[CML 045699] 豊洲市場:石原慎太郎問題で小池知事に公開質問状を出しました

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2016年 11月 18日 (金) 16:45:27 JST


石原慎太郎問題で小池知事に公開質問状を出しました(提供石垣)



                           2016年11月18日

東京都知事

小池百合子 様

市民が求め創るマニフェストの会

公開質問状



 はじめに 都知事におかれましては、あるべき東京都政の実現に向けて、

都民ファーストの公約に準拠されて前進させていらっしゃること、御礼申しあげます。



 今回、都知事の調査により白日の下にさらされた築地市場の移転先である

豊洲市場予定地の盛土問題ですが、日夜のマスコミ報道が功を奏して、

誰もが知るところとなりました。全国の自治体も注目しています。石原都政、

猪瀬都政、舛添都政と続いた歴代の知事による都政において、

築地市場の豊洲移転は推進されてきました。すでに石原都政の時代において、

豊洲市場用地の土壌汚染が、環境地質学等の有識者や都議会会派の

独自の調査により指摘されていました。豊洲市場用地の土壌汚染は、

石炭から都市ガスを製造する過程の副産物等によるもので、7つの物質(ベンゼン、

シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)の存在が指摘されています。

2011年3月11日に起きたM9.0の東北地方太平洋沖地震により、

土壌が汚染された豊洲の市場用地では、随所に液状化が発生しました。

当時の東京都は、液状化を呈したこの事態をブルーのビニールシートで被い隠す形で

対処されたことは、私どもの記憶に新しいことです。浦安の埋立地の液状化とは正反対に、

豊洲の移転予定地の液状化は、同じ東京湾岸の埋立地で起きた液状化現象

であるにも関わらず、マスコミ報道からも取り残された感がありました。

その後、市場用地の整備がなされて、現在の豊洲市場が造成されましたが、

この度の都知事の調査により肝心な市場施設の地下に有害物質を遮断するため

に建設予定されていた盛土がなされずに地下空間とされていて、

土壌汚染の影響とみられる地下水(六価クロムを除く)の汚染が発見されました。

石原都政当時に豊洲の土壌汚染問題が指摘されていたにも関わらず移転を強行に推進し、

この度の結末に至ったことは、食の安全や市場関係者の健康問題から見て、

都政の重大な法的瑕疵と言わざるを得ません。これは、由々しき事態です。

私たち東京都民・市民は、納税者であると同時に、都知事の選挙権を有する有権者です。1

1月7日の移転は延期されましたが、移転補償費として1日700万円、月額約1億700万円、

年額約20億円の支出は、私たち都民の税金によって支払われます。

こうした事態を引き起こした都政の最高責任者は、豊洲の土壌汚染を知りつつ移転を推進し、

有識者会議で決定していた盛土をせずに地下空間化に変更した石原元都知事であることは明瞭です。

小池都知事は、豊洲移転の盛土問題の責任者を都庁に証人喚問する際に、

移転に捺印した当時の最高責任者である石原元都知事をいつの間にか、

該当者から外されたことは、納税者・有権者として納得がいく対応ではありません。

1 小池都知事は、築地市場の豊洲移転の当時の都政の責任者である

石原慎太郎元都知事の証人喚問と損害総額の公表を行わない理由を示して下さい。

2 小池都知事は、巨大地震による液状化の危険性、有害物質による土壌汚染、

盛土問題の発覚により豊洲への移転困難となった築地市場の移転先をどのように

処理されるのか、予算を含めた、見解を明らかにされたい。            

    以上について2016年12月2日までに文書にて回答を求めます。

 

市民が求め創るマニフェストの会 共同代表 大津慶子、池邊幸恵、石垣敏夫

 連絡先 (大津 090-9136-6215 石垣 090-4373-0937 池邊 090-9056-3621)





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