の
域を超えた、紛れもない、能動的な命がけの跳躍の選択を迫ること。すなわち、政治的
行為の表出、政治的アクションとなること。
分かりやすく言えば、下克上の戦国時代、日頃従って来た、上位の王、殿様のような
人物、将官や指導者に逆らうか、否か、「謀反」に加担するか、否かの質を持った、こ
れまた、<バトル>的選択を迫る政治行動のアクションであること。
第三は、アメリカという第一等の超大国の最高指導者を決定してゆく<闘論>は限定
無しに全世界の人々に開かれているが故に、全世界の人々もまた、「今後」の選択をす
る上で、これまた、このトークの視聴は、本人自身にとって、バトル的政治アクション
としてある、と捉えておかなければならないこと。
第四に、日頃、政治から遠くにいた人々にとっては、上記バトルの性格は、直接、厳
格には迫られない。にしても、滅多に見られない異色の超豪華、超ビッグなエンタテイ
メントとして、これを「大いに楽しむことが出来る」ものとして遇される。にしても、
それは差し当っての事であり、やがては、上記三つのバトル的選択を迫ってゆくものと
して、この種の人々の内面に浮上して来ざるを得ないこと。
言うならば<異色のエンタテイメント>とのレベルに、納めたままで、ほって置いた
ままにはしておくくことは出来なくなること。
とは言え、この<エンタテイメント・バトル>は、当事者の政見だけでなく、一見、
このことと関係ないようなその人の<性格><資性><人柄>、人間性と資質の分野が
問題にされ、当事者の人生の節目々に起こった事件、出来事まで、「大統領の資質を持
っているか、否か」の公の問題となり、点検に供されることとなる。大統領職に耐えら
れる健康を有しているか否か、は最重要な関心事となる。加えて、バトル中の仕草、ユ
ーモア性、見た目や表情、衣装・いでたちなどでさえ、大統領の資質を有するか否かの
判断材料となって行区のである。
●そして、最後に「どちらが勝ったか、どちらが負けたか」がカンカンガクガクに論
じられる。
この点については、いろんな人のいろんな判断があること、あって良いことなのだが
、――トランプ氏は「圧倒的に(自分が)勝利した」と息巻いいるが――、僕の判断は
、「決定的ではなかったが、ヒラリー氏が優勢であった」と判断しています。これを、
今後もこの判断を隠しません。
結果の評価は、最終的に、11月8日の投票結果で決まるので、それまでの経過は、
その結果によって、客観的に振り返えられ、総括されるにせよ、それまでは、両陣営は
、勝手に、我田引水の「論戦評価」を出せる。しかし、このバトル直後において、両陣
営に勢いが如何ほどあるかどうかも、結果を予測する確かな判定材料になることも押さ
えておくべきであろう。
次のバトル、10月10日の第2回目、そして3回目までで、11月8日の投票結果
は相当、読めてくるのではないか。
「直接対決」の後のヒラリー氏は意気揚々としていた。9月29日、ヒラリー氏はサ
ンダースさんと相たずさえ、ニューハンプシャー大学で講演し、ミレニアム世代(20
〜21世紀の境後に生まれた青年達)をターゲットに、高額授業料の廃止、或は無料化
、教育の機会均等の原則を訴えた。
共和党の重鎮で、上院議員のウオーナー氏は、共和党の大先輩、ボスの親ブッシュ氏
のクリントン氏支持表明に続いて、ヒラリー支持を表明し、アリゾナ州パブリック市も
これに続いた。
バトルで名前が出てきたアリシヤ・マチャドさんは、トランプ氏の女性差別の言動を
、しぶとく、引き続き暴露し、ミシェル・オバマ大統領夫人もペンシルバニアで「女性
の容姿や体重(太っているか、否か」を第一の評価基準とするような男は、女性差別主
義者であると講演した。
トランプ氏本人さえも、強がりの虚勢は捨てないにしても、「あの時は手加減したが
、今度は容赦しない」と事実上の劣勢を隠さない始末である。こんな「バトル」後の動
きは、僕のこれまでのヒラり−氏とトランプ氏評価の判断の正しさを補強してくれまし
た。 (続く)
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