[CML 045815] 出汁がら裁判の 城﨑勉さん面会

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2016年 11月 28日 (月) 14:34:35 JST


*出汁がら裁判の 城﨑勉さん面会*

東京拘置所へ面会に行ってきた。小菅だ。田中角栄やホリエモンも収監されてたところ。巨大なるパノプティコンは航空写真で見たが、中に入ったのは初めて。番号を呼ばれて長い廊下を歩いて行く。大きいなあ、通路の下の方にガラス窓が小さくあるだけで、外が見えないようになってる。十階までエレベーターで上る。どきどき。

城﨑勉さん。マスコミから日本赤軍と誤報されたままのひとは、元気そうだった。十五分と短い時間は、あっというまに過ぎてしまう。一日に一回だけ。なんて厳しい管理なんだ。とても時間が足りなかったので、質問事項を二つ携えて後日に再度の接見も試みた。

*インドネシア語通訳の二百箇所もの誤訳をどう思うか。*
証人尋問をやり直すべきなのに、タイムキーパー裁判長は通訳鑑定書の提出だけで、お茶を濁した件だ。発覚してから口頭で説明されたのみで、詳しく把握してないようだ。なに?鑑定書を見てないんだ。当事者なのに。

裁判員さまさまは鑑定書を貰ってるだろうが、一ヶ月半にも及ぶ長くて短い公判。そんなの、ちゃんと読むかなあ。そもそも検事の起訴事実は偏見に満ちているし。

米国の裁判では「同時」通訳だったという。インドネシア語と英語。そのうえ、日本語通訳は変な日本語。今後は改善すべきという意見もあったが、むしろ証人尋問のやり直しをすべきだろう。そんなでたらめ「証言」で30年の判決が出たら堪ったもんじゃない。

やはり通訳は米国でも問題で、城﨑さんの場合ではないが「前科はあるか」を「刑務所に入ったことがあるか」と訳されたので「ない」と答えた。実は罰金刑があったために「嘘をついた」ことが問題になり罪に問われた例があると言う。怖い怖い。

*初の政治犯の裁判員裁判をどう思うか。*
そもそもやるべきじゃない。30年前の事件だ。めちゃくちゃだ。検事も裁判所も、やりたい放題やっている。怒りが沸いてくる。

公判の九割以上は、悪名高い特別警備法廷。狭い法廷に傍聴券のクジ引きのときだけきて傍聴しない役人風情がクジ引きに参加するせいで、わたしも外れたことがある。傍聴席は空いているのに交代で入ったりもした、ぷんぷん。

24日の判決は、懲役十二年。30年という米国の判決から、実質の拘束期間18年の服役期間を引いた数、平仄が合うわね。親分米国の裁判の出汁殻を扱う裁判。「テロリスト罪」裁判。まっこと「しゃらくせぇ」だ。

*クリエイティブ・コモンズ
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>にて、転載。救援連絡センター
<http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>発行「救援」紙の、2面の連載コラムより*

* 昔の東京拘置所には、猫がいたけど。もういない。*


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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